【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスに係る行動制限が徐々に緩和されつつある一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴い資源価格が高騰しているのみならず、円安が進行しており、様々な物価が高騰し、先行き不透明な状況が続いております。外食業界におきましても、同様にロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う資源価格の高騰や円安、様々な物価の高騰等により引き続き厳しい状況になっております。このような状況の中、当社グループでは、「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」をVISIONとして、日々の食を美味しくすることで、お客様の生活や人生までゆたかにしたいという願いに向けて、商品開発、店内調理、安心・安全の取り組み及びサービスの向上に取り組んでまいりました。
また、業態別店舗数は以下のとおりであります。[当社グループ業態別店舗数]
業態名
前連結会計年度末
出店実績
閉店実績
当第2四半期連結会計期間末
国内:スシローブランド(テイクアウト専門店)
644
(18)
13
2
(1)
655
(17)
国内:杉玉ブランド(FC)
67
(15)
8
(1)
2
73
(16)
国内:京樽ブランド
155
(-)
3
14
144
(-)
国内:回転寿司みさき・三崎丸ブランド
103
(-)
-
4
99
(-)
国内:その他ブランド
24
(-)
1
1
24
(-)
国内合計
993
(33)
25
(1)
23
(1)
995
(33)
海外:スシローブランド(テイクアウト専門店)
87
(2)
23
-
110
(2)
海外:その他ブランド
3
(-)
1
-
4
(-)
海外合計
90
(2)
24
-
114
(2)
国内外合計
1,083
(35)
49
(1)
23
(1)
1,109
(35)
( )内は内数でテイクアウト専門店・FCの店舗数
以上の結果、財政状態及び経営成績の状況は以下のとおりとなりました。
①財政状態
(資産)総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ5,111百万円増加し、337,094百万円となりました。流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ40百万円減少し、67,953百万円となりました。これは主に、資金の返済等により現金及び現金同等物が2,550百万円減少したこと等によるものであります。非流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ5,151百万円増加し、269,141百万円となりました。これは主に、新店出店等により有形固定資産が4,945百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)負債合計は、前連結会計年度末に比べ4,708百万円増加し、271,556百万円となりました。流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ23,682百万円増加し、77,749百万円となりました。これは主に、社債の一部における非流動社債からの振り替えに伴い、社債及び借入金が19,984百万円増加したこと等によるものであります。非流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ18,974百万円減少し、193,807百万円となりました。これは主に、社債の一部における流動社債への振り替え及び借入金の返済により、社債及び借入金が21,971百万円減少したこと等によるものであります。
(資本)資本合計は、前連結会計年度末に比べ403百万円増加し、65,538百万円となりました。これは主に、配当金の支払により2,603百万円、為替換算調整勘定が969百万円それぞれ減少した一方で、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により3,625百万円増加したこと等によるものであります。
②経営成績当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上収益143,298百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益5,232百万円(前年同期比45.3%減)、税引前四半期利益4,602百万円(前年同期比49.1%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益3,625百万円(前年同期比35.1%減)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。(国内スシロー事業)国内スシロー事業につきましては、円安や水産資源の減少等による食材の調達コスト、物流費、地代、人件費、設備・建設資材の高騰など、飲食業を含めて事業会社を取り巻く環境の変化はこれまでに無いほど急激で大きなものがあり、2022年10月1日より、国内におけるスシロー全店において、価格の改定を行っております。そのような中、2023年1月には、スシロー店舗における迷惑動画がSNSにおいて掲載され、拡散されました。このような行為は、お客さまへ安全・安心な「おすし」を提供する上で、食の安心と安全を脅かす重大な事案であると重く受け止めており、対象店舗において、すべての湯呑の洗浄、しょうゆボトルの入れ替えを実施し、今後の防止策としては、テーブルに備え付けの食器や調味料にご不安をお感じになられた場合の消毒済のものへの交換、全国の郊外型店舗に対してアクリル板の設置の実施などを行っております。業績回復に向けた取り組みとして、「大切りてんこ盛り祭り」では、とろサーモン・紅鮭いくらてんこ盛りや特大ジャンボ赤えびなどを販売し、「うにとろ祭り」では、天然のうにを使った濃厚うに包みや、とろける炙りサーロインなどを提供し、「かに祭り」では、大型生本ずわい蟹や濃厚かに味噌ラーメンなどをお客さまにお楽しみいただきました。以上の結果、国内スシロー事業の売上収益は98,749百万円(前年同期比12.1%減)、セグメント利益は1,929百万円(前年同期比79.0%減)となりました。
(海外スシロー事業)海外スシロー事業につきましては、新型コロナウイルスによる営業規制が緩和され、店内飲食は徐々に回復に向かっております。そのような中、積極的な事業展開に向けて、中国大陸においては成都の1号店を含め、合計12店舗を出店しました。その他の地域では、台湾5店舗、香港3店舗、タイ3店舗と、新規出店を継続し、海外スシロー事業において100店舗オープンを達成しております。また、来店客数の維持・拡大に向けて、かにフェア(中国大陸)、南海フェア(韓国)、厳選新品祭(台湾)、赤シャリの春フェア(香港)、かに&まぐろフェア(シンガポール)、貝&春フェア(タイ)など、魅力的な販促・マーケティング政策を各地域で継続的に実施いたしました。以上の結果、海外スシロー事業の売上収益は29,663百万円(前年同期比94.5%増)、セグメント利益は2,683百万円(前年同期比1,268.2%増)となりました。
(京樽事業)京樽事業につきましては、テイクアウト事業では、2022年12月より冷凍鮨自販機による冷凍鮨の販売を開始したことが注目を集め、節分においては全4種の恵方巻、ひなまつりにおいては海鮮ひなちらしなどの限定商品が好評を得ました。また、現場での営業強化・製造効率化を実施するなど、現場改善にも取り組みました。みさきブランドでは、2023年1月には「みさき本気のまぐろ祭2023」を開催し、生本鮪の様々な部位をお客さまにお楽しみいただきました。また、2023年3月より、通常提供している、赤酢をブレンドしたシャリ(赤シャリ)の配合を変更し、よりまろやかな酸味とコクがひろがる、特別仕様の赤シャリを使用した寿司を提供しております。以上の結果、京樽事業の売上収益は12,448百万円(前年同期比15.6%増)、セグメント損失は456百万円(前年同期セグメント損失977百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,550百万円減少し、48,087百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、19,171百万円(前年同期比15.0%増)となりました。これは主に、税引前四半期利益4,602百万円、減価償却費及び償却費12,693百万円の計上、営業債務及びその他の債務の増加が2,193百万円、あった一方で、営業債権及びその他の債権の増加が1,779百万円、法人所得税の支払額が1,207百万円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、8,202百万円(前年同期比6.8%減)となりました。これは主に、新規出店等に伴う有形固定資産の取得による支出が7,068百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、12,939百万円(前年同期20,262百万円の獲得)となりました。これは主に、リース負債の返済による支出が8,358百万円、配当金の支払額が2,596百万円、長期借入金の返済による支出が2,005百万円あったこと等によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
#C3563JP #FOODandLIFECOMPANIES #小売業セクター