【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、7月から8月にかけて新型コロナウイルス感染拡大の第7波に見舞われたものの、緊急事態宣言等の行動制限は発出されず、また10月以降の値上げを前に一部で駆け込み需要が見られ、景気は回復基調にありました。しかしながら、急激な円安による諸物価の高騰が進み、またロシアによるウクライナ侵攻等も含めた世界的なエネルギー価格の上昇等が続いており、国内・海外経済ともに不透明な状況と厳しい事業環境が見込まれています。
当社グループ中核事業の属する食品小売業界におきましては、取り扱う商品が国民の毎日の生活にとって欠かせない必需品であるものの、まん延防止等重点措置の解除による家庭需要の縮小や、依然として続く労働力不足や人件費の上昇、また原料相場の高騰、物流費の増加等により、更に不透明な状況が続いております。
このような中で当社グループは、昨年来より政府や自治体による新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に関わる様々な要請に応えるとともに、従業員の健康と安全管理の徹底を最優先したうえで、お客様のニーズに応えるべく店舗運営を行ってまいりました。食肉等の小売業においては、感染拡大が続く中、まず店舗の営業を継続すべく人員確保等に努めてまいりました。お客様満足度の向上や品質管理の徹底等の諸施策を実施し、今後もお客様に安全に安心して食品をお買い物いただくことができるよう日々の店舗運営維持を図ってまいります。
外食業にあっては、まん延防止等重点措置により、首都圏や他の大都市圏における多くの店舗が時短営業を余儀なくされる事態となりましたが、3月の解除後は行動制限もないことから回復基調となったものの、行動制限のない今夏の第7波における影響等を考慮すれば、今後も当事業を取り巻く環境は、厳しい状態が続くものと想定しています。今後もお客様と従業員の安全の前提のもと、ソーシャルディスタンスの確保や消毒の徹底等店舗における感染予防策を徹底した上で営業を継続していく方針です。なお、上記休業や時短営業に伴う助成金や協力金の収入は補助金収入、損失は店舗休止等損失として計上しております。
以上により、当第3四半期連結累計期間の売上高230億17百万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は8億92百万円(同35.1%増)、経常利益は9億23百万円(同14.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億6百万円(同12.1%減)となりました。
営業の概況をセグメント別に記述すると以下の通りであります。
「食肉等の小売業」
当第3四半期連結累計期間の開店は3店、閉店は6店であり、その結果、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は146店になりました。内訳は食肉小売店136店(前期末比1店減少)、惣菜小売店10店(前年末比2店減少)であります。当セグメントを取り巻く環境は上記記載の通りで、前年同期では、損益取込期間が短い(株)マルチョウ神戸屋の影響もあり、売上高は182億3百万円(前年同期比0.9%増)となりました。営業利益については、原料相場の高騰等の影響を受け10億46百万円(同7.4%減)となりました。尚、本事業を管轄する子会社2社の当第3四半期連結累計期間は以下となっています。
(株)オーエムツーミート
2022年2月1日~2022年10月31日
(株)マルチョウ神戸屋
2021年11月1日~2022年7月31日
「外食業」
当第3四半期連結累計期間の閉店は1店であり、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は40店になりました。当セグメントを取り巻く環境は、上述の通り、新型コロナウイルス問題の影響が緩和の兆しもあり、売上高は48億14百万円(前年同期比42.0%増)、営業利益33百万円(前年同期は営業損失2億89百万円)となりました。尚、本事業を管轄する子会社2社の当第3四半期連結累計期間は以下となっています。
(株)オーエムツーダイニング(ステーキレストラン事業)
2021年12月1日~2022年8月31日
(株)焼肉の牛太(焼肉・しゃぶしゃぶ事業)
2022年1月1日~2022年9月30日
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は132億35百万円となり、前連結会計年度末に比べ、8億11百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が10億51百万円増加したこと等によるものです。固定資産は56億23百万円となり、前連結会計年度末に比べ、2億7百万円減少いたしました。これは建物及び構築物が92百万円減少したこと等によるものです。この結果、総資産は188億58百万円となり、前連結会計年度末に比べ、6億3百万円増加いたしました。
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は32億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ、2億78百万円増加いたしました。これは賞与引当金が90百万円増加及び買掛金が89百万円増加したこと等によるものです。固定負債は5億29百万円となり、前連結会計年度末に比べ、1億20百万円減少いたしました。これは長期借入金が1億6百万円減少したこと等によるものです。この結果、負債の部は、37億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ、1億58百万円増加いたしました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産の部は150億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ、4億44百万円増加いたしました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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