【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、政府の各種政策の効果により、新型コロナウイルスの感染対策と経済活動の両立が進むなか、ウクライナ情勢の長期化、エネルギー価格の高騰など企業を取り巻く環境は一層厳しさを増しました。また、5月上旬にコロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行し、感染対策が自主判断となったことで、社会生活がほぼ平時に戻り、国内における行動制限や海外からの入国制限の緩和に伴う消費の回復が期待される一方、諸外国の高インフレ、欧米における金融機関の破綻等の要因により、世界経済の先行きは不透明な状況が続いております。また小売業界におきましては、急激な円安、原材料価格高騰による物価高の影響を受け、消費者の生活防衛意識が一層強まり、将来への不安からくる節約志向が根強く、先行きは尚一層不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社は、収益力の強化を最重要課題とし、下記の施策に積極的に取り組んでおります。
a.改装の実施
既存店活性化により客数・売上増を図るため、ワクワク感が感じられる売場を目指し、改装を実施いたします。
b.PB商品開発強化
当社にしかない価値あるPB商品を開発し、目的来店性・粗利率アップを図ります。
c.R-9(R=Revolution 人件費9億円削減)
人口減による人手不足・労働単価上昇への対応として機械化等を推進し業務の合理化を図ります。
以上の結果、当第3四半期累計期間における経営成績は、売上高が71,605百万円(前年同四半期比1.1%増)、売上総利益は16,154百万円(前年同四半期比3.5%増)となりました。一方、営業利益は1,198百万円(前年同四半期比4.5%増)、経常利益は1,394百万円(前年同四半期比14.3%増)及び四半期純利益は1,275百万円(前年同四半期比26.7%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産は、前事業年度末に比べ1,242百万円増加し、41,535百万円となりました。これは主に土地が1,926百万円増加した一方で、現金及び預金が1,364百万円減少したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ306百万円増加し、24,785百万円となりました。これは主に買掛金が319百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ935百万円増加し、16,749百万円となりました。これは主に四半期純利益が1,275百万円となり、剰余金の配当が174百万円あったことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の
分析」中の当社が会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。