【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
①業績数値
当第2四半期連結累計期間の連結営業成績は、営業収益70,496百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益2,827百万円(同13.5%減)、経常利益3,086百万円(同12.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,859百万円(同22.2%減)となりました。
セグメント別の営業状況は以下の通りです。
(スーパーマーケット事業)
売上高
69,075百万円
(前年同期比 7.8%増)
セグメント利益
2,794百万円
(前年同期比13.8%減)
セグメント売上高は様々な商品の値上げが相次ぐなか、お客様の暮らしを守ることを最優先に考え、引き続き、食品や日用品等の低価格維持に努めると共に、当社の強みである美味しさに磨きをかけた簡便・即食の惣菜や需要が高まる冷凍食品の品揃えの拡充等により、好調に推移しました。また3月に昭島中神店(東京都昭島市)を「生鮮市場TOP!」へ業態転換させる等、今後のさらなる成長を見据えた既存店の活性化投資も積極的に実行してまいりました。
セグメント利益は、電力料金をはじめとする水道光熱費の高騰、原材料調達価格の上昇等の影響により減益となりました。経費対策として、ローコストオペレーション運営に基づき、LSP(Labor Scheduling Program)による最適な人員配置の仕組みを構築し、さらなる業務効率改善に努めてまいります。
また、DX施策として、AI需要予測による自動発注システムの本格導入に向け、予測精度向上のための検証に取り組んでおります。
(その他の事業(温浴事業・葬祭事業))
売上高
220百万円
(前年同期比 9.3%増)
セグメント利益
32百万円
(前年同期比21.7%増)
温浴事業は、改装による設備等の更新やSNSの活用による新規入浴キャンペーンの実施などが好評をいただき、来店客数が増えたことで業績も回復してまいりました。
葬祭事業は、認知度を向上させ、ニーズに沿った提案で好調な業績で推移しております。
2023年3月31日現在の店舗数は、温浴事業・葬祭事業を含めて80店舗であります。
②企業の経営方針及び取り組み
当社グループ(当社及び連結子会社)は、「Enjoy Life!」(※)のグループコンセプトのもと、マミーマートに関わるすべての「人」が食を通じて幸せになることを目指しております。
さらなる成長に向け、2023年9月期は「ディスティネーションストアへの進化」をスローガンに、2つのフォーマット「生鮮市場TOP!」・「マミープラス」の成功を目指してまいります。改装による業態転換、完成度を一層高め、トップライン(売上高)の拡大を果たすことを重要成功要素と位置づけ邁進してまいります。
(※)「Enjoy Life!」とは、地域のお客様に毎日の食生活を通じて、健康で笑顔あふれる豊かな人生を楽しんでいただくことを応援する、マミーマート独自のコンセプトです。
〔生産性の飛躍的な向上に向けた2つのフォーマットの確立〕
・「生鮮市場TOP!」
「Always New~いつでも新鮮があるところ~」をブランドテーマに掲げ、お客様が来店する度に、「食材」・「情報」・「体験」の新たな「新鮮」を感じてもらうことを目指しております。
〈食材の新鮮〉「料理好きが週に一度通いたくなる店」を目指し、生鮮食品を中心に、食品スーパーではなかなか見かけない食材を各部門にて取扱い、TOP!ファンを日々獲得しております。なお、メディアでも多く取り上げられ、その反響も日増しに大きくなっていると感じております。
〈情報の新鮮〉前期より生鮮市場TOP!専用のインスタグラムを開設し、商品に関する「新鮮」な情報等を発信しております。お客様に健康的で笑顔溢れる食卓を提供するため、一部店舗に常駐するヘルシーコンシェルジュ(管理栄養士)がメニュー提案等を実施しております。
〈体験の新鮮〉広域商圏のお客様に「他にはない買い物体験」をしていただくため、従来型のディスカウントとの差別化をはかっております。一般のお客様だけでなく、“料理好き”のお客様も通いたくなる、また週末・ハレの日需要を取り込む一方で、日配・グロサリー商品のEDLP(Every Day Low Price)により、日常使いにも対応し、いつ、どんなお客様にとっても欲しい商品・有益な情報を提供してまいります。
・「マミープラス」
「家計にプラス・満足をプラス・美味しさをプラス」をコンセプトに現在2店舗を展開しております。地域で一番、多品目が圧倒的に安いことで、小商圏のお客様の日常使いとして、便利で生活に様々なプラスの価値を提供する店舗を目指しております。運営における特徴として、生鮮食品において製造効率の良い外注加工を最大限活用し、店舗における作業工数を減少、コスト削減を実現させることで、低価格を実現し、集客へつなげております。即食として需要の高い惣菜商品の売場拡大を行う等、需要に応じた品揃えの充実も行っております。
一般社団法人全国スーパーマーケット協会主催「お弁当・お惣菜大賞2023」では、全国14,000品を超えるエントリー商品の中から、最優秀賞2品、優秀賞1品、入選12品の計15品で受賞しました。今年で10年連続受賞となり、総受賞数は累計で90品に達し、業界最多記録を更新し続けております。前期製造工場を拡張した子会社彩裕フーズが高品質で話題性のある商品を工場で一括製造することで、高い生産性を実現させております。
〔下支えする仕組みの構築〕
・「物流2拠点体制」
2022年7月から三郷物流センターを稼働したことにより、現在、川越物流センターと2拠点体制となり、売上増に伴う物流増加への対応、配送距離の短縮によるコスト削減、安定供給等、物流における負担・リスクに対応しております。また将来に向けて物流センターの自社運営を見据えており、製造・配送・販売までの一連の効率改善を目指し取り組んでおります。
〔その他〕
・「支援活動」
グループコンセプトである「Enjoy Life!」の考え方に基づき、2020年7月からUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の公式支援窓口である、国連UNHCR協会に店舗スペースを提供し実施する「国連難民支援キャンペーン」や、「トルコ南東部地震救援募金」などグローバルな人道支援を行いました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末より318百万円減少し60,600百万円となりました。これは主に、リース資産の減少によるものであります。
負債は、前連結会計年度末より1,856百万円減少し26,999百万円となりました。これは主に、短期借入金の減少によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末より1,537百万円増加し33,600百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加であります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,679百万円(前連結会計年度末比159百万円の減少)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動により獲得した資金は4,003百万円(前年同四半期は2,460百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動により支出した資金は1,020百万円(前年同四半期は1,678百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動により支出した資金は3,142百万円(前年同四半期は1,033百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の返済によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)主要な設備
当第2四半期連結累計期間における主要な設備の状況に重要な変更はありません。
(9)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(10)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金状況は、主として営業活動により得られた資金のほか、金融機関からの借入により必要資金を調達しており、店舗の出店・改装等の設備資金や店舗運営費、販売費及び一般管理費等の運転資金需要に対応しております。