【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループを取り巻く国内のインターネット関連市場では、動画視聴やEC(インターネット通販)サービス、Fintech関連サービスの拡大・成長傾向が継続しております。
また、コロナ禍が落ち着きを見せて旅行や購買などの消費行動が活発となったことに伴い、広告出稿も各企業が積極的に行う中、広告内容の真偽等に消費者の関心が高まりを見せており、広告審査業務に関する需要が伸長しております。
今後もインターネットにおける技術革新はますます進み、様々なサービスが展開されていくものと予想されますが、リモートワークの定着・拡大に伴うセキュリティへの不安の高まりや、IoT(※1)の進展によりあらゆるものがサイバー攻撃のリスクにさらされる等、インターネットセキュリティの課題は年々増え、かつ深刻化しており、全てのインターネットユーザーが安心して利用できるよう、安全性を求める声は一層高まりを見せております。
(※1)Internet of Things(モノのインターネット)の略称。建物、車、及び電子機器等の様々なモノをネットワークによりサーバーやクラウドサービスへ接続し、相互に情報交換する仕組み。
このような市場環境のもと、当社グループは経営理念「We Guard All」を掲げる総合ネットセキュリティ企業として、「AIと人のハイブリッド」を強みに、高品質かつ高効率のセキュリティワンストップサービスを提供してまいりました。
当第3四半期連結累計期間では、上記のような市場環境を背景として、コロナワクチン接種受付業務など一部既存案件の終了があったものの、EC・フリマサイトのカスタマーサポートや、eKYCサービス(※2)、広告審査業務が順調に推移いたしました。
さらにランサムウェアやサプライチェーン攻撃の増加により企業のサイバーセキュリティへの関心が高まったことで、サイバーセキュリティ事業における脆弱性診断サービスの需要を取り込み、大きく伸長いたしました。
(※2)electronic Know Your Customerの略称。オンライン上で本人確認が完結する仕組み。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は9,083,041千円(前年同期比4.4%増)、営業利益は1,363,892千円(前年同期比22.1%減)、経常利益は1,388,630千円(前年同期比22.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は928,973千円(前年同期比30.8%減)となりました。
当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はありません。業務の種類別の業績は以下の通りであります。
① ソーシャルサポート
ソーシャルサポートは、ソーシャルWebサービス等の様々なインターネットサービスを対象に、投稿監視、カスタマーサポート及び風評調査等を提供しております。
コロナ禍で定着したECサイト利用に関わるカスタマーサポート、並びにキャッシュレス化の広がり及び本人認証の厳格化に伴い、eKYCサービスが拡大いたしました。
一方で、コロナワクチン接種受付業務のような一部既存案件の終了もありましたが、売上高は5,228,697千円(前年同期比5.1%増)となりました。
② ゲームサポート
ゲームサポートは、ソーシャルゲームを対象に、主にカスタマーサポート及びデバッグ業務等を提供しております。
海外ゲーム会社のローカライズ業務が大幅に伸長したものの、大型のヒットタイトルに恵まれなかった国内ゲーム市場の鈍化が影響し、減収となりました。
その結果、売上高は1,405,261千円(前年同期比10.6%減)となりました。
③ アド・プロセス
アド・プロセスは、インターネット広告審査業務及び運用代行業務を提供しております。
官公庁案件を受注し着実に遂行した実績や、蓄積したノウハウ・ナレッジにより広告審査案件の受注が順調に推移いたしました。
その結果、売上高は1,177,486千円(前年同期比14.6%増)となりました。
④ サイバーセキュリティ
サイバーセキュリティは、主にWAF(※3)、脆弱性診断及びSOC(※4)サービスを提供しております。
脆弱性診断では、当社グループのリソース(セキュリティサービスと技術、既存事業の顧客など)を組み合わせることで、多くの需要・要望にワンストップで応えられるシナジーを生み出し、これを強みに既存顧客への深耕営業や大型案件の受注により順調に売上を拡大いたしました。
また、連結完全子会社であるEGセキュアソリューションズ株式会社が、サイバーセキュリティについて学べるオンラインサービス「Security Campus e-Learning」の提供を新たに開始いたしました。
その結果、売上高は595,816千円(前年同期比20.7%増)となりました。
(※3)Web Application Firewallの略称。ウェブアプリケーションの脆弱性を悪用する攻撃を検出・防御し、ウェブサイトを保護するためのセキュリティ製品。
(※4)Security Operation Centerの略称。企業や組織のIT基盤を24時間365日体制で監視しながら攻撃内容の脅威分析や助言を行う部門や専門組織。
⑤ その他
主にハードウェアに対するデバッグ業務を提供しております。
完全子会社であるEGテスティングサービス株式会社が、長年のノウハウと信頼・実績を強みとして新規開拓に努めた結果、売上高は675,778千円(前年同期比6.9%増)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、6,969,577千円となり、前連結会計年度末における流動資産6,510,045千円に対し、459,532千円の増加(前連結会計年度末比7.1%増)となりました。
これは主に、現金及び預金が262,159千円、売掛金が79,943千円増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、1,756,148千円となり、前連結会計年度末における固定資産1,903,997千円に対し、147,848千円の減少(前連結会計年度末比7.8%減)となりました。
これは主に、投資その他の資産が106,975千円減少したこと等によるものです。
この結果、当第3四半期連結会計期間末における総資産は、8,725,726千円(前連結会計年度末比3.7%増)となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は、1,647,850千円となり、前連結会計年度末における負債1,931,282千円に対し、283,431千円の減少(前連結会計年度末比14.7%減)となりました。
これは主に未払法人税等が342,655千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、7,077,876千円となり、前連結会計年度末における純資産6,482,760千円に対し、595,115千円の増加(前連結会計年度末比9.2%増)となりました。
これは主に、剰余金の配当245,399千円及び自己株式の取得89,906千円を実施した一方、親会社株主に帰属する四半期純利益928,973千円を計上したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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