【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響が長期化し、依然として厳しい状況が続いております。収束時期が見通せない状況のなか、足元での経済の下振れリスクを抱え、先行き不透明な状況で推移しました。 当社グループ事業に関係の深い住宅業界におきましては、国土交通省発表による新設住宅着工戸数は2020年10月~2021年9月累計で前年同期比101.5%と前年の大幅な減少から微増に転じましたが、当社グループが手掛けるリペアサービスは住宅等の引き渡し直前のタイミングで、またアフター定期点検等の住環境向け建築サービスは引き渡し後にサービス提供することとなるため、同サービス分野は回復に至らず、減収を余儀なくされました。商環境向け建築サービスにつきましても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により商業施設及びオフィスの内装工事等における需要が落ち込み、前期に引き続き減収となっております。この結果、当連結会計年度末における資産合計は7,366,592千円となり、前連結会計年度末に比べ1,035,997千円の減少となりました。負債合計は4,105,696千円となり、前連結会計年度末に比べ900,641千円の減少となりました。純資産合計は3,260,895千円となり、前連結会計年度末に比べ135,356千円の減少となりました。当連結会計年度における売上高は11,220,318千円(前年同期比8.5%減)、営業利益は63,328千円(前年同期比85.0%減)、経常利益は36,650千円(前年同期比91.5%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は72,823千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益191,702千円)となりました。なお、当社では組織再編及びM&Aの実施に伴い発生したのれん償却費を販売費及び一般管理費に192,223千円計上しており、これを加えたのれん償却前経常利益は228,874千円(前年同期比63.2%減)、のれん償却前親会社株主に帰属する当期純利益は119,400千円(前年同期比68.9%減)となります。当社グループは、建築サービス関連事業の単一セグメントとしておりますが、サービス分野別の状況は以下のとおりです。
(リペアサービス)株式会社バーンリペアは主に戸建てを中心としたリペアサービスを提供しており、同社のリペアサービスの売上高は3,252,188千円(前年同期比9.1%減)となりました。株式会社キャンディルテクトは主に集合住宅を中心としたリペアサービスを提供しており、同社のリペアサービスの売上高は893,836千円(前年同期比17.5%減)となりました。その結果、当連結会計年度におけるリペアサービスの連結売上高は4,146,025千円(前年同期比11.1%減)であります。(住環境向け建築サービス)株式会社バーンリペアは主に戸建てを中心としたアフター定期点検やリコール対応などを提供しており、同社の住環境向け建築サービスの売上高は2,372,654千円(前年同期比1.6%増)となりました。株式会社キャンディルテクトは主に集合住宅を中心とした検査サービスや内覧会運営サービスを提供しており、同社の住環境向け建築サービスの売上高は618,577千円(前年同期比16.1%減)となりました。その結果、当連結会計年度における住環境向け建築サービスの連結売上高は2,991,232千円(前年同期比2.6%減)であります。(商環境向け建築サービス)株式会社キャンディルテクトは主に商業施設の内装施工サービス、組立サービス、揚重サービスなどを提供しており、当連結会計年度における商環境向け建築サービスの連結売上高は3,180,359千円(前年同期比15.7%減)であります。(商材販売)株式会社キャンディルデザインは、補修材料を中心とした販売サービスの提供を行っており、当連結会計年度における商材販売の連結売上高は662,145千円(前年同期比12.7%減)であります。
(抗ウイルス抗菌サービス)第1四半期連結会計期間に設立した株式会社キャンディルパートナーズは主に抗ウイルス抗菌コーティング「レコナ エアリフレッシュ」、抗ウイルス抗菌材「CAシリーズ」及び、ハイブリッド空気清浄機「Kirala Air」の提供を行っており、当連結会計年度における抗ウイルス抗菌サービスの売上高は240,555千円となりました。
②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は2,600,363千円と、前連結会計年度末に比べ855,071千円の減少となりました。各活動によるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、35,518千円(前連結会計年度は449,672千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益36,650千円を計上したこと、売上債権が127,570千円減少したこと、のれん償却額192,223千円、未払消費税等が145,248千円減少したこと、減価償却費56,373千円、法人税等の支払額242,630千円、仕入債務が66,455千円増加したこと、などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、93,732千円(前連結会計年度は106,117千円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出85,632千円、有形固定資産の取得による支出8,732千円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、725,820千円(前連結会計年度は1,521,659千円の収入)となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入1,800千円、長期借入金の返済による支出762,496千円、短期借入金の純増加額100,000千円、配当金の支払による支出64,333千円などによるものであります。
③生産、受注及び販売の状況
ⅰ.生産実績当社グループは、生産活動を行っていないため、生産実績は記載しておりません。
ⅱ.受注実績 当社グループは、建築サービス関連事業の単一セグメントであり、提供するサービスの性質上、受注実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。
ⅲ.販売実績当連結会計年度の販売実績をサービスごとに示すと、次のとおりであります。
サービスの名称
金額(千円)
前年同期比(%)
リペアサービス
4,146,025
88.9
住環境向け建築サービス
2,991,232
97.4
商環境向け建築サービス
3,180,359
84.3
商材販売
662,145
87.3
抗ウイルス抗菌サービス
240,555
―
合計
11,220,318
91.5
(注)1.当社グループの報告セグメントは単一であるため、サービス毎に記載しております。2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。3.総販売実績に対する販売実績の割合が100分の10以上の相手先が存在しないため、主な相手先別の販売実績等の記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
ⅰ.財政状態の分析当連結会計年度末における資産合計は7,366,592千円となり、前連結会計年度末に比べ1,035,997千円の減少となりました。流動資産は4,434,116千円となり、前連結会計年度末に比べ875,048千円の減少となりました。これは、主に、前期新型コロナウイルス感染症拡大による景気の悪化に備えて調達した銀行借入の返済により現金及び預金が855,071千円減少したこと、受取手形及び売掛金が127,570千円減少したことなどによります。固定資産は2,932,475千円となり、前連結会計年度末に比べ160,949千円の減少となりました。これは、主にのれんが192,223千円減少したこと、ソフトウェアが42,785千円増加したことなどによります。 負債合計は4,105,696千円となり、前連結会計年度末に比べ900,641千円の減少となりました。流動負債は2,238,075千円となり、前連結会計年度末に比べ156,408千円の減少となりました。これは、主に買掛金が66,455千円増加したこと、短期借入金が100,000千円増加したこと、1年内返済予定の長期借入金が12,500千円減少したこと、未払法人税等が90,508千円減少したこと、未払消費税等が145,248千円減少したこと、賞与引当金が49,332千円減少したこと、未払費用が13,661千円減少したことなどによります。固定負債は1,867,621千円となり、前連結会計年度末に比べ744,232千円の減少となりました。これは、主に長期借入金が749,996千円減少したことなどによります。純資産合計は3,260,895千円となり、前連結会計年度末に比べ135,356千円の減少となりました。これは、主に利益剰余金が137,156千円減少したこと、資本金が900千円増加したこと、資本剰余金が900千円増加したことなどによります。ⅱ.経営成績の分析当社グループのサービス別売上高は前連結会計年度に比べ、リペアサービスは前年同期比11.1%減の4,146,025千円、住環境向け建築サービスは2.6%減の2,991,232千円、商環境向け建築サービスは15.7%減の3,180,359千円、商材販売は12.7%減の662,145千円、当期新設した抗ウイルス抗菌サービスは240,555千円となり、連結売上高は8.5%減の11,220,318千円となりました。これは、新型コロナウイルス感染症拡大により、当社グループの事業に関係の深い住宅や商業施設などの市場停滞の影響を受けたものです。売上高の減少により売上総利益も減少しました。さらに新型コロナウイルス感染症拡大に備えたリモートワークの推進による旅費交通費の削減などを継続して行ったものの、抗ウイルス抗菌サービスの広告宣伝などへの投資により、前連結会計年度に比べ販売費及び一般管理費はほぼ横ばいとなりました。その結果、営業利益は前連結会計年度に比べ85.0%減の63,328千円、経常利益は91.5%減の36,650千円、親会社株主に帰属する当期純損失は72,823千円となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
ⅰ.キャッシュ・フローの状況
当社グループのキャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
ⅱ.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要は、主に人件費及び外注費の支払、補修材料の仕入資金であります。当社グループは、事業活動に必要な資金を確保するため、内部資金を活用するほか、金融機関からの借入を行っております。また、資金使途に応じて最適な資金調達手法を検討し、適切なコストで安定的に資金を確保することを基本方針としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債および収益・費用に影響を与える見積りを必要とする箇所がございます。これらの見積りにつきましては、経営者が過去の実績や取引状況を勘案し、会計基準の範囲内でかつ合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる可能性があることにご留意下さい。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
(3)経営者の問題意識と今後の方針について現在の我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が徐々に収束していくことが見込まれておりますが、パンデミックを遠因とするさまざまな環境の変化により、依然として厳しい状況が続くものと予想されます。そのような情勢のなか、当社グループとしては、建築関連サービスの強化、コスト削減、従業員の意欲・能力の向上、経営効率の向上、情報セキュリティ管理体制の強化を重点課題として認識しております。建物に関する様々な社会的課題を解決すべく、グループの総力をあげて、「人(技術者)」と「仕組み(サービス運営)」とそれを繋ぐ「ITテクノロジー」の融合により、建築・建設業界においてなくてはならないポジション「建物ライフサイクルサポートのプラットフォーム」の確立に注力し、お客様から選ばれる会社を目指し活動してまいります。
