【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの正常化に向けた動きが見られる一方、急激な円安や資源・エネルギー価格の高止まりによる物価上昇により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループの売上高は食品分野を中心にコロナ禍からの需要回復や価格改定の効果などにより1,377百万円(前年同四半期比12.3%増)となりました。
売上高を用途別にみますと、食品分野では惣菜・畜産用途を始めとした全用途での堅調な受注状況により838百万円(前年同四半期比18.3%増)となりました。
非食品分野では電子部品用途は増加したものの、輸出向けの機械用途先での在庫調整や医療用途の大口先の需要が減少し270百万円(前年同四半期比1.1%減)となりました。
商品等につきましては、食品・非食品向けとも増加し269百万円(前年同四半期比10.1%増)となりました。
損益につきましては、効率的な計画生産による製造コストの大幅な削減や不採算製品群の統廃合に取り組み、さらに販売価格改定の効果によって営業利益は50百万円(前年同四半期比128.3%増)、経常利益は53百万円(前年同四半期比126.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は34百万円(前年同四半期比140.6%増)となりました。
(財政状態)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は2,651百万円となり、前連結会計年度末に比べ173百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が49百万円、受取手形及び売掛金が98百万円減少したものの、電子記録債権が33百万円、有価証券が200百万円、商品及び製品が54百万円、仕掛品が30百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は1,185百万円となり、前連結会計年度末に比べ206百万円減少いたしました。これは主に機械装置及び運搬具が14百万円、投資有価証券が199百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は3,836百万円となり、前連結会計年度末に比べ32百万円減少いたしました。
流動負債は662百万円となり、前連結会計年度末に比べ50百万円減少いたしました。これは主に未払法人税等が18百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が45百万円、その他が25百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は14百万円となり、前連結会計年度末に比べ0百万円増加いたしました。
この結果、負債合計は676百万円となり、前連結会計年度末に比べ50百万円減少いたしました。
純資産合計は3,159百万円となり、前連結会計年度末に比べ17百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益34百万円、剰余金の配当21百万円等によるものであります。なお、減資により資本金が674百万円減少し、その他資本剰余金が674百万円増加しました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ49百万円減少し、1,250百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は26百万円(前年同期は66百万円の使用)となりました。
これは、棚卸資産の増加額94百万円、仕入債務の減少額45百万円等の減少要因がありましたが、税金等調整前四半期純利益53百万円、減価償却費37百万円、売上債権の減少額65百万円、未払費用の増加額12百万円等の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は54百万円(前年同期は31百万円の使用)となりました。
これは有形固定資産の取得による支出26百万円、無形固定資産の取得による支出27百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は21百万円(前年同期は20百万円の使用)となりました。
これは配当金の支払額21百万円等があったことによるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、21百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
当社管理部門において計画していた基幹システムの改修は、2022年5月完了から2022年11月完了に変更しております。