【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
[当連結会計年度の概況]
当社グループは、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する独自の事業モデルPVC(Pharmaceutical Value Creator)を持続的成長の基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC(Personal Health Value Creator)への展開を目指しております。新規の創薬基盤技術による医薬品開発やデジタル化への対応を強化するとともに、ヘルスケア分野へ事業領域を広げ、予防から診断、治療、予後に至る疾患のトータルケアの支援等を通じて、持続的成長に向けたグループ経営基盤の強化と飛躍を図っていく方針です。
2021年11月策定の中期計画(FY2022-2025)では、①ヘルスケアビジネスの進展、②疾患予防・治療の研究開発から販売まで総合的な支援の強化、③社会的有益性の高い事業を通じたサステナブルな社会への貢献、を重点課題に掲げております。中期計画2年目となる2023年9月期は、最終年度の目標達成に向けて、各課題への施策を着実に進めてまいります。
[当第1四半期連結累計期間の業績]
当第1四半期連結累計期間においては、中期計画の重点課題への取組みとして、デジタルと人財の両面から地域社会を支える自治体向けソリューションの検討や、製薬企業及びバイオベンチャーの新規案件獲得と人財確保に注力しました。
ウクライナ情勢の長期化により、事業への影響が懸念される状況が続いておりますが、当第1四半期連結累計期間での当社グループへの直接的に大きな影響はありません。エネルギー・原材料等の価格動向や供給問題については、引き続き注視し、事業への影響を最小限に留めるよう取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、ヘルスケアソリューションセグメントにおける新型コロナウイルス感染症関連の自治体支援業務が大幅に伸長したことに加え、製薬ソリューションセグメントも伸長したことにより、売上高29,677百万円(前年同期比20.5%増)、営業利益4,270百万円(前年同期比26.5%増)と、前年同期を大幅に上回りました。一方、前期末からの円高進行により営業外費用に為替差損を計上したことから、経常利益3,401百万円(前年同期比1.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,950百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
(単位:百万円)
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
増減額
増減率
(%)
売上高
24,629
29,677
+5,048
+20.5
製薬ソリューション
17,723
20,494
+2,770
+15.6
ヘルスケアソリューション
7,069
9,646
+2,577
+36.5
調整額
△163
△463
△300
-
営業利益
3,375
4,270
+894
+26.5
製薬ソリューション
1,306
1,722
+416
+31.8
ヘルスケアソリューション
2,395
2,945
+550
+23.0
調整額
△326
△398
△71
-
経常利益
3,462
3,401
△60
△1.7
親会社株主に帰属する四半期純利益
2,107
1,950
△156
△7.4
セグメント別の業績は以下のとおりです。
<製薬ソリューション>
製薬企業のバリューチェーンに対し、CRO(医薬品開発支援)事業、CDMO(医薬品製剤開発・製造支援)事業、Market Solutions(医薬品営業支援、オーファンドラッグ等の開発・製造販売・流通)事業を通じてソリューションを提供するPVC(Pharmaceutical Value Creator)事業モデルを展開しています。
売上高につきましては、全事業において伸長したことにより20,494百万円(前年同期比15.6%増)、営業利益につきましても1,722百万円(前年同期比31.8%増)と、増収増益となりました。
CRO事業
・売上高は前年同期を上回る
・開発案件の引き合いが増加
・DCT(Decentralized Clinical Trial:遠隔診療、訪問看護、ePRO、ウェラブルデバイス等)の促進
・海外バイオベンチャーの日本進出や異業種からのヘルスケア領域参入支援の強化
・バイオアナリシス業務において、次世代バイオ医薬品や遺伝子治療薬、バイオマーカーなど、モダリティの多様化が進む先端領域の創薬支援
CDMO事業
・売上高は前年同期を上回る
・新型コロナウイルス感染症拡大やジェネリック品質問題の影響に対し、安定供給の確保に向けたニーズが拡大
・製造におけるエネルギー、原料、包装資材などの価格が上昇
・納期の長期化などの供給不足リスクに顧客や調達先と連携して対応
・米国の業績回復遅れ、新規案件獲得に注力
Market Solutions事業
・売上高は前年同期を上回る
・MR派遣業務の引き合いが順調
・尿素サイクル異常症治療薬グリセロールフェニル酪酸(海外販売名Ravicti®)の日本における開発開始とこれに伴う研究開発費の増加
<ヘルスケアソリューション>
医療関連施設及び医療従事者等を総合的に支援するSite Support Solutions事業と、個人及び自治体等にヘルスケアの新たなエコシステムを用いたソリューションを提供するHealthcare Revolution事業で構成しております。
売上高につきましては、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種や陽性者フォローアップ、抗原検査キット販売等の支援が大幅に伸長したことにより9,646百万円(前年同期比36.5%増)、営業利益につきましても2,945百万円(前年同期比23.0%増)と、増収増益となりました。
Site Support Solutions事業
・新型コロナウイルス感染症ワクチン及び治療薬等開発案件の減少により、売上高は前年同期を下回る
・足元は臨床試験案件が増加し、受注高が伸長
・臨床試験(研究)をはじめとする医療機関向け支援ニーズも拡大
・アカデミアとの連携を促進
Healthcare Revolution事業
・売上高は前年同期を大幅に上回る
・新型コロナウイルス感染症関連の支援業務が拡大
・疾病予防・健康情報やIT技術を融合したビジネスの拡大に取り組む
‐希少疾病を中心に患者・家族向け支援プラットフォームを軸にした事業を行うノックオンザドア㈱を子会社化
[経常利益]
当第1四半期連結累計期間の経常利益は3,401百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
営業外収益として助成金収入等32百万円、営業外費用として為替差損等901百万円を計上しております。
[親会社株主に帰属する四半期純利益]
当第1四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は1,950百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
特別損失として固定資産除却損等25百万円、法人税等として1,516百万円及び非支配株主に帰属する四半期純損失として91百万円を計上しております。
(2) 財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末比で4,603百万円増加し、112,193百万円となりました。これは主に、売掛金及び契約資産、無形固定資産、流動資産の「その他」(主に未収還付法人税等)等の増加によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末比で3,260百万円増加し、69,581百万円となりました。これは主に、コマーシャル・ペーパー及び借入金等の増加と賞与引当金等の減少によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末比で1,343百万円増加し、42,612百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は、125百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間における主な研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第1四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。
(6) 受注の状況
受注実績
(単位:百万円)
報告セグメントの名称
前第1四半期連結累計期間
(自 2021年10月1日
至 2021年12月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2022年10月1日
至 2022年12月31日)
前連結会計年度
(自 2021年10月1日
至 2022年9月30日)
受注高
受注残高
受注高
受注残高
受注高
受注残高
製薬ソリューション
20,637
72,046
20,514
76,239
80,907
74,742
ヘルスケアソリューション
4,994
14,661
13,945
20,592
29,982
16,139
合計
25,632
86,707
34,460
96,832
110,890
90,882
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
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