【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
1 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容 (1) 財政状態及び経営成績の状況①経営成績の概況当第2四半期連結累計期間における国内景気は、新型コロナウイルス感染症に対する基本的対処方針が見直され、経済活動の正常化が進み、一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直しつつあります。先行きについては、ウィズコロナの下で、各種政策の効果により、景気が持ち直していくことが期待されておりますが、一方で世界的な金融引き締め、ロシア・ウクライナ情勢の長期化などの不安定な国際情勢と、それに伴う為替変動・商品市況の高騰が、今後の国内経済に与える影響が懸念され、国内景気の先行きに注視が必要な状況が続いております。このような環境のもと、当社グループはエンターテインメント&ソリューション企業としてオンラインゲーム等の新規企画開発及び運営を行うゲーム事業と、それに付随してゲーム会社向けに人材サービス等を提供するゲーム支援事業を展開してまいりました。ゲーム事業においては、収益体質への転換を目指して事業構造の改善を進めており、第1四半期連結会計期間に続いて、既存運営タイトルの見直しをおこない、採算性の低下した3つの自社パブリッシングタイトル、3つの運営受託タイトル、計6タイトルのサービスを終了いたしました。一方で、これまで開発を進めてまいりましたブロックチェーンゲーム「Jリーグ トレーディングサッカー」正式版の開発が完了し、運営受託を開始したことから、当第2四半期連結累計期間末における当社グループのサービスタイトル数は、自社パブリッシングタイトル1つ、運営受託タイトル1つとなりました。運営タイトルが減少する一方で新規受託開発案件の獲得を進めており、当第2四半期連結会計期間において新たに2件の開発企画がスタートしました。
ゲーム支援事業では、100%子会社である株式会社STANDを通じて、当社グループの人材及び他社の開発人材の派遣等を行っておりますが、国内ゲーム会社における人材ニーズは底堅く推移しており、人材のマッチング数は堅調に推移しております。加えて定期的なイベントを通じて新卒・中途採用の支援企業としての認知度も高まりつつあります。
収益面では、他社ゲーム開発の新規受託や社内開発人材の外部派遣等が増加する一方で、運営タイトルのサービス終了を一斉に進めたことにより、課金収入が減少し、前年同期比で売上が大きく減少いたしました。費用面では、運営タイトル数の減少を受けて、外注費やプラットフォーム手数料等の売上原価は大きく減少いたしましたが、資金調達にかかる費用を一括して計上したことと、ゲーム支援事業の分社化による管理コストの増加により、当社グループ全体の販売費及び一般管理費の減少額は小幅にとどまりました。なお、第1四半期連結累計期間まで、「持分法会計に関する実務指針」(会計制度委員会報告第9号)第20項及び第21項に従って、持分法適用会社である株式会社DMMオンクレに対する貸付金について、持分法による投資損失を計上し、関係会社長期貸付金を減額しておりましたが、DMM.comとの合弁解消に伴い、保有する全株式を譲渡し、関連会社に該当しなくなったことから、特別利益として関係会社株式売却益124,480千円計上しております。
その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は2,140,691千円(前年同四半期比31.7%減)、営業損失は381,199千円(前年同四半期は411,045千円の営業損失)、経常損失は367,590千円(前年同四半期は354,719千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は257,712千円(前年同四半期は374,027千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
②財政状態
(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は2,039,107千円となり、前連結会計年度末に比べ69,477千円増加いたしました。流動資産は1,776,438千円(前連結会計年度末は1,604,558千円)となりました。これは主に売掛金及び契約資産の減少69,973千円があった一方で、現金及び預金の増加281,296千円があったことによるものであります。固定資産は262,669千円(前連結会計年度末は365,072千円)となりました。これは主に投資その他の資産のその他の減少92,947千円があったことによるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は1,351,270千円となり、前連結会計年度末に比べ313,437千円増加いたしました。流動負債は960,007千円(前連結会計年度末は958,315千円)となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金の減少39,996千円があった一方で、買掛金の増加30,234千円及び未払金の増加30,294千円があったことによるものであります。固定負債は391,262千円(前連結会計年度末は79,516千円)となりました。これは主に転換社債型新株予約権付社債の増加390,000千円があったことによるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は687,837千円となり、前連結会計年度末に比べ243,960千円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失金額の計上257,712千円があったことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ401,296千円増加し、1,065,168千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果使用した資金は177,853千円(前年同四半期は445,614千円の使用)となりました。主な増加要因は売上債権及び契約資産の減少69,907千円があったことであり、主な減少要因は税金等調整前四半期純損失243,109千円の計上及び関係会社株式売却益124,480千円の計上があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果獲得した資金は290,301千円(前年同四半期は22,391千円の獲得)となりました。主な増加要因は関係会社長期貸付金の回収による収入220,000千円及び定期預金の払戻による収入120,000千円があったことであり、主な減少要因は関係会社長期貸付金の貸付による支出60,000千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果獲得した資金は287,199千円(前年同四半期は33,998千円の使用)となりました。主に転換社債型新株予約権付社債の発行による収入400,000千円があった一方で、長期借入金の返済による支出116,671千円があったことによるものであります。
(3) 会計上の見積もり及び当該見積もりに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積り用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針当第2四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動該当事項はありません。
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