【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことや行動制限の緩和により、社会経済活動は一層の正常化に向かい、個人消費やインバウンド需要が回復するなど、景気は緩やかな回復傾向にあります。しかし、原材料価格やエネルギー価格の高騰、働き手不足の深刻化による物価上昇など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループはこのような環境下において、当社の企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』のもと、スイーツを通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供することに注力しました。
売上面につきましては、卵不足の影響はあったものの、感染拡大第6波の影響があった前年の反動もありバレンタインデーが堅調に推移したことに加え、人流の回復に伴い焼菓子や夏ギフト商品が好調に推移したことにより、当第2四半期連結累計期間の売上高は15,748百万円(前年同期比8.1%増)となりました。
損益面につきましては、原材料価格やエネルギー価格の高騰などの影響により売上原価率は上昇したものの、増収効果に加えて、店舗の人員体制の最適化などにより利益の創出に努め、営業利益は834百万円(前年同期比4.7%増)となりました。また、前年同期は営業外収益に受取補償金を計上したこともあり、経常利益は856百万円(前年同期比13.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は539百万円(前年同期比14.0%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[洋菓子製造販売事業]
干菓子につきましては、人流の回復に伴い個人消費が持ち直したことで、「ファヤージュ」や「アルカディア」などの焼菓子に加え、夏ギフト商品や土産商品につきましても堅調に推移しました。また、バターにこだわった焼菓子ブランド「ガレット オ ブール」を2023年4月大丸東京店にオープンしたことなどもあり、売上高は順調に推移しました。
洋生菓子につきましても、卵の供給制限により一部商品の販売休止等の影響はあったものの、カスタードプリンについては商品供給量の確保に努めるとともに、卵の使用量が少ないシーズンプリン等を積極的に販売いたしました。
その結果、当事業の売上高は14,838百万円(前年同期比7.5%増)となりました。
[喫茶・レストラン事業]
喫茶・レストラン事業につきましては、人流の回復に伴う売上高の増加に加え、2022年7月にオープンした鎌倉ニュージャーマンカフェの売上貢献などにより、売上高は909百万円(前年同期比18.7%増)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ763百万円減少し、25,832百万円となりました。資産の増減の主なものは、現金及び預金の増加額2,701百万円、仕掛品の増加額799百万円、原材料及び貯蔵品の増加額67百万円、受取手形及び売掛金の減少額3,168百万円、商品及び製品の減少額1,151百万円等であります。負債は前連結会計年度末に比べ1,219百万円減少し、6,796百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加額214百万円、電子記録債務の減少額753百万円、未払法人税等の減少額224百万円、短期借入金の減少額70百万円、賞与引当金の減少額25百万円等によるものであります。純資産は前連結会計年度末に比べ455百万円増加し、19,036百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額281百万円、為替換算調整勘定の増加額71百万円、その他有価証券評価差額金の増加額65百万円によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2,393百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には8,348百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の計上、減価償却費の計上、売上債権の減少、棚卸資産の減少、仕入債務の減少、法人税等の支払額等により、3,125百万円の収入(前年同四半期連結累計期間は2,919百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出等により、224百万円の支出(前年同四半期連結累計期間は719百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、 短期借入金の減少、配当金の支払等により、534百万円の支出(前年同四半期連結累計期間は472百万円の支出)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、200,091千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。