【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に関してウィズコロナの新たな段階へ移行し、個人消費、企業収益ともに緩やかな持ち直しが見られた一方、世界的な金融引締めが続く中で海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなり、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等から、不透明な状況が続きました。
このような状況下、当社は各事業がそれぞれの特性に応じた施策の推進に努めました。
当第3四半期累計期間の経営成績は、営業収益につきましては、不動産事業、千本松牧場、ゴルフ事業は前年同期を上回りましたが、保険事業は前年同期を下回り、全体での営業収益は3,670百万円(前年同期比177百万円増)と前年同期比増収となりました。
営業総利益につきましては、千本松牧場、ゴルフ事業は前年同期を上回りましたが、保険事業、不動産事業は前年同期を下回り、全体では823百万円(前年同期比71百万円増)と前年同期比増益となりました。一般管理費は前年同期並みの469百万円(前年同期比0百万円減)となり、営業利益は354百万円(前年同期比72百万円増)と前年同期比増益となりました。営業外収益にゴルフ会員権消却益171百万円(前年同期比7百万円減)を計上したことを主因に、経常利益は548百万円(前年同期比62百万円増)、四半期純利益は372百万円(前年同期比35百万円増)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりです。
①保険事業
お客様とのリレーションを深めつつ、様々なリスクマネジメントのご要望に応じた保険商品の提案を行う等、お客様に寄り添ったコンサルティングを推進しました。営業収益は、生命保険分野で新たなご契約を数多くいただき増加しましたが、損害保険分野は契約更改の低調を主因に減少し、全体で849百万円(前年同期比23百万円減)となりました。営業原価は適正な経費コントロールにより前年同期を下回り、営業総利益は293百万円(前年同期比12百万円減)となりました。
②不動産事業
所有不動産の入居率はほぼ満室状態で安定的に推移し、営業収益は909百万円(前年同期比5百万円増)となりました。営業原価は水道光熱費の増加に加え、環境負荷を軽減する省エネ型空調機器への更新等により前年同期を上回り、営業総利益は555百万円(前年同期比3百万円減)となりました。
③千本松牧場
新型コロナウイルス感染症の影響が収束に向かう中、全国旅行支援の効果や各種メディアを通じた牧場プロモーションへの一層の取り組み強化等により、観光施設へのご来場者数は前年同期を上回りました。施設内では、千本松ルネサンスへの取り組みの一環として「どうぶつふれあい広場」の充実やプライベートドッグランの新設、ウォールアート装飾、売店でのThe PURE MILK Ice-cream、ミルクチーズケーキ、リコッタチーズ等自社製品の新発売等で、引き続きご来場者様に安心・安全にお楽しみいただける牧場づくりに努め、観光施設は前年同期比増収となりました。外販営業は地元量販店、ギフト商社向けが伸長し、前年同期比増収となりました。酪農は搾乳牛の累計頭数、搾乳量ともに増加し、前年同期比増収となりました。
この結果、営業収益は全体で1,350百万円(前年同期比159百万円増)となりました。営業原価は変動費の増加を主因に前年同期比増加し、営業総利益は17百万円(前年同期比70百万円改善)となりました。
④ゴルフ事業
宿泊プレープランの充実、レディースデーの拡充、地元や首都圏の法人のお客様を中心とした積極的なプロモーション等で、より多くの方にご来場いただけるよう努めました。また、コースコンディションの更なる向上に取り組み、引き続きご来場者様から高くご評価いただくとともに、快適にお過ごしいただける接遇の実践、一段とお楽しみいただけるレストラン運営、クラブハウス売店の魅力向上等に取り組み、ご来場者様の満足度向上に努めました。6月には、昨年、一昨年に続き西那須野カントリー倶楽部で男子プロトーナメントを開催し、参加した男子プロからは美しくエキサイティングなコースとして高いご評価をいただき、ネット配信等を通じて我が国有数のゴルフ場としての認知度は更に向上いたしました。
この結果、ご来場者数は前年同期を上回り、営業収益は561百万円(前年同期比36百万円増)となりました。営業原価はご来場者数増加に伴う変動費の増加や料金高騰に伴う水道光熱費の増加により前年同期を上回り、営業総損失は43百万円(前年同期比18百万円改善)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期会計期間末における総資産は、18,472百万円となり、前事業年度末比405百万円減少しました。
流動資産は、現金及び預金の減少を主因に前事業年度末比307百万円減少し、3,622百万円となりました。固定資産は、有形固定資産の減少を主因に前事業年度末比97百万円減少し、14,849百万円になりました。
負債は、長期預り保証金の減少を主因に、前事業年度末比740百万円減少し、9,540百万円になりました。
純資産は、四半期純利益の計上を主因に、前事業年度末比335百万円増加し、8,931百万円になりました。自己資本比率は48.4%と、前事業年度末比2.9ポイント上昇しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
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