【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、全国旅行支援の実施によるサービス需要の活性化やコロナ禍での水際対策緩和によるインバウンド需要の回復等により、個人消費を中心に持ち直した半面、エネルギー料金や食品をはじめとする各種商品の値上げなど物価高による家計への影響もあり、引き続き厳しい経済環境で推移致しました。美容サロン業界におきましては、コロナ禍での行動制限がなくなって以降、来店客数の増加や顧客単価の上昇など、緩やかではありますが回復基調が続いております。そのような状況下、当社グループでは円安に伴う海外からの仕入れコストの増大、エネルギーコスト増や各種物価高等が経営成績に一定の影響を及ぼしておりますが、そうした中でも業界のデジタル化の進展を背景に、市場シェア獲得のために、商品ラインナップの拡充、サービス強化等による顧客利便性の向上、ITシステム投資などに取り組んでまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は19,133,359千円(前年同期比11.6%増)、売上総利益は4,872,778千円(前年同期比8.5%増)、営業利益は834,000千円(前年同期比6.3%増)、経常利益は837,108千円(前年同期比6.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は540,231千円(前年同期比26.6%増)となりました。セグメント別の業績は次のとおりであります。
①物販事業物販事業におきましては、インターネット通販サイト「BEAUTYGARAGE Online Shop」、全国主要都市のショールーム&ストア+法人営業チーム、カタログ通販誌「BG STYLE」および各グループ会社を通して、理美容機器や化粧品・消耗品等のプロ向け美容商材を、国内外の理美容室、エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロン、フリーランスのビューティシャン向けに提供しております。当第3四半期連結累計期間におきましては、ECサイトのUI/UXの着実な改善と進化を継続することに加えて、ECアプリの全面リニューアル、仙台支店の移転リニューアルOPEN、取り扱いブランドの拡充など、美容商材流通のプラットフォーマーとしての役割強化に注力した結果、EC売上高は13,060百万円(前年同期比22.9%増)、リピート商材である化粧品・材料売上高は8,912百万円(前年同期比24.0%増)と大きく成長することが出来ました。一方で、円安および原材料・輸送費高騰による原価率の上昇という課題にも直面しておりますが、スケールメリットの創出・販管費の圧縮等によって利益率低下の抑制に努めております。この結果、物販事業全体としての売上高は15,724,621千円(前年同期比16.5%増)、セグメント利益は704,183千円(前年同期比13.3%増)となりました。
②店舗設計事業店舗設計事業におきましては、連結子会社である株式会社タフデザインプロダクトにより、東京・金沢・名古屋・大阪・福岡の5拠点において店舗設計・工事施工管理を提供しております。トレンドを捉えたデザイン性の高い店舗設計の提案を行うことで美容サロンをはじめとした独立開業を目指す顧客から高い支持を得ており、新規開業顧客に加えて、大手チェーン店本部からの受注も獲得してまいりました。当第3四半期連結累計期間におきましては、採用強化によりデザイナーの数は充足に向かう一方で、一部の中堅社員が抜けた影響が未だ残り、案件受託数が落ち込んでいるため引き続き厳しい結果となりました。この結果、当事業の売上高は2,253,165千円(前年同期比23.0%減)、セグメント利益は114,466千円(前年同期比42.6%減)となりました。
③その他周辺ソリューション事業その他周辺ソリューション事業におきましては、ビューティサロンの開業と経営に必要なサポートとして、開業プロデュース、居抜き物件仲介、決済支援、集客支援、講習・アカデミー、損害保険、システム導入支援、店舗リース、M&A仲介、提携ビジネスカード、低コスト電力の供給等の各種ソリューションサービスを、各種専門WEBサイトと全国主要都市のショールームと法人営業部隊、各グループ会社を通して提供しております。これらは、物販事業、店舗設計事業との連動で顧客に対し、開業支援から経営支援まで幅広いサービスをワンストップで提供することが可能となっております。また、新たに当社のリソースを活用したメーカー/ベンダー向けマーケティング支援サービスを開始し、好評を博しております。当第3四半期連結累計期間におきましては、店舗リース、提携ビジネスカード、損害保険をはじめ、各サービスが堅調に伸長したことにより、当事業の売上高は1,155,571千円(前年同期比60.6%増)、セグメント利益は156,317千円(前年同期比126.1%増)となっております。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて3.1%増加し、8,471,397千円となりました。これは、主に現金及び預金と売上債権は減少したものの、棚卸資産の増加があったことによるものであります。
(固定資産)当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.1%減少し、2,261,611千円となりました。これは、主に投資その他の資産は増加したものの、有形固定資産及び無形固定資産の償却による減少があったことによるものであります。
(流動負債)当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて9.4%減少し、3,560,446千円となりました。これは、主に仕入債務と未払法人税等の減少によるものであります。
(固定負債)当第3四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べて7.3%増加し、1,234,615千円となりました。これは、主に長期借入金と契約負債の増加によるものであります。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて8.6%増加し、5,397,946千円となりました。これは、主に配当金の支払に伴い利益剰余金の減少100,963千円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い利益剰余金の増加540,231千円があったことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績当第3四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
生産高(千円)
前年同四半期比(%)
店舗設計事業
1,954,848
△23.5
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.金額は製造原価によっております。
② 仕入実績当第3四半期連結累計期間における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
仕入高(千円)
前年同四半期比(%)
物販事業
10,968,964
+18.7
その他周辺ソリューション事業
728,178
+69.7
合計
11,697,143
+21.0
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.金額は仕入価格によっております。
③ 受注実績当第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高(千円)
前年同四半期比(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比(%)
店舗設計事業
2,341,177
△18.4
417,651
△14.2
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
④ 販売実績当第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
販売高(千円)
前年同四半期比(%)
区分
前第3四半期連結累計期間
当第3四半期連結累計期間
物販事業
13,495,333
15,724,621
+16.5
理美容機器・用品
5,885,791
6,401,406
+8.8
化粧品等
7,185,807
8,912,393
+24.0
金属スチール家具
423,733
410,822
△3.0
店舗設計事業
2,926,664
2,253,165
△23.0
その他周辺ソリューション事業
719,434
1,155,571
+60.6
合計
17,141,432
19,133,359
+11.6
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
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