【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績に関する状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果等により個人消費や設備投資など一部で持ち直しの動きが見られるものの、世界的な金融引締め等が続く中での金融資本市場の変動や物価上昇、供給面での制約等の下振れリスクも大きく、依然として先行き不透明な状況が継続しております。
当社グループが関係する安全機材業界及びサインメディア業界におきましては、自然災害からの復興や国土強靭化への対応などにより公共事業投資が底堅く推移するとともに、民間設備投資においても一部で持ち直しの動きが見られましたが、原材料の高騰に伴う仕入価格の上昇等、コスト増加による業績への影響も想定され、引き続き慎重な動きが続くと見込まれます。
このような状勢のもと、引き続き当社グループは収益力の向上に向け、顧客ニーズに沿ったレンタル事業及びサインメディア事業の営業促進と各種経営リソースの強化、並びに物流システムの効率化を行うとともに、ブロック経営を基点としての営業拠点ネットワーク網の一層の連携機能促進を図るなど企業体質の改善へと注力してまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高10,692百万円(前年同四半期比5.7%増)、営業利益643百万円(前年同四半期比3.9%増)、経常利益652百万円(前年同四半期比0.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益474百万円(前年同四半期比12.8%増)となりました。
②財政状態に関する状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は18,569百万円で、前連結会計年度末に比べ2,625百万円の増加となりました。主な要因は、現金及び預金が882百万円の減少、受取手形及び売掛金が365百万円の増加、商品が732百万円の増加、土地が1,078百万円の増加等によるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は9,100百万円で、前連結会計年度末に比べ2,390百万円の増加となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が361百万円の増加、短期借入金が1,240百万円の増加、長期借入金が538百万円の増加等によるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ235百万円の増加となり、9,469百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が210百万円の増加、その他有価証券評価差額金が5百万円の減少等によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ882百万円減少し、2,687百万円となり、前年同四半期比264百万円の減少となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況に関しましては、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果増加した資金は72百万円(前年同四半期は906百万円の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益695百万円、減価償却費577百万円、棚卸資産の増加額667百万円、法人税等の支払額300百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果減少した資金は2,274百万円(前年同四半期は755百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出1,890百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出437百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果増加した資金は1,319百万円(前年同四半期は93百万円の増加)となりました。主な要因は、短期借入金の純増減額の増加1,225百万円、長期借入れによる収入790百万円、長期借入金の返済による支出264百万円、配当金の支払額264百万円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。