【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループは、前連結会計年度の第4四半期より連結財務諸表を作成しているため、前第2四半期連結累計期間との比較分析は実施しておりません。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に対する各種施策の効果もあり正常化に向け動き始めましたが、ウクライナ情勢の影響によるエネルギーや原材料価格の高騰、急激な円安の進行による物価上昇圧力等により、依然として予断を許さない状況が続いております。このような状況の下、当連結会計年度における当社グループの主な取り組みとしては、SBCメディカルグループとの業務提携を通じ、次の3つの成長戦略を軸にして、事業を推進しております。
Ⅰ新商品の共同開発および、当社既存商品の卸販売を実施 Ⅱクリニック向け広告の運用受託 Ⅲ再生医療事業部の立ち上げ・拡大
当社の主力事業であるD2C事業におきましては、新規顧客の獲得単価の高騰により広告宣伝費を抑制した一方、既存顧客の継続率が想定よりも上回って推移いたしました。また、メディカルサポート事業におきましては、全国の整形外科等に対して「血液由来加工(CPRP-FD)」の導入提案を積極的に展開してまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は900,273千円、営業利益208,722千円、経常利益216,054千円、親会社株主に帰属する四半期純利益211,143千円となりました。
セグメントの概況は、次のとおりであります。
(D2C事業)D2C事業につきましては、広告宣伝費の投下を抑制した一方、「HADA NATURE(肌ナチュール)」ブランドの主力商品であるクレンジングを中心に、既存顧客、いわゆるロイヤルカスタマーの継続率が想定よりも上回って推移いたしました。また、主力商品のクレンジングに続く同事業の第二の柱を育てるべく、新たな商品の開発に注力してまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は859,294千円、セグメント利益は399,342千円となりました。
(メディカルサポート事業)メディカルサポート事業につきましては、全国の整形外科等に対して「血液由来加工(CPRP-FD)」の導入提案・支援を積極的に展開し、提携医療機関数の拡大に努めてまいりました。また、当事業年度初めに設置した再生医療事業部の組織運営を強固にするべく人材の採用を積極的に進め、今後の再生医療事業領域における成長の基礎を固めるべく、様々な取り組みを推進してまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は40,978千円、セグメント損失は2,140千円となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,414,752千円となり、前連結会計年度末に比べ71,223千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加267,235千円、売掛金の減少125,348千円、商品の減少42,612千円によるものであります。当第2四半期連結会計期間末における固定資産は216,327千円となり、前連結会計年度末に比べ3,305千円の減少となりました。これは主に、減価償却による減少3,105千円によるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債は482,233千円となり、前連結会計年度末に比べ72,744千円の減少となりました。これは主に、買掛金の増加15,864千円、1年内返済予定の長期借入金の減少36,169千円、未払法人税等の減少27,337千円、未払金の減少25,088千円によるものであります。当第2四半期連結会計期間末における固定負債は195,170千円となり、前連結会計年度末に比べ70,481千円の減少となりました。これは、長期借入金の減少70,481千円によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は953,676千円となり、前連結会計年度末に比べ211,143千円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益211,143千円を計上した結果、利益剰余金が増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より267,235千円増加し、1,173,460千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の増加は365,385千円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益216,054千円の計上、売上債権の減少114,808千円、棚卸資産の減少51,250千円、未払金の減少25,088千円、未払費用の減少11,214千円、法人税等の支払額24,809千円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金の増加は8,500千円となりました。これは、償却債権の回収による収入8,500千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金の減少は106,650千円となりました。これは、長期借入金の返済による支出106,650千円があったことによるものです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。