【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、各種政策の効果もあって、雇用・所得環境に改善の兆しが見られ、景気は緩やかに持ち直しております。一方で、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分な注意が必要な状況が続いております。
当社グループが属する情報サービス産業におきましては、新型コロナウイルス感染症流行の影響もあり、多様なデジタルサービスが我々の生活に深く浸透し、ビッグデータ、AI、IoTを活用したデジタルトランスフォーメーションに関する需要や、EC、電子決済、リモートワーク環境整備などデジタルサービスに対する社会的需要がますます高まりを見せております。
こうした状況の中で当社グループは、今後の経営・事業環境の変化に対応し、将来の持続的成長を目指すべく策定した長期ビジョン「VISION 2031」及び2023年9月期を初年度とする3か年の中期経営計画「co-creation Value 2025」を押し進め、更なる成長の基盤づくりを着実に進めてまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間末の財政状態及び当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ225百万円減少し5,244百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少197百万円及び受取手形、売掛金及び契約資産の減少146百万円によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ308百万円増加し2,497百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加265百万円、建物(純額)の増加119百万円、敷金及び保証金の増加85百万円及び繰延税金資産の減少151百万円によるものです。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ202百万円減少し1,278百万円となりました。これは主に、賞与引当金の減少309百万円及び未払金の増加139百万円によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ67百万円増加し649百万円となりました。これは主に繰延税金負債の増加68百万円及び退職給付に係る負債の減少3百万円によるものです。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べ218百万円増加し5,812百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の増加185百万円、利益剰余金の増加62百万円及び退職給付に係る調整累計額の減少18百万円によるものです。
②経営成績
当第3四半期連結累計期間の売上高は6,359百万円(前年同期比0.2%減)となりました。また、営業利益は401百万円(前年同期比28.5%減)、経常利益は452百万円(前年同期比26.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては298百万円(前年同期比34.7%減)となりました。
事業部門別の経営成績を示すと、次のとおりであります。
(ITソリューション事業)
ITソリューション事業につきましては、売上高6,207百万円(前年同期比0.3%減)となりました。内訳は次のとおりであります。
ソフトウェア開発につきましては、製造、官公庁・自治体の売上が増加したことなどにより、売上高は2,874百万円(前年同期比6.9%増)となりました。
システム運用につきましては、電力・ガス・水道・鉄道、金融・証券・保険の売上が減少したことなどにより、売上高は3,333百万円(前年同期比5.8%減)となりました。
(ITサービス事業)
ITサービス事業につきましては、パッケージソフトウェア関連のカスタマイズ作業の受注増加などにより、売上高は151百万円(前年同期比5.1%増)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は81百万円であり、ITサービス事業に係るものであります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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