【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、景気の持ち直しの動きが継続しているものの、一部に弱さが見られています。景気の先行きについては、各種政策の効果により、回復への動きが継続することが期待されますが、世界的な金融引き締め等が継続する中で、海外景気の下振れによりわが国の景気を下押しするリスクもあるとともに、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響等に注意する必要があり、先行きは不透明です。
このような状況の中、当社が関わる国内電子商取引市場は、経済産業省が2022年8月に公表した「令和3年度電子商取引に関する市場調査」によるとBtoB、BtoC共にEC化率が増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き発展しています。一方で、業界におけるエンジニアの数が不足しており、当社におきましてもエンジニアの確保が重要な経営課題となっております。また、各ECサービスにおいては、一層の機能の充実や利便性の拡充、セキュリティ面での安全性強化が求められております。当社は多くのお客様に「ebisumart」をより便利により安心して利用頂くために、品質向上及び機能の改善・強化に注力するとともに、「ebisumart」の信頼性をより高めるため、情報セキュリティマネジメントシステムISO/IEC27001の認証取得やクレジットカード業界における国際セキュリティ基準であるPCI-DSSへの準拠も継続してまいりました。また、流通総額が大きいハイエンド層向けの新しいクラウドコマースプラットフォームの開発も進めております。そのような状況の中、感染症対策に伴う在宅での消費需要の高まりについては一段落した感がある一方で、当社における既存顧客の流通総額は引き続き増加傾向にあり、受託開発売上は想定を下回ったものの保守売上は堅調に推移いたしました。
以上の結果、売上高は1,900,570千円(前年同四期比12.0%増)、営業利益は85,533千円(前年同期比96.3%増)、経常利益は78,672千円(前年同期比84.0%増)、四半期純利益は53,635千円(前年同期比120.6%増)となりました。
また、当社はクラウド型ECプラットフォーム構築事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省
略しております。
(資産)
当第3四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末と比べ231,439千円増加し、1,731,085千円となりました。主な要因は、ハイエンド層向けのクラウドコマースプラットフォームの開発等に伴いソフトウエア及びソフトウエア仮勘定が216,812千円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末と比べ106,043千円増加し、597,301千円となりました。主な要因は、運転資金の借り入れにより短期借入金が100,000千円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末と比べ125,396千円増加し、1,133,784千円となりました。主な要因は、新株の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ33,676千円増加したこと、四半期純利益53,635千円を計上したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は65.2%(前事業年度末は67.2%)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計期間における、研究開発活動の金額は18,265千円であります。主な内容は最新技術の調査及び導入検討、システムアーキテクチャーの検討であります。
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