【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による社会活動における制限は緩和され、緩やかながらも景気回復の動きが続いています。国内の雇用情勢につきましては、引き続き飲食業・小売業などでにぎわいが戻りつつあることに加え、宅配需要増加による物流業での人手不足が深刻化しており、2024年の働き方改革関連法によってドライバーの雇用ニーズは今後も上昇し、人手不足が続くことが予想されます。2023年2月の有効求人倍率は1.34倍(季節調整値)と前年同時期から0.13ポイント上昇しています。雇用者数もこのところ持ち直しの動きがみられ、新規求人数も前年同時期からおよそ1割上昇しております。このような環境のもと、当社グループは飲食業・小売業・物流業へのサービス提供に注力し売上高は高成長を維持しており、前年同期比で21.9%の増収となりました。費用面においては、この成長基調を維持・拡大させるために、営業支援・労務支援のシステム投資や人的資本への投資を積極的に進めております。また、売上高の成長に伴い、原価および広告費(求職者集客費)、販売促進費(代理店販売委託費)などの変動費が増加しております。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高7,388百万円(前年同期比21.9%増)、営業利益255百万円(前年同期比61.6%増)、経常利益256百万円(前年同期比66.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益169百万円(前年同期比35.1%増)、営業利益よりのれん及び減価償却費影響を除いた調整後EBITDAでは412百万円(前年同期比30.2%増)となりました。また、当第2四半期連結会計期間においては、売上高3,871百万円(前年同期比19.0%増)、営業利益212百万円(前年同期比46.9%増)、経常利益213百万円(前年同期比50.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益136百万円(前年同期比13.3%増)となりました。
当社グループの各セグメント別の業績は以下のとおりであります。
(ヒューマンキャピタル事業)ヒューマンキャピタル事業におきましては、企業の採用活動を総合的に支援する「RPOサービス領域」、ITテクノロジーを駆使した人材マッチングサービスを提供する「DXリクルーティング領域」、シニア・主婦・あるいは短期単発といった求職者のニーズに対して様々な求人メディアサービスを提供する「セグメントメディア領域」などがあります。RPOサービス領域では、第1四半期に引き続き、人流回復・インバウンド需要増等で市況が回復している飲食業・小売業の大手企業を中心に採用意欲が高い状態が続き、求人倍率が上昇する中で、最適な集客手法・プロセスの提案を推し進め、売上高が前年同期比でおよそ2割の増加となりました。DXリクルーティング領域では、ビッグデータとアドテクノロジー(広告配信技術)を駆使したダイレクトリクルーティングサービス『Findin(ファインドイン)』を中心に、上記RPOサービス領域における集客手法の課題解決の一助となったこともあり、売上高が前年同期比でおよそ7割増加いたしました。
セグメントメディア領域では、上記DXリクルーティングを推し進めたこともあり、レギュラーワークメディアは横ばいとなりつつあるも、短期単発バイト専門サービス『ショットワークス』は、コンビニ事業者からのニーズ増加や各種イベントの再開などを受け、売上高が前年同期比でおよそ2割増加いたしました。これらの結果、ヒューマンキャピタル事業における売上高は5,754百万円(前年同期比16.7%増)、営業利益は279百万円(前年同期比89.7%増)となりました。
(スタッフィング事業)スタッフィング事業におきましては、人材派遣及び日々紹介をおこなう派遣・紹介領域、派遣スタッフの研修店舗を兼ねたコンビニ店舗を運営するコンビニ領域があります。派遣・紹介領域につきましては、倉庫・物流系企業への派遣に注力し、売上の基盤づくりを行ってまいりました。加えて、人材紹介事業では派遣会社向けのサービスを開始し、新たな成長の柱づくりにも注力しております。この領域は昨年、株式会社LeafNxTを設立し事業化フェーズにありますが、市場の後押しも受けて3月は単月での黒字となりました。コンビニ領域は、旅行・出張などの人流の回復に加え、全国展開している利点を活かし地域の季節ずれを仕入れ・販売強化に用いたことにより、売上高が前年同期比でおよそ1割増加いたしました。これらの結果、スタッフィング事業における売上高は1,838百万円(前年同期比59.0%増)、営業損失は9百万円(前年同期は0百万円の損失)となりました。
② 財政状態
(資産)当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ121百万円減少し、5,088百万円となりました。これは主に売掛金が360百万円増加したことや、現金及び預金が273百万円、流動資産その他に含まれる未収還付消費税が71百万円、顧客関連資産が52百万円及びのれんが37百万円減少したことによるものです。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ240百万円減少し、3,432百万円となりました。これは主に流動負債その他に含まれる契約負債が148百万円増加したことや、長期借入金が395百万円減少したことによるものです。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ119百万円増加し、1,655百万円となりました。これは主に利益剰余金が127百万円増加したことや、非支配株主持分が8百万円減少したことによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ273百万円減少し、977百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、増加した資金は340百万円(前年同期は315百万円の増加)となりました。これは主に売上債権が360百万円増加した一方で、その他に含まれる契約負債の増加額148百万円、税金等調整前四半期純利益256百万円、減価償却費119百万円及び仕入債務の増加額104百万円があったことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、減少した資金は60百万円(前年同期は123百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出17百万円、無形固定資産の取得による支出35百万円があったことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、減少した資金は553百万円(前年同期は327百万円の増加)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出502百万円、配当金の支払額41百万円があったことによるものです。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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