【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況 社会人教育市場は労働生産性向上やリスキリングへの取組み、並びに人的資本経営を通じた企業価値向上などを背景に底堅いニーズがあります。当第2四半期連結累計期間(自2022年10月1日至2023年3月31日)における社会人教育市場は、対面型研修の増加などにより順調に回復傾向にあります。 この状況を受けて、当社グループでは人的資本経営における課題解決に向け、DX分野やモラル・倫理観に焦点を置いた研修、人事サポートシステム・LMS(※1)「Leaf」をベースとした人的資本情報管理ツール、アセスメント分野、通信教育分野のサービス開発及び販促を強化しました。 講師派遣型研修事業では、官公庁が好調となりましたが、民間企業での研修実施回数が計画を下回り、研修実施回数は前年同期比10.4%増加しました。 公開講座事業では、対面型研修及び新作研修の講座開催数増加により、総受講者数は前年同期比19.6%増加しました。一方、1開催あたりの受講者数が低下しております。 ITサービス事業では、「Leaf」の有料利用組織数が増加し558組織(前年同期末比118組織増、25.1%増)となりました。ユーザー数は2023年3月末時点で255万人を超え、Leaf月額利用料(MRR※2)は堅調に増加、年間経常収益(ARR※3)は672百万円(前年同期末比17.4%増)となりました。カスタマイズ案件は、新規案件減少により前年同期比29.3%減となりました。 その他事業では、2022年6月より加わった株式会社インソースビジネスレップが売上に寄与しました。あわせて、高収益であるeラーニング販売が、好調であった前年同四半期と同水準を維持、オンラインセミナー事務代行が好調であり、売上増となりました。 また、DX研修の内製化や販管費の削減により営業利益が増加しました。 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高5,204,114千円(前年同四半期比15.4%増)、営業利益1,930,180千円(前年同四半期比15.2%増)、経常利益1,925,523千円(前年同四半期比16.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,318,506千円(前年同四半期比16.0%増)となりました。
※1 LMS(Learning Management System):eラーニング視聴に必要な「学習(教育)管理システム」のこと※2 MRR: Monthly Recurring Revenueの略称、月間経常収益※3 ARR: Anual Recurring Revenueの略称、各期末月のMRRを12倍して算出
また、第21期第2四半期連結累計期間の事業種別毎の売上高は次の通りであります。 (単位:千円)
事業の名称
第21期第2四半期連結累計期間(自 2022年10月1日 至 2023年3月31日)
前年同期比(%)
第20期第2四半期連結累計期間(自 2021年10月1日 至 2022年3月31日)
講師派遣型研修事業
2,406,469
113.3
2,123,224
公開講座事業
1,184,296
120.3
984,236
ITサービス事業
736,329
107.2
687,083
その他事業
877,018
122.6
715,476
合計
5,204,114
115.4
4,510,021
(注)当社グループは教育サービス事業の単一セグメントであり、セグメントに代えて事業種別毎に記載しております。
(2) 財政状態の分析(資産)当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ893,341千円増加し、9,623,131千円となりました。これは主に借地権が466,023千円増加したこと等によります。(負債)当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ457,714千円増加し、3,062,067千円となりました。これは主に短期借入金が700,000千円増加したこと等によります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ435,626千円増加し、6,561,064千円となりました。これは主に利益剰余金が413,620千円増加したこと等によります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ275,373千円減少し、3,552,126千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は1,149,695千円(前年同期間は892,530千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,925,523千円を計上したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は1,217,900千円(前年同期間は319,228千円の支出)となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出466,023千円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は206,659千円(前年同期間は153,817千円の支出)となりました。これは主に配当金の支払額905,088千円等によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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