【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態および経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間(2022年10月1日~2023年3月31日)(以下「当四半期」という。)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が緩和され、社会経済活動の正常化に向けた兆しが見られたものの、一方ではエネルギー価格や原材料価格の上昇による物価高が個人消費に影響を与えるなど、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
そのような状況のなか、当四半期における当社グループの主要事業である菓子・パン資材および雑貨等の販売事業(以下「資材および雑貨等の販売事業」という。)におきましては、お客様一人当たりの客単価上昇を重視する経営戦略に切り替えており、特に客単価が高いBtoB事業へ経営資源を優先投入することによって、利益率の向上につながっております。
当社年間の最大イベントであるバレンタイン商戦においても同戦略を継続いたしまして、堅調なBtoB向け需要にも支えられ想定通りの形で商戦を終えることができております。
また、資本業務提携先の不二製油株式会社様と推進しております植物性商品の販売拡大や、3月に初開催いたしました日本最大級のお菓子とパンの祭典「コッタマルシェ」等により、新規コアユーザー層の獲得に向けた活動も行ってまいりました。
以上の結果、売上高4,949,335千円(前年同四半期比3.3%減)、営業利益604,668千円(同46.0%増)、経常利益624,095千円(同45.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益429,102千円(同46.9%増)となりました。
当社の主力事業である「cotta」の売上は、BtoB事業とBtoC事業から成り立っており、その比率は前期末が5:5でしたが、当期末は前述の通りBtoB事業優先の経営戦略に切り替えたため、概ね6:4となる予定であります。
当期の施策は、BtoB事業に人的リソースや広告宣伝費を集中させたことにより、客単価が2倍程度高いBtoBの顧客獲得が順調に推移いたしました。それに伴い、運賃コストが当初の予想より大幅に改善いたしました。さらに現場の出荷作業も効率化が進み、残業や派遣社員等にかかる人件費も大幅に削減できたことで、第2四半期連結累計期間において過去最高益を更新することが出来ました。
なお、当社グループは、資材および雑貨等の販売事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。
②財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、6,203,551千円となり、前連結会計年度末と比べ207,800千円増加しました。これは、主に、在庫商品を出荷したことにより棚卸資産が減少した一方で、営業活動によるキャッシュ・フローの獲得などにより現金及び預金が増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、2,464,541千円となり、前連結会計年度末と比べ177,994千円減少しました。これは、主に、支払手形及び買掛金が減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、3,739,009千円となり、前連結会計年度末と比べ385,794千円増加しました。これは、主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、仕入債務の減少などにより一部相殺されたものの、税金等調整前四半期純利益624,086千円の計上などにより、前連結会計年度末に比べ207,084千円増加し、当第2四半期連結会計期間末には1,868,384千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は444,378千円(前年同四半期比34.0%増)となりました。これは、主に仕入債務の減少額197,464千円および法人税等の支払額125,320千円などによる資金の減少に対し、税金等調整前四半期純利益624,086千円に加え、棚卸資産の減少額97,207千円などによる資金の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は114,185千円(同19.6%増)となりました。これは、主に、保険積立金の積立による支出83,624千円および無形固定資産の取得による支出15,457千円などによる資金の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は121,862千円(同163.7%増)となりました。これは、主に、長期借入金の返済による支出73,422千円および配当金の支払額42,788千円などによる資金の減少によるものであります。
(3)会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(8)資本の財源および資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源および資金の流動性について重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間の末日現在において重要な資本的支出の予定はありません。
なお、当第2四半期連結会計期間末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は1,401,647千円となっております。また、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は1,868,384千円となっております。