【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当第2四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間末現在において当社グループが判断したものです。
① 経営成績の状況
当社グループは、中長期的な企業価値の向上を図るべく、今後の業績拡大が期待できるヘルスケア事業および学校DX事業に積極的に取り組んでいます。連結業績における売上高は13,613百万円(前年同期比4.9%増)となり、売上総利益は売上原価の増加により9,132百万円(同0.3%減)となりました。営業利益については、広告宣伝費、外注費の増加を主因とする販売費及び一般管理費(販管費)の増加により、△18百万円(前年同期は599百万円)となりました。経常利益については、持分法投資利益174百万円を計上(前年同期は持分法投資損失329百万円の計上)したことにより、187百万円(前年同期比36.1%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失については、特別利益に持分変動利益として139百万円を計上しましたが、2022年10月に連結子会社である母子モ株式会社の株式を連結子会社である株式会社エムティーアイ・ヘルスケア・ホールディングスに一部株式譲渡したことに伴い、その株式譲渡益に対する法人税関連の連結決算上の処理において現行の会計基準に照らし合わせ繰延税金資産および法人税等調整額の計上を見送ったこと等により、△326百万円(前年同期は123百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりです。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントを変更しています。当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいています。
(コンテンツ事業)コンテンツ事業には、BtoC型の月額課金サービス(女性向けヘルスケアサービス『ルナルナ』と医師相談サービス『カラダメディカ』は除く)のほか、BtoB型のコミック配信事業者向けにオリジナルコミック作品を提供するオリジナルコミック事業が属しています。同事業の有料会員数は316万人(2022年9月末比4万人減)となりました。セキュリティ関連アプリ『AdGuard』の有料会員数拡大が続いているため、有料会員数はほぼ横ばいで推移しています。売上高は、前年同期比で有料会員数が減少した一方、連結子会社の株式会社ビデオマーケットにおける動画販売を主因に9,502百万円(前年同期比4.7%増)となりました。営業利益については、『AdGuard』の入会促進に伴う広告宣伝費の増加に伴い販管費が増加したことにより、2,794百万円(同2.2%減)となりました。
(ヘルスケア事業)ヘルスケア事業には、『ルナルナ』および『カラダメディカ』のBtoC型の月額課金サービスのほか、各医療機関や自治体向けに展開しているBtoB型およびBtoBtoC型のヘルスケアサービス(クラウド薬歴、母子手帳アプリ等)が属しています。同事業の月額有料会員数は57万人(2022年9月末比2万人減)となりました。また、調剤薬局での導入意欲が高まっている「クラウド薬歴」の導入店舗数の拡大に注力し、2023年3月末の同店舗数は1,532(2022年9月末比268増)となりました。売上高は、「クラウド薬歴」および子育てDX事業等の売上高が拡大したことにより2,242百万円(前年同期比18.9%増)となりました。営業損失については、増収効果と費用抑制により219百万円の損失(前年同期は648百万円の損失)となりました。
(学校DX事業)学校DX事業には、連結子会社のモチベーションワークス株式会社が学校法人向けに展開する学校DX事業が属しています。売上高は、2022年4月にクラウド型校務支援システム『BLEND』を新規に導入した学校法人からの月額利用料が増加したことにより、309百万円(前年同期比155.1%増)となりました。営業損失については、売上高が大幅に増加しましたが、前期の下期よりソフトウエア資産計上を厳格運用したことに伴う外注費の増加により、461百万円の損失(前年同期は232百万円の損失)となりました。
(その他事業)その他事業には、BtoB型の連結子会社のAutomagi株式会社で展開するAI事業、当社における大手法人向けDX支援事業やソリューション事業等が属しています。売上高はAI事業の受注が減少したことにより2,417百万円(前年同期比4.8%減)となりました。営業損失については、AI事業の減収および、大手法人向けDX支援事業での低採算案件への対応が続いていることに伴い売上原価が増加したことを主因とし、807百万円の損失(前年同期は176百万円の損失)となりました。
② 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の資産合計は28,879百万円となり、2022年9月末対比386百万円減少しました。資産の部については、流動資産では現金及び預金が増加しましたが、未収消費税等の減少を主因に553百万円減少し、固定資産ではのれん、顧客関連資産が減少しましたが、投資有価証券の増加を主因に167百万円増加しました。負債の部については、流動負債では未払法人税等が増加したことを主因に741百万円増加し、固定負債では主に長期借入金が減少したことにより302百万円減少しました。純資産の部については、親会社株主に帰属する四半期純損失として326百万円を計上し、配当金の支払いもあり825百万円減少しました。
③ キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は12,763百万円となり、2022年9月末対比665百万円の増加となりました。当期における各キャッシュ・フローの状況および要因は次のとおりです。営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払いがありましたが、主に税金等調整前四半期純利益の計上や減価償却費の増加、未収消費税等の受取等により2,105百万円の資金流入(前年同期は788百万円の資金流出)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産(主にソフトウエア)の取得による支出等により616百万円の資金流出(前年同期は1,413百万円の資金流出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いや長期借入金の返済による支出等により798百万円の資金流出(前年同期は776百万円の資金流出)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は72百万円です。
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