【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態および経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期連結累計期間(2022年10月1日~2023年6月30日)(以下「当四半期」という。)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による社会活動の制限が徐々に緩和され、経済活動の正常化が進むことへの期待感から、景気は緩やかな回復基調にあります。しかしながら、原材料価格やエネルギー価格の高騰等により、消費者の生活防衛意識はこれまで以上に高まっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社では、2023年5月15日に開示いたしました中期経営計画に基づき、新たなビジョン、パーパスである「たくさんのつくりたいをかなえる」、「つくる喜びと食べる幸せを世界にめぐらせる」状態の実現に向けて、事業基盤の強化を推進しております。
2023年5月10日には、資本業務提携先の不二製油株式会社と共同で立ち上げた新ECメディア「cotta tomorrow」をリリースいたしました。以前よりお問い合わせをいただく機会が多かった、“グルテンフリーやプラントベースのメニューを用意したい”というBtoB事業のお客様、“子どものアレルギーを気にせずおやつを作ってあげたい”というBtoC事業のお客様、それぞれのお声にお応えすべく、豆乳由来のバターやチーズ、米粉やオーガニック食材などを、レシピとセットで提案をしており、好評を頂いております。
当四半期においても、引き続きお客様一人当たりの客単価上昇を重視する経営戦略を継続しており、特に客単価が高いBtoB事業へ経営資源を優先投入してきたことが収益性の向上に結び付いております。今後も、製菓・製パン業界におけるマーケットリーダーの地位を確立するべく、品揃えやプロモーションの改善、お客様との接点強化やサービス拡充等により、事業拡大を図る予定であります。
以上の結果、売上高6,841,185千円(前年同四半期比2.9%減)、営業利益738,378千円(同37.0%増)、経常利益765,984千円(同35.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益527,642千円(同38.1%増)となり、第1四半期、第2四半期と同様に、当四半期においても過去最高益を更新することが出来ました。
なお、当社グループは、菓子・パン資材および雑貨等の販売事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。
②財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、6,172,962千円となり、前連結会計年度末と比べ177,211千円増加しました。これは、主に、在庫商品を出荷したことにより棚卸資産が減少した一方で、営業活動によるキャッシュ・フローの獲得などにより現金及び預金が増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、2,330,692千円となり、前連結会計年度末と比べ311,843千円減少しました。これは、主に、支払手形及び買掛金が減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、3,842,269千円となり、前連結会計年度末と比べ489,054千円増加しました。これは、主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当社は、事業環境の大幅な変化を踏まえ、事業基盤の強化とBtoB事業の拡大により、製菓・製パン業界におけるマーケットリーダーの地位を確立することを目指し、新たな中期経営計画(2023-2026)を策定いたしました。詳細については、2023年5月15日に開示いたしました「中期経営計画策定に関するお知らせ」をご参照ください。
(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(7)資本の財源および資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、資本の財源および資金の流動性について重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間の末日現在において重要な資本的支出の予定はありません。
なお、当第3四半期連結会計期間末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は1,361,920千円となっております。また、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は1,941,315千円となっております。