【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行やインバウンド需要の回復等、経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復傾向にあります。一方で、世界的な資源価格の上昇や為替変動による物価上昇などにより、依然として先行きは不透明な状況にあります。このような市場環境のもと、当社グループは中期経営計画「VISION2025」に基づき重点課題に取り組みました。通信販売において、化粧品ではパーフェクトワン オールインワン美容液ジェルシリーズを中心に、LTVを重視した広告投資を重点的に行い、成長の基盤となる定期顧客づくりを推進しました。また、「落とす・満たす・魅せる」の3ステップスキンケアを軸とした複数商品の提案に継続して取り組んだことで、複数商品顧客比率及び定期顧客の購入単価は引き続き上昇しています。また、「PERFECT ONE FOCUS(パーフェクトワンフォーカス)」では10代~20代に人気のキャラクターを起用した限定デザインパッケージの発売やVTuberとのコラボレーション施策等に取り組んだ結果、ECモールを中心に売上高が伸長し、期初計画を大幅に超過しています。ヘルスケアでは、機能性表示食品「Wの健康青汁」の広告投資効率が良化し、ECでの新規顧客の獲得がさらに伸長した結果、売上高の拡大をけん引しています。直営店舗販売・卸売販売においては、人流の回復や実店舗への回帰が進み、インバウンド需要が拡大する中、当第3四半期より新たな顧客層の獲得を目的に「PERFECT ONE(パーフェクトワン)」のドラッグストア展開を本格的に開始しました。大手ドラッグストアを中心に現在約500店舗展開しており、今後も更なる店舗数拡大を計画しています。海外販売においては、中国では当第3四半期より本格始動を計画しておりましたが、立ち上げが遅れております。今後、中国及び台湾を中心としたアジア・ASEAN戦略から、米国進出を契機にグローバル戦略にシフトし、成長機会とカントリーリスクを見極めながら海外事業の拡大を図ってまいります。以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は27,872百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は2,838百万円(前年同期比2.5%増)、経常利益は2,813百万円(前年同期比2.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,836百万円(前年同期比1.4%減)となりました。なお、当社グループの事業セグメントは化粧品、ヘルスケアに関わる商品の通信販売、直営店舗販売・卸売販売及び海外販売でありますが、直営店舗販売・卸売販売及び海外販売の全セグメントに占める割合が僅少であり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメントごとの記載を省略しております。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて、356百万円減少して23,501百万円となりました。これは主に、商品が476百万円増加した一方で、現金及び預金が643百万円、投資その他の資産が180百万円減少したことによるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べて、1,524百万円減少して4,414百万円となりました。これは主に、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が1,348百万円、未払法人税等が159百万円減少したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べて、1,167百万円増加して19,086百万円となりました。これは主に、利益剰余金が1,128百万円増加したことによるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は69百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。