【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は4,570,749千円となり、前連結会計年度末に比べ578,099千円減少いたしました。これは主に長期借入金の繰上返済により、現金及び預金が853,675千円減少したことによるものであります。固定資産は2,121,576千円となり、前連結会計年度末に比べ179,123千円増加いたしました。これは主にのれんが113,999千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は6,692,326千円となり、前連結会計年度末に比べ398,975千円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,668,825千円となり、前連結会計年度末に比べ213,090千円減少いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が278,368千円減少したことによるものであります。固定負債は851,542千円となり、前連結会計年度末に比べ287,701千円減少いたしました。これは主に長期借入金が275,144千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は2,520,367千円となり、前連結会計年度末に比べ500,792千円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は4,171,958千円となり、前連結会計年度末に比べ101,817千円増加いたしました。これは主に資本金及び資本剰余金がそれぞれ195,667千円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失267,657千円を計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は62.0%(前連結会計年度末は57.2%)となりました。
(2)経営成績の状況
当社グループは「データによって人の価値を最大化する」をミッションに掲げ、世の中に溢れる様々なデータを生活者(注1)にとって価値あるものとして還元し、豊かな体験を流通させることを目的に、当社の提供するCX(注2)(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」をウェブサイトやスマートフォンアプリを運営する企業に向けて、クラウド方式(注3)で提供しております。
ショッピングや旅行、金融など様々なサービスがインターネットを介して提供されるようになった今、生活者が企業にもとめることは、「自宅にいながら買い物できる」「予約できる」といった単なる利便性だけではなく、自分の興味や状態に合った最適な提案を受けられる良質なコミュニケーションやその先の体験へとシフトしていると当社グループは考えております。
一方で、企業がそれに応えるためには、データの蓄積、統合、分析を通じて一人ひとりの状態を正しく理解し、それに基づいて適切なコミュニケーションを図る、あるいはウェブサイトやスマートフォンアプリをパーソナライズさせる仕組みを構築する必要がありますが、これらの取り組みは企業にとって複雑で難易度の高いものとなっているのが現状です。
企業は「KARTE」を活用することにより、ウェブサイトやスマートフォンアプリ上のリアルタイム行動データを中心とする様々なデータを、ユーザー単位で解析することができます。それによって、一人ひとりの興味や状態が可視化され、ユーザーをPV(注4)やUU(注5)といった塊の「数字」としてだけではなく、一人の「人」として理解しやすくなると当社グループは考えております。その上で企業は、「KARTE」内で一人ひとりの興味や状態に合わせた多様なコミュニケーション施策を実施し、その結果を検証することなどができます。
顧客体験向上やデータ活用に対する企業の関心が高まる中、「KARTE」はウェブサイトやスマートフォンアプリ上のマーケティング領域に留まらず、カスタマーサポート領域など様々な企業活動において活用いただいております。今後も「KARTE」の機能強化や各種プロダクトの提供を通じて、企業が統合的にユーザーを理解できるデータ環境の拡充を進めていきます。
当第2四半期連結累計期間においては、「KARTE」の販売強化に向けた組織変更や人員増強を行ったほか、更なる事業領域の拡大に向けた取り組みも行いました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の末日における当社グループのARR(注6)は7,293,256千円となり、同期間の当社グループの経営成績は、売上高は4,100,273千円(前年同四半期比13.4%増)、営業損失は209,984千円(前年同四半期は営業損失303,291千円)、経常損失は220,430千円(前年同四半期は経常損失351,098千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は267,657千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失340,039千円)となりました。
なお、当社グループはSaaS事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注1)世の中一般の不特定多数の人々を「生活者」、企業が商品・サービスを提供する相手を「ユーザー」と表記しております。
(注2)Customer experience(カスタマーエクスペリエンス)の略語であり、一般的に「顧客体験」と訳されますが、顧客がよいと感じられる体験、つまり「顧客が体験して得られる価値」までも含めて定義しております。
(注3)クラウドコンピューティングの略語であり、ソフトウェア等のシステムをインターネット経由でサービス提供することを前提とした仕組みの総称であります。
(注4)Page View(ページビュー)の略語であり、ウェブサイト内の特定ページが開かれた回数を表し、ウェブサイトがどのくらい閲覧されているかを測るための指標の一つです。
(注5)Unique User(ユニークユーザー)の略語であり、特定の集計期間内にウェブサイト又はスマートフォンアプリに訪問したユーザーの数を表す数値です。
(注6)Annual Recurring Revenueの略語であり、各期末の月次サブスクリプション売上高を12倍して算出。既存の契約が更新のタイミングで全て更新される前提で、既存の契約のみから、期末月の翌月からの12ヶ月で得られると想定される売上高を表す指標です。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純損失、契約負債の減少、短期借入金の返済、長期借入金の返済による支出等があった一方で、主に預り保証金の受入れ、長期借入れによる収入等の要因により、前連結会計年度末に比べ853,675千円減少し、3,386,901千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は221,723千円(前年同期は583,290千円の減少)となりました。これは主に、人件費の増加等の先行投資を実施したことに伴う税金等調整前四半期純損失266,221千円の計上、契約負債の減少額156,286千円による支出があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は67,954千円(前年同期は92,437千円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出19,613千円及び連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出49,416千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は563,997千円(前年同期は1,220,141千円の増加)となりました。これは主に、長期借入れによる収入680,997千円及び預り保証金の受入れによる収入300,000千円があった一方で、短期借入金の返済による支出202,502千円及び長期借入金の返済による支出1,378,151千円が発生したこと等によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
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