【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は、前連結会計年度末より186億8千万円増の2,311億4千1百万円となりました。主な要因は、のれん及び商品等がM&Aを含む新規出店により増加したことによるものであります。
負債の残高は、168億2千1百万円増の1,102億7千2百万円となりました。主な要因は、買掛金や借入金が増加したことによるものであります。
短期及び長期借入金の残高は、53億5千6百万円増となる138億1千4百万円となりました。主な要因は、第1四半期連結会計期間において、新たに連結の範囲に含めた子会社によるものであります。
純資産の残高は、18億5千8百万円増の1,208億6千9百万円となり、自己資本比率は3.7ポイント減少となる52.3%となりました。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年5月1日~2022年10月31日)におけるわが国の経済は、緩やかな回復がみられるものの、新型コロナウイルス感染症の影響や物価上昇、金融資本市場の変動等により未だ不透明な状況が続いております。
このような経済情勢のもと、当社グループは、薬局、店舗における徹底した感染予防策の継続実施により、グループ一丸となり継続的な医療・小売りサービスの提供に取り組んでまいりました。また約1,100の薬局において医療用抗原検査キットの販売、約800の薬局において無料抗原検査・PCR検査に対応し、地域における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に貢献できるよう努めてまいりました。
本年9月には、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーション強化を目的とし、統合報告書を新たに作成いたしました。マテリアリティに対する具体的な取り組みや人材戦略、DX戦略等、中長期的な価値向上のための取り組みを掲載しております。今後もさまざまな取り組みを通じ、持続的な成長と、社会・環境・経済価値を創出し、サステナビリティ経営の実現に向けて取り組んでまいります。
当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高が1,712億4百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は67億8千4百万円(同17.5%増)、経常利益は72億8千3百万円(同18.9%増)となり、また、親会社株主に帰属する四半期純利益は38億4百万円(同14.0%増)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(ファーマシー事業)
当社グループでは、医療機関等との連携、お薬手帳等を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応等により、患者様が住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んでおります。
また、本年2月にリリースをしたアイン薬局公式アプリ「いつでもアイン薬局」を通じ、オンライン服薬指導、かかりつけ薬剤師・薬局による相談等のサービスを提供し、患者様がいつでも安心して薬物治療を継続していただける環境を整えております。
営業開発においては、引き続き、大型薬局の積極的な出店と投資回収を重視したM&Aを出店戦略とし、さらなる事業規模の拡大を行うとともに、店舗運営の効率化を推進しております。
当第2四半期連結累計期間においては、既存店の処方箋枚数の回復と前期出店した店舗が堅調に推移したことにより、売上高は1,532億4千8百万円(前年同期比11.9%増)、セグメント利益は107億6千9百万円(同2.6%増)と増収増益となりました。
同期間の出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計124店舗を出店し、8店舗を閉店、6店舗を事業譲渡したことにより、当社グループ における薬局総数は1,209店舗となりました。
(リテール事業)
コスメ&ドラッグストア事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が続いておりますが、オリジナルブランドの見直し、再構築を推進するとともに、当社だからこそ提供できる魅力的な売り場づくりに引き続き取り組んでおります。商品構成や出店基準の見直し、コスト適正化を進めた結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、122億5百万円(前年同期比24.3%増)、セグメント利益は3億4千9百万円(前年同期は11億2千5百万円の損失)となりました。
同期間の出店状況は、4店舗を出店、4店舗を閉店したことで、コスメ&ドラッグストア総数は78店舗となりました。
(その他の事業)
その他の事業においては、売上高は57億8千1百万円(前年同期比8.2%減)、セグメント損失は1千8百万円(前年同期は1億2千1百万円の損失)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ159億5千5百万円減の435億1千4百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益71億6千5百万円、減価償却費25億6千7百万円、のれん償却額21億1千5百万円を主な収入要因として、また、棚卸資産の増加額48億9千万円、法人税等の支払額44億5千8百万円を主な支出要因として、84億5千6百万円の収入(前年同期は173億1千4百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出146億2百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出56億8千万円を主な支出要因として、186億1千7百万円の支出(前年同期は82億6千1百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期及び長期の借入れと返済の差額が36億5百万円の返済、配当金の支払額19億3千2百万円を主な支出要因として、57億9千3百万円の支出(前年同期は56億3千万円の支出)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。