【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは“「くふう」で暮らしにひらめきを”を経営理念とし、「毎日の暮らし」及び「ライフイベント」において、生活者であるユーザーにとっての利便性や豊かさを最優先に考え、情報格差の解消や利便性の高いサービスづくりに取り組むとともに、ユーザーの主体的な意思決定や行動に繋がる価値提供を目指しております。
当第1四半期連結累計期間の経営成績については、売上高は4,883百万円(前年同四半期比7.8%増)、営業利益は433百万円(前年同四半期比17.3%増)、経常利益は398百万円(前年同四半期比10.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は213百万円(前年同四半期比154.8%増)となりました。
報告セグメント別の経営成績の概況は次のとおりであります。
なお、前第4四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しており、当第1四半期連結累計期間の分析は変更後の区分に基づいております。
<毎日の暮らし事業>
当事業は主に、株式会社ロコガイドによるチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」、暮らしに関する総合情報メディア「くふうLive!」、株式会社Zaimによるオンライン家計簿サービス「Zaim」、株式会社キッズスターによる子ども向け社会体験アプリ「ごっこランド」、株式会社しずおかオンラインによる地域情報メディア・サービス等の日常・地域生活領域の事業で構成されております。
当第1四半期連結累計期間において、「トクバイ」の利用機会創出及びユーザー数の拡大に向けて、ユーザー向け施策に注力しました。導入店舗の開拓においては、飲食店等の新領域におけるトライアル導入を推進するとともに、サービスオプションの採用等が進捗するなど、定額課金契約が堅調に推移しました。暮らしに関する総合情報メディア「ヨムーノ」は、取り扱うジャンルをさらに拡大し、アプリや動画、ライブ配信など、記事にとどまらず多様な発信を強化していくことを目指し、「くふうLive!」へのブランド名変更並びにサイトのドメイン変更を実施しました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における毎日の暮らし事業の売上高は1,110百万円(前年同四半期比0.8%増)、営業利益は259百万円(前年同四半期比29.0%減)となりました。
<ライフイベント事業>
当事業は主に、ハイアス・アンド・カンパニー株式会社によるコンサルティング事業及び建築施工事業、株式会社くふう住まいによる住宅・不動産専門メディア、事業者向けSaaS、買取再販・仲介サービス、株式会社Seven Signatures Internationalによる富裕層向けコンサルティングサービス等の住まい領域、株式会社エニマリによるウェディング総合情報メディア及び結婚式プロデュースサービス等の結婚領域の事業で構成されております。
当第1四半期連結累計期間において、住まい領域は、コンサルティング事業について、新規受注数は伸び悩みましたが、加盟店企業に対する支援活動を推進いたしました。建築施工事業については、経費削減、効率的・効果的な運営ができる体制構築を推進してきたものの、注文住宅の引渡し時期が下期に集中する見込みとなりました。不動産会社向け営業支援SaaSツールは堅調に販売が推移し、生活者向け買取再販サービスは不動産市況の悪化を見据えて仕入れを抑制するとともに、値下げ販売を実施しました。富裕層向けコンサルティングサービスについては、案件の成約が順調に進み、業績に寄与しました。結婚領域は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に緩和されつつある中、ユーザーの多様な価値観に寄り添う新たな結婚式の提案に向けて、相談アドバイザー機能の開発を進めるなど、概ね計画通りに進捗しました。また、ハイアス・アンド・カンパニー株式会社において、太陽熱利用システムの開発・販売を行うOMソーラー株式会社の株式を取得し、連結子会社としました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるライフイベント事業の売上高は2,938百万円(前年同四半期比13.6%減)、営業利益は191百万円(前年同四半期比24.1%減)となりました。
<投資・インキュベーション事業>
当事業は主に、当社や株式会社くふうキャピタルによる投資事業、くふう少額短期保険株式会社及び株式会社保険のくふうの事業で構成されております。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの企業価値を高める出資及びM&A等の検討を進め、投資や保有株式の一部売却を実施いたしました。また、新たな領域でのサービス開発を視野に、旅行・おでかけメディア「RETRIP」を運営する株式会社RETRIPを連結子会社といたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における投資・インキュベーション事業の売上高は828百万円(前年同四半期は25百万円)、営業利益は313百万円(前年同四半期は営業損失8百万円)となりました。
<その他>
その他は、株式会社Da Vinci Studioによる当社グループ内外向け技術支援等の支援機能であります。
当第1四半期連結累計期間におけるその他の売上高は50百万円(前年同四半期比37.9%増)、営業損失は61百万円(前年同四半期は営業損失31百万円)となりました。
当社グループの財政状態は以下のとおりであります。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は22,464百万円となり、前連結会計年度末と比較し1,134百万円増加しました。これは主に有形固定資産366百万円、のれん554百万円増加した一方で、現金及び預金が352百万円減少したことによるものであります。
負債は10,602百万円となり、前連結会計年度末と比較し935百万円増加しました。これは主にその他流動負債266百万円、長期借入金236百万円、その他固定負債249百万円増加したことによるものであります。
純資産は11,862百万円となり、前連結会計年度末と比較し199百万円増加しました。これは主に利益剰余金が213百万円増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は13百万円であります。
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