【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和により、社会経済活動に正常化の動きがみられる一方、先行きは世界的な金融引き締めが続く中、海外経済の下振れが懸念され、不透明な状況にあります。 当社の属する情報通信業界におきましては、情報通信機器や事務用機器のリース取扱高でみると、前年を下回る状況からこの四半期においては横ばいの状況になっております。 こうした経営環境の中、当社グループは2024年9月期を最終年度とする中期経営計画の達成に向けてグローバル専門商社構想を掲げ、①海外ソリューション事業の拡大、②DX、脱炭素、感染症対策商材の推進、③ストック収益拡大を重点施策とし、取り組んでおります。 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上収益が前年同期比9.4%増の4,574百万円、営業利益は前年同期比39.1%減の136百万円、親会社の所有持分に帰属する四半期利益は前年同期比62.4%減の76百万円となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。①国内ソリューション事業直営店チャネルにおいては、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力しました。独自プランによるMFPの提案営業に注力するとともに、ネットワーク強化のためのセキュリティソリューションを強化してまいりました。その結果、同チャネルの売上収益は前年同期比12.0%減の1,042百万円となりました。 FC加盟店チャネルにおいては、直営店の販売手法を水平展開し、加盟店へ販売手法の共有を推し進めるとともに、販売支援を実施してまいりました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比5.4%増の571百万円となりました。代理店チャネルにおいては、電力料金の引き下げ対策として主力商品のLED照明の販売掘り起しを実施しました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比4.2%増の503百万円となりました。これらの結果、国内ソリューション事業の売上収益は、前年同期比4.2%減の2,117百万円となり、セグメント利益は、販売費および一般管理費を削減したこと等により前年同期比94.7%増の128百万円となりました。
②海外ソリューション事業 海外ソリューション事業は、脱炭素化に取り組む企業へLED照明や業務用エアコン等による省エネソリューション営業に注力し、マレーシア子会社のSin Lian Wah Lighting Sdn. Bhd.社(以下、SLW社)のLED卸販売も順調に推移しました。これらの結果、売上収益は前年同期比29.5%増の2,166百万円、セグメント利益は前年同期比24.1%増の149百万円となりました。
③BPR事業BPR事業は、新規顧客開拓に注力するとともに、コンサルティング営業を通じてRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組みました。BPOセンターにおいては、業務の自動化を推進し業務効率を高めてまいりました。これらの結果、売上収益は海外への業務アウトソーシングを手控える企業があったことから、前年同期比2.6%減の290百万円となりました。セグメント利益は、減収及び円安による原価アッ プもあり前年同期比53.0%減の37百万円となりました。
セグメントの名称
当第2四半期連結累計期間(自 2022年10月1日至 2023年3月31日)
前年同期比(%)
国内ソリューション事業
直営店
(千円)
1,042,692
88.0
FC加盟店
(千円)
571,501
105.4
代理店
(千円)
503,133
104.2
計
(千円)
2,117,327
95.8
海外ソリューション事業
(千円)
2,166,615
129.5
BPR事業
(千円)
290,335
97.4
合計
(千円)
4,574,278
109.4
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.上記の金額に消費税等は、含まれておりません。3.非継続事業に分類した事業は含めておりません。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末より319百万円減少し、8,919百万円となりました。これは営業債務の支払や借入金の返済等により現金及び現金同等物が307百万円減少したこと等によるものであります。当第2四半期連結会計期間の負債につきましては、前連結会計年度末より275百万円減少し、4,322百万円となりました。これは営業債務及びその他の債務が72百万円、契約負債が80百万円、借入金が81百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。当第2四半期連結会計期間の資本につきましては、前連結会計年度末より44百万円減少し、4,596百万円となりました。これはその他の資本の構成要素が59百万円減少したこと、及び非支配持分が20百万円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比べ307百万円減少し、2,398百万円となりました。営業活動で135百万円使用、投資活動で49百万円獲得し、財務活動で166百万円使用したことによるものです。なお、当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動で使用した資金は135百万円(前年同四半期は160百万円の収入)となりました。この主な要因は、税引前四半期利益が133百万円となりましたが、棚卸資産が241百万円増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動で獲得した資金は49百万円(前年同四半期は515百万円の支出)となりました。この主な要因は、定期預金の払い戻し等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動で使用した資金は166百万円(前年同四半期は84百万円の収入)となりました。この主な要因は、配当金の支払75百万円及び借入金の返済等62百万円減少したこと等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
(6) 主要な設備該当事項はありません。
(7) 従業員数
連結会社の状況当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に大きな変動はありません。