【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、人流は総じて回復基調となりました。これに伴い、個人消費は緩やかに持ち直したものの、鳥インフルエンザの影響による卵の供給逼迫、原材料価格やエネルギー価格の高騰による物価上昇など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループはこのような環境下において、当社の企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』のもと、スイーツを通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供することに注力しました。
売上面につきましては、人流の回復や前年2~3月の新型コロナウイルス感染第6波の影響の反動もあり、当社にとって最大の商戦であるバレンタインデーが堅調に推移しました。また、卵不足の影響はあったものの、焼菓子が好調に推移したことや夏ギフト商品を前倒しで展開したことにより、当第1四半期連結累計期間の売上高は8,758百万円(前年同期比9.6%増)となりました。
損益面につきましては、増収や一部商品の価格改定の効果に加え、店舗の人員体制の最適化により利益創出に努めたものの、原材料価格やエネルギー価格の高騰などの影響により売上原価率は上昇し、営業利益は660百万円(前年同期比3.2%増)となりました。また、前年同期は営業外収益に受取補償金を計上したこともあり、経常利益は663百万円(前年同期比13.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は433百万円(前年同期比11.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[洋菓子製造販売事業]
干菓子につきましては、人流の回復に伴い個人消費が持ち直したことで、「ファヤージュ」や「アルカディア」などの焼菓子に加え、前倒し展開を行なった夏ギフト商品や土産商品につきましても堅調に推移しました。また、バターにこだわった焼菓子ブランド「ガレット オ ブール」の新規出店などもあり、売上高は順調に推移しました。
洋生菓子につきましても、卵の供給制限により一部商品の販売休止はあったものの、カスタードプリンについては供給量の確保に努めるとともに、卵の使用量が少ないシーズンプリンを強調展開いたしました。また、ブロードランドや地域店舗限定の半生菓子も順調な売上を維持した結果、当事業の売上高は8,315百万円(前年同期比8.9%増)となりました。
[喫茶・レストラン事業]
喫茶・レストラン事業につきましては、人流の回復に伴う売上高の増加に加え、2022年7月にオープンした鎌倉ニュージャーマンカフェの売上貢献などにより、売上高は443百万円(前年同期比24.8%増)となりました。
②財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ1,141百万円減少し、25,454百万円となりました。資産の増減の主なものは、現金及び預金の増加額4,108百万円、受取手形及び売掛金の減少額4,319百万円、商品及び製品の減少額1,301百万円等であります。負債は前連結会計年度末に比べ1,427百万円減少し、6,588百万円となりました。これは主に電子記録債務の減少額1,040百万円、未払法人税等の減少額260百万円等によるものであります。純資産は前連結会計年度末に比べ286百万円増加し、18,866百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額175百万円、為替換算調整勘定の増加額51百万円、その他有価証券評価差額金の増加額45百万円等によるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、87,519千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。