【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期累計期間の業績は、売上高51億3百万円(前年同期比37.2%増)、営業利益は1億75百万円(前年同期は営業損失5億5百万円)、経常利益は1億94百万円(前年同期比80.5%減)、四半期純利益につきましては1億14百万円(前年同期比82.9%減)となりました。前第2四半期会計期間は新型コロナウイルス感染防止対策の観点から営業時間に制限のない通常営業日が18日間のみでした。そのため前年との比較では売上面でプラスの影響、利益面では昨年営業時短協力金の計上があったためマイナスの影響が出ております。
月別売上高前年対比は8月140.8%(コロナ前2019年同月対比79.0%)、9月143.5%(同92.0%)、10月126.5%(同104.7%)と推移いたしました。コロナ前と比較しても明らかに回復基調ではありますが、9月2週目までは新型コロナウイルス感染症第7波の影響も顕著に表れており、入店客数確保に苦戦を強いられました。そのため販売費および一般管理費の抑制に努めた営業に注力しました。
コロナ禍の外食控えの影響は主にディナータイム以降の売上に影響しているため、ランチタイムとティータイムで売上確保に重点をおいたメニュー政策を実施したことや、引き続き強化している食物販事業の展開において手を緩めることなく推進した成果も表われ、営業利益は第1四半期会計期間及び第2四半期会計期間はいずれも黒字となりました。
食物販事業強化に伴う催事販売では、第2四半期累計期間で延べ345日開催(前期は195日)となり、日数ベースで前年比176.9%と出店場所も拡大しました。
冷凍商品の開発では、8月、イオンリテール株式会社が展開する日本最大級の大型冷凍商品専門フロア開業に際しイタリアンダイニングDONAブランドのピッツァやグラタンなど計14品が採用され、販売も好調に推移しました。
新規創店では、10月20日(木)JR大森駅直結の商業施設アトレ大森店1階に「ケーキ・焙煎珈琲 椿屋珈琲大森とうきゅう店」をグランドオープンし、店舗限定の大森ブレンドや新商品のブルマンブレンド等、すべて自社焙煎スペシャルティコーヒー豆と自家製ケーキを中心としたラインアップでテイクアウト販売専門店を誕生させました。
今後も食物販事業の分野においては、BtoCのみならずBtoB商品の販路拡大にも努めてまいります。
外食産業を取り巻く環境におきましては、国際情勢の緊迫化による地政学リスクの顕在化に加え、エネルギー資源コストや原材料の高騰、労働力不足による人件費の高騰、円安による急激な物価上昇等が始まっており、当社においても経営上のリスクと捉えております。これらに対応するために、高付加価値メニューの開発による客単価の向上、DX投資・機械化による生産性の向上、ローコストオペレーションの実施等、店舗運営コストを見直すことで収益構造の改善に努めてまいります。
お客様、従業員、すべてのステークホルダーの皆様の安全と事業継続を最優先にあらゆる感染防止対策を施した上で、当社の営業コンセプトに基づく「あったら楽しい・手の届く贅沢」の提供が出来るよう従業員一丸となって取り組んでまいります。
② 財政状態の状況
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて4億17百万円減少し、42億42百万円となりました。これは、流動資産のその他に含まれる未収入金が2億34百万円減少したことなどによります。固定資産は、前事業年度末に比べて56百万円減少し、38億2百万円となりました。これは、建物が54百万円減少、機械及び装置が11百万円減少したことなどによります。
この結果、総資産は前事業年度末に比べて4億74百万円減少し、80億44百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前事業年度末に比べて5億61百万円減少し、10億56百万円となりました。これは、未払法人税等が3億87百万円減少、未払金が2億33百万円減少したことなどによります。固定負債は、前事業年度末に比べて21百万円増加し、12億47百万円となりました。この結果、負債合計は、23億3百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前事業年度末に比べて65百万円増加し、57億41百万円となりました。これは、四半期純利益の計上1億14百万円があったことなどによります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、17億37百万円で前事業年度末に比較して1億61百万円減少いたしました。
各キャッシュ・フローの状況と主な内容は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1億16百万円(前年同期は3億61百万円の収入)となりました。これは主に、税引前四半期純利益が1億94百万円あったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2億27百万円(前年同期は3億87百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2億18百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、49百万円(前年同期は26百万円の支出)となりました。配当金の支払額が48百万円あったことなどによるものであります。株主還元は経営上の重要な課題と認識しており、業績や事業拡大に向けた資金需要に対応した内部留保の確保を総合的に勘案したうえで、安定的かつ継続的な配当を実施する方針としております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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