【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況① 経営成績当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策における各種政策の効果や行動制限の緩和により、経済活動は正常化に向かうなか、緩やかに回復傾向が見られました。その一方で、ウクライナ情勢の長期化による原油・原材料価格等の高止まりや円安の進行などによる懸念材料が見込まれ、依然として景気の先行きは予断を許さない状況が続いております。そのような状況において、建設業界におきましては、公共建設投資は国土強靭化計画のインフラ対策等により底堅く推移し、また民間建設投資も設備投資意欲の回復等により持ち直しの動きが見られる一方、建設資材価格の高騰や受注競争の激化、労働者不足等が顕在化しており、引き続き経営環境への影響を注視する必要があります。このような状況の下、当第2四半期累計期間の受注高は26,974,207千円(前年同四半期比74.6%増)となりました。売上高は、16,624,258千円(前年同四半期比5.7%減)、営業利益は1,747,611千円(前年同四半期比6.7%減)、経常利益は1,737,306千円(前年同四半期比7.3%減)、四半期純利益は1,490,264千円(前年同四半期比16.5%増)となりました。なお、営業利益率は前年同四半期が10.6%に対して当第2四半期累計期間は10.5%となり、0.1pt低下しました。
セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。(土木工事事業)受注高は8,302,856千円(前年同四半期比24.3%減)、売上高は7,771,558千円(前年同四半期比3.4%減)、セグメント利益(営業利益)は1,411,360千円(前年同四半期比10.2%増)となりました。なお、営業利益率は前年同四半期が15.9%に対して当第2四半期累計期間は18.2%となり、2.3pt上昇しました。
(建築工事事業)受注高は18,671,351千円(前年同四半期比315.9%増)、売上高は8,846,939千円(前年同四半期比7.7%減)、セグメント利益(営業利益)は333,463千円(前年同四半期比43.4%減)となりました。なお、営業利益率は前年同四半期が6.1%に対して当第2四半期累計期間は3.8%となり、2.3pt低下しました。
(その他)売上高は5,759千円(前年同四半期比3.8%減)、セグメント利益(営業利益)は2,787千円(前年同四半期比5.4%減)となりました。なお、営業利益率は前年同四半期が49.3%に対して当第2四半期累計期間は48.4%となり、0.9pt低下しました。
② 財政状態(資産)当第2四半期会計期間末の資産合計は、28,957,857千円と前事業年度末と比べ20,153千円(0.1%)の減少となりました。主な要因は、受取手形・完成工事未収入金等が3,183,954千円、有形固定資産が1,950,823千円増加したものの現金預金が5,041,837千円減少したことによるものです。
(負債)当第2四半期会計期間末の負債合計は、10,414,096千円と前事業年度末と比べ994,406千円(8.7%)の減少となりました。主な要因は、支払手形・工事未払金が740,017千円、工事損失引当金が117,711千円減少したことによるものです。
(純資産)当第2四半期会計期間末の純資産合計は、18,543,761千円と前事業年度末と比べ974,252千円(5.5%)の増加となりました。主な要因は、四半期純利益の計上1,490,264千円、剰余金の配当515,063千円などによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物は、前事業年度末比5,041,837千円減少し、6,765,911千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における営業キャッシュ・フローは、3,588,437千円の支出(前年同四半期は5,422,347千円の支出)となりました。主な要因は、税引前四半期純利益2,178,556千円の計上があったものの、売上債権の増加3,183,954千円、その他の流動負債の減少778,675千円、仕入債務の減少740,017千円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,534,321千円の支出(前年同四半期は6,749千円の収入)となりました。主な要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出が1,968,002千円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、80,921千円の収入(前年同四半期は2,603,845千円の収入)となりました。主な要因は、短期借入金の増加が600,000千円あったものの、配当金の支払額が515,063千円あったことによるものです。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。