【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは、当第2四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。(1)経営成績の状況我が国のインターネット広告市場において、2022年のインターネット広告費(注1)が3兆912億円(前年比14.3%増)と広告費全体の43.5%を占めるまでに引き続き高い成長をしておりますが、足元では、新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和により社会経済活動の正常化に向けた動きがみられるものの、エネルギー価格や原材料価格の高騰に加え、円安の継続やロシア・ウクライナ情勢や欧米金融機関の経営破綻に起因する景気への影響が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。このような環境のもと、当社グループは「カスタマーの意思決定を円滑に ―デジタルの力でクライアントとエンドユーザー双方の利益をLIFTします―」というビジョンを掲げ、①広告・コンサルティングサービス領域、②ブランド・メディアサービス領域という2つのサービス領域を顧客ニーズに合わせて柔軟に組み合わせて提供することで、多種多様なお客様に対して、幅広く「統合デジタルマーケティング事業」を提供しております。当社グループの提供サービスの特徴としては、以下の点があります。①
業界や広告予算に関わらず、あらゆるクライアントニーズに合致した多数のサービスによる価値提供ができること。②
各領域の専門家が在籍しているため、素早い施策進行と予算配分最適化ができること。③
多種多様な業種やクライアント様とのお取引を通じた知見とノウハウを活かしてあらゆる領域で新規クライアント様からの受注が発生していること。④
サービスを内製化して提供することにより、情報伝達、業務実行スピードが圧倒的に速く、且つ経験者採用の積極展開により、多領域に対応できる業務遂行能力があること。⑤
ルーティン業務の徹底的なマニュアル化と自動化を実現しており、1人あたりの生産性を最適化させコンサルタントが本来するべき業務のみに集中しクライアント様への価値提供を行っていること。⑥
幅広い媒体の取り扱い実績があり、主要媒体で認定代理店の資格を取得していること。主要媒体で認定代理店の資格を取得し、各媒体から高水準な広告運用技術(媒体推奨設計の実装率、最新機能の導入率、個人認定資格の保有率等)及び高い販売実績(新規クライアントの獲得、既存クライアントの成長促進等)を公式に認められていること。⑦
変化の激しいデジタルマーケティング業界において、最新トレンドを正しく把握し対応するノウハウ及び専門部隊を保持していること。 このような特徴を活かしながら、各サービスを提供する中で得られたデジタルマーケティング領域に関する豊富な知見を社内に蓄積し、サービス間でそれらを共有する体制を構築することにより、連鎖的に各サービスの品質を高め合う効果を得ております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,864,503千円、営業利益は88,963千円、経常利益は89,827千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は59,714千円となりました。
なお、当社グループは、統合デジタルマーケティング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。(注1)出典:株式会社電通「2022年日本の広告費」2023年2月24日
(2)財政状態の分析(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は2,075,743千円となりました。この主な内訳は、現金及び預金1,007,081千円及び受取手形、売掛金及び契約資産770,879千円であります。(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は1,304,678千円となりました。この主な内訳は、買掛金546,579千円及び短期借入金400,000千円であります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は771,064千円となりました。この主な内訳は、利益剰余金564,955千円であります。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,007,081千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次の通りであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、25,048千円の支出となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益89,827千円の計上及び仕入債務の増加325,155千円があった一方、売上債権の増加448,179千円及び法人税等の支払額15,203千円によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、115,002千円の支出となりました。これは主として、投資有価証券の取得による支出9,999千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出107,967千円によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、78,229千円の収入となりました。これは主として、短期借入金の純増額200,000千円があった一方、長期借入金の返済による支出27,698千円、自己株式の取得による支出70,601千円によるものです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動該当事項はありません。
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