【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループは、前連結会計年度の第4四半期より連結財務諸表を作成しているため、前第1四半期連結累計期間との比較分析は実施しておりません。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は新型コロナウイルス感染症対策の行動規制緩和など、経済活動の正常化に向けた動きがみられ、景気の持ち直し基調が続いております。一方で、世界的な資材・エネルギー価格の高騰に加え、急激な円安の進行及び、不安定な海外情勢の継続によって、国内外での経済の見通しは依然として予断を許さない状況が続いており、ひいては物価上昇や実質賃金の低迷による個人消費への影響にも、引き続き注視していく必要があります。当社グループの主要事業である化粧品・医薬品のBtoC-EC市場の規模におきましては、個人消費の回復に合わせ堅調に推移しているものの(経済産業省2022年8月12日公表「電子商取引に関する市場調査」)、様々な企業の市場参入や顧客獲得単価の高騰等により、引き続き、激しい競争が繰り広げられております。このような状況の中、当社グループの取り組みとしては、引き続き、新規顧客獲得競争の激化の影響を受け、新規顧客の獲得単価の高騰が見込まれることより広告宣伝費を抑制する一方、前事業年度より開始した医療クリニック等に向けた業務支援サービスの拡大に向けた取り組みを推進してまいりました。その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は489,882千円、営業利益79,434千円、経常利益83,906千円、親会社株主に帰属する四半期純利益67,981千円となりました。
セグメントの概況は、次のとおりであります。
(D2C事業)D2C事業につきましては、引き続き、新規顧客の獲得単価の高騰により広告宣伝費を抑制したことに加え、HADA NATUREブランドの主力商品であるクレンジングにおける既存顧客の継続率が当初想定よりも上回って推移いたしました。その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は477,577千円、セグメント利益は187,001千円となりました。
(メディカルサポート事業)メディカルサポート事業につきましては、医療クリニックに向けた広告制作サービスといった業務支援サービスを推進した他、SBCメディカルグループと当社の双方の強みを活かした「血液由来加工・脂肪由来幹細胞加工」の営業の受託サービス事業を展開し、提携医療機関の拡大に努めてまいりました。その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は12,304千円、セグメント利益は3,312千円となりました。
(2) 財政状態の分析(資産)当第1四半期連結会計期間末における流動資産は1,345,015千円となり、前連結会計年度末に比べ1,486千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加181,608千円、売掛金の減少106,291千円、商品の減少65,166千円によるものであります。当第1四半期連結会計期間末における固定資産は217,961千円となり、前連結会計年度末に比べ1,671千円の減少となりました。これは主に、減価償却による減少1,571千円によるものであります。
(負債)当第1四半期連結会計期間末における流動負債は526,825千円となり、前連結会計年度末に比べ28,152千円の減少となりました。これは主に、買掛金の増加17,358千円、1年内返済予定の長期借入金の減少13,311千円、未払金の減少25,315千円によるものであります。当第1四半期連結会計期間末における固定負債は225,637千円となり、前連結会計年度末に比べ40,014千円の減少となりました。これは、長期借入金の減少によるものであります。
(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産は810,514千円となり、前連結会計年度末に比べ67,980千円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益67,981千円を計上した結果、利益剰余金が増加したことによるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第1四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。