【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは“「くふう」で暮らしにひらめきを”を経営理念とし、「毎日の暮らし」及び「ライフイベント」において、生活者であるユーザーにとっての利便性や豊かさを最優先に考え、情報格差の解消や利便性の高いサービスづくりに取り組むとともに、ユーザーの主体的な意思決定や行動に繋がる価値提供を目指しております。
当第2四半期連結累計期間の経営成績については、売上高は9,246百万円(前年同四半期比1.3%増)、営業利益は585百万円(前年同四半期比24.3%減)、経常利益は489百万円(前年同四半期比31.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は90百万円(前年同四半期比62.7%減)となりました。
報告セグメント別の経営成績の概況は次のとおりであります。
なお、前第4四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しており、当第2四半期連結累計期間の分析は変更後の区分に基づいております。
<毎日の暮らし事業>
当事業は主に、株式会社ロコガイドによるチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」、暮らしに関する総合情報メディア「くふうLive!」、株式会社Zaimによるオンライン家計簿サービス「Zaim」、株式会社キッズスターによる子ども向け社会体験アプリ「ごっこランド」、株式会社しずおかオンラインによる地域情報メディア・サービス等の日常・地域生活領域の事業で構成されております。
当第2四半期連結累計期間において、「トクバイ」導入店舗の開拓においては、新領域におけるトライアル導入を推進するとともに、サービスオプションの採用等が進捗するなど、堅調に推移しました。一方、「トクバイ」のメディア広告収入が前年同期を下回って推移したほか、暮らしに関する総合情報メディア「くふうLive!」(旧「ヨムーノ」)は検索エンジンのアルゴリズム変更の影響によりユーザーの流入が減少しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における毎日の暮らし事業の売上高は2,321百万円(前年同四半期比5.4%増)、営業利益は573百万円(前年同四半期比20.1%減)となりました。
<ライフイベント事業>
当事業は主に、ハイアス・アンド・カンパニー株式会社によるコンサルティング事業及び建築施工事業、株式会社くふう住まいによる住宅・不動産専門メディア、事業者向けSaaS、買取再販・仲介サービス、株式会社Seven Signatures Internationalによる富裕層向けコンサルティングサービス等の住まい領域、株式会社エニマリによるウェディング総合情報メディア及び結婚式プロデュースサービス等の結婚領域の事業で構成されております。
当第2四半期連結累計期間において、住まい領域は、コンサルティング事業について、新規受注数は伸び悩みましたが、加盟店企業に対するモデル住宅建設支援等を推進いたしました。建築施工事業については、拠点閉鎖による整理を実施したものの、注文住宅の引渡し時期が下期に集中する見込みとなりました。不動産会社向け営業支援SaaSツールは堅調に販売が推移した一方、生活者向け買取再販サービスは在庫の整理を推進し、値下げ販売を実施しました。結婚領域は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に緩和されつつある中、相談アドバイザー機能の提供を開始するなど、ユーザーの多様な価値観に寄り添う新たな結婚式の提案に注力した一方、有料広告掲載式場数及び結婚式プロデュースの件数は低調に推移しました。また、ハイアス・アンド・カンパニー株式会社において、太陽熱利用システムの開発・販売を行うOMソーラー株式会社の株式を取得し、連結子会社としました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるライフイベント事業の売上高は5,975百万円(前年同四半期比13.1%減)、営業利益は309百万円(前年同四半期比42.6%減)となりました。
<投資・インキュベーション事業>
当事業は主に、当社や株式会社くふうキャピタルによる投資事業、くふう少額短期保険株式会社及び株式会社保険のくふうの事業で構成されております。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの企業価値を高める出資及びM&A等の検討を進め、投資や保有株式の一部売却を実施いたしました。また、新たな領域でのサービス開発を視野に、旅行・おでかけメディア「RETRIP」を運営する株式会社RETRIPを連結子会社といたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における投資・インキュベーション事業の売上高は925百万円(前年同四半期は42百万円)、営業利益は317百万円(前年同四半期は営業損失14百万円)となりました。
<その他>
その他は、株式会社Da Vinci Studioによる当社グループ内外向け技術支援等の支援機能であります。
当第2四半期連結累計期間におけるその他の売上高は111百万円(前年同四半期比46.5%増)、営業損失は103百万円(前年同四半期は営業損失58百万円)となりました。
当社グループの財政状態は以下のとおりであります。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は22,535百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,205百万円増加しました。これは主に現金及び預金352百万円、有形固定資産293百万円、のれん387百万円増加した一方で、販売用不動産が597百万円減少したことによるものであります。
負債は10,715百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,048百万円増加しました。これは主に短期借入金が627百万円増加したことによるものであります。
純資産は11,820百万円となり、前連結会計年度末と比較し156百万円増加しました。これは主に利益剰余金が90百万円増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末と比べ346百万円増加し、7,584百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果増加した資金は1,300百万円(前年同四半期は637百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益517百万円、のれん償却額332百万円、販売用不動産の減少584百万円があった一方、法人税等の支払による支出291百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果減少した資金は700百万円(前年同四半期は902百万円の減少)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出413百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果減少した資金は247百万円(前年同四半期は406百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の増加332百万があった一方、長期借入金の返済による支出611百万円があったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は27百万円であります。
#C4376JP #くふうカンパニー #情報通信業セクター