【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績に関する状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で経済社会活動の正常化が進む中、各種政策の効果等により個人消費や設備投資など一部で持ち直しの動きが見られるものの、世界的な金融引締め等が続く中での金融資本市場の変動や物価上昇、供給面での制約等の下振れリスクも大きく、未だ先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが関係する安全機材業界及びサインメディア業界におきましては、自然災害からの復興や国土強靭化への対応などにより公共事業投資が底堅く推移するとともに、民間設備投資においても一部で持ち直しの動きが見られたものの、原材料の高騰に伴う仕入価格の上昇等、コスト増加による業績への影響は引き続き拡大傾向にあり、慎重な動きが続くと見込まれます。
このような状勢のもと、当社グループは収益力の更なる向上に向け、顧客ニーズに沿ったレンタル事業及びサインメディア事業の営業促進と各種経営リソースの強化、並びに物流システムの効率化を行うとともに、ブロック経営を基点としての営業拠点ネットワーク網の一層の連携機能推進を図るなど企業体質の改善へと継続してまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は16,333百万円(前年同四半期比6.3%増)、営業利益は1,017百万円(前年同四半期比3.0%増)、経常利益は1,030百万円(前年同四半期比1.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は720百万円(前年同四半期比9.1%増)となりました。
②財政状態に関する状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は19,553百万円で、前連結会計年度末に比べ3,608百万円の増加となりました。主な要因は、商品が702百万円の増加、建物及び構築物(純額)が1,084百万円の増加、レンタル品(純額)が442百万円の増加、土地が1,078百万円の増加等によるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は9,816百万円で、前連結会計年度末に比べ3,106百万円の増加となりました。主な要因は、流動負債におきましては短期借入金が1,540百万円の増加、1年内返済予定の長期借入金が193百万円の増加、固定負債におきましては長期借入金が1,088百万円の増加等によるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ502百万円の増加となり、9,736百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加456百万円、その他有価証券評価差額金の増加16百万円等によるものです。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。