【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、アフターコロナを見据えた諸施策の具体化につれて社会経済活動の正常化が一段と進展し、個人消費にも好影響が見られました。しかしながら、原材料価格や人件費の上昇に加えて、人手不足をはじめとする供給面での制約、金利の上昇に伴う欧米の不安定な金融情勢等、懸念要因も増加しております。
このような状況のもと、ファッション事業につきましては、中期経営計画に掲げた事業ポートフォリオの見直しを加速させて店舗網の新陳代謝や人的資本のシフトを進めるとともに、客単価の向上や販管費の抑制等、経営効率の改善に努めました。オーダー事業の継続的な成長に併行して既製スーツの売上げも堅調に回復し、「コナカ・フタタ」では前四半期に引き続き、創業70周年の記念商品である『ULTRA MOVE 7WAY スーツ』がご好評をいただいたほか、フレッシャーズ商戦においてはスリーピーススーツや単品ベストが好調に推移しました。また、「SUIT SELECT」では、俳優の櫻井海音さんをイメージキャラクターに起用したプレミアム商品『1st NAVY SUIT』『1st BLACK SUIT』が大ヒットいたしました。「DIFFERENCE」では、未出店エリアであった町田・小倉・大宮等に進出し、顧客基盤の拡大とブランド認知度のさらなる向上を図っております。この結果、売上高は株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの第3及び第4四半期(2022年9月1日~2023年2月28日)と合わせ、352億39百万円(前年同期比6.4%増)となりました。
フードサービス事業につきましては、「かつや」「縁」での期間限定メニューが客数と客単価を押し上げ、売上高は9億19百万円(前年同期比7.7%増)となりました。
教育事業につきましては、「Kids Duo」に在籍する生徒が増えたため、売上高は4億33百万円(前年同期比5.4%増)となりました。
グループの店舗数につきましては、コナカ・フタタ及びSUIT SELECTの各8店舗を含め39店舗を退店した一方で、DIFFERENCEの10店舗やSUIT SELECTの5店舗など合計21店舗を新規に出店し、743店舗となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は365億92百万円(前年同期比6.4%増)、営業利益は7億59百万円(前年同期は営業損失5億37百万円)、経常利益は10億5百万円(前年同期比755.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億52百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失6億83百万円)となりました。
なお、当社グループは事業の性質上、売上高に季節的変動があり、第1四半期、第2四半期及び第3四半期に比し第4四半期の売上高の割合が低くなります。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は292億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億円増加いたしました。これは主に現金及び預金が15億89百万円、売掛金が14億48百万円増加したことによるものであります。固定資産は263億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億51百万円減少いたしました。これは主に減損損失の計上等により有形固定資産が6億76百万円、無形固定資産が10億9百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は555億56百万円となり、前連結会計年度末と比べ12億48百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は322億65百万円となり、前連結会計年度末と比べ86億40百万円増加いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が長期借入金からの振替により72億74百万円増加したことによるものであります。固定負債は27億49百万円となり、前連結会計年度末と比べ81億35百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が1年内返済予定の長期借入金への振替により76億38百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は350億14百万円となり、前連結会計年度末と比べ5億4百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は205億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億44百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が5億84百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は36.3%(前連結会計年度末は35.2%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、80億95百万円となり前連結会計年度末と比べ15億48百万円増加いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は27億82百万円(前年同四半期は27億5百万円の獲得)となりました。これは主に売上債権の増加14億49百万円、固定資産売却益8億10百万円があったものの、仕入債務の増加21億43百万円、減損損失15億26百万円、税金等調整前四半期純利益8億71百万円の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は6億27百万円(前年同四半期は3億77百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出4億94百万円があったものの、有形固定資産の売却による収入12億12百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は18億52百万円(前年同四半期は1億23百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の純減額11億93百万円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
特記事項はありません。
(8)主要な設備
主要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
セグメント
業態(ブランド)
設備の内容
店舗数
ファッション事業
SUIT SELECT
店舗設備他
5店舗
DIFFERENCE
店舗設備他
10店舗
Samantha Thavasa
店舗設備他
4店舗
教育事業
コペルプラス
店舗設備他
2店舗
(注)上記「Samantha Thavasa」の店舗数には、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドのグループ内における新設店舗数を記載しております。