【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、全国的な新型コロナウイルスの感染拡大は落ち着きを見せつつあるものの、各種原材料価格・輸送費の高騰、円安の更なる進行等により、厳しい経済環境で推移致しました。美容サロン業界におきましては、3月の行動制限解除以降、来店客数の増加や顧客単価の上昇など、徐々にではありますが回復基調となってきております。そのような状況下、当社グループでは円安の更なる進行に伴う海外からの仕入れコストの増大等が経営成績に一定の影響を及ぼしておりますが、そうした中でも競争力強化と市場シェア獲得のために、商品ラインナップの拡充、利便性の向上、ITシステム投資、広告プロモーション強化などに取り組んでまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は12,644,593千円(前年同期比10.2%増)、売上総利益は3,216,403千円(前年同期比5.0%増)、営業利益は509,860千円(前年同期比13.0%減)、経常利益は511,580千円(前年同期比12.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は348,655千円(前年同期比7.8%増)となりました。セグメント別の業績は次のとおりであります。
①物販事業物販事業におきましては、インターネット通販サイト「BEAUTYGARAGE Online Shop」、全国主要都市のショールーム&ストア+法人営業チーム、カタログ通販誌「BG STYLE」および各グループ会社を通して、理美容機器や化粧品・消耗品等のプロ向け美容商材を、国内外の理美容室、エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロン、フリーランスのビューティシャン向けに提供しております。当第2四半期連結累計期間におきましては、引き続きECサイトのUI/UXの着実な改善と進化を継続することに加えて、取り扱いブランドの拡充を推進し、美容商材流通のプラットフォーマーとしての役割強化に注力してまいりました。また、国内最大級のネイル展示会(東京ネイルエキスポ2022)への出展、ECサイトとの連動を意識したカタログ3種の発刊、WEB広告の強化など、販促活動にも力を入れてきました。KPIとしては、美容サロンによる当社ECサイト継続利用が増えており、ロイヤルユーザー数、注文件数、PV・アクセス数・UUが大きく増加致しました。一方で、引き続き円安の進行および原材料・輸送費高騰による原価率の上昇という課題にも直面しておりますが、価格転嫁の適宜実施とスケールメリットの創出・販管費の圧縮等によって利益率の低下抑制に努めております。この結果、物販事業全体としての売上高は10,403,972千円(前年同期比16.1%増)、セグメント利益は460,341千円(前年同期比1.6%増)となりました。
②店舗設計事業店舗設計事業におきましては、連結子会社である株式会社タフデザインプロダクトにより、東京・金沢・名古屋・大阪・福岡の5拠点において店舗設計・工事施工管理を提供しております。トレンドを捉えたデザイン性の高い店舗設計の提案を行うことで独立開業を目指す顧客から高い支持を得ており、新規開業顧客に加えて、大手チェーン店本部からの受注も獲得してまいりました。しかしながら、当第2四半期では前四半期に続いて人的リソースが不足していることと、前期比ではコロナ影響による一時的な特需の反動もあって、大きく前年実績を下回る結果となりました。この結果、当事業の売上高は1,510,477千円(前年同期比26.9%減)、セグメント利益は64,579千円(前年同期比59.2%減)となりました。
③その他周辺ソリューション事業その他周辺ソリューション事業におきましては、ビューティサロンの開業と経営に必要なサポートとして、開業プロデュース、居抜き物件仲介、決済支援、集客支援、講習・アカデミー、損害保険、システム導入支援、店舗リース、M&A仲介、提携ビジネスカード、低コスト電力の供給等の各種ソリューションサービスを、各種専門WEBサイトと全国主要都市のショールームと法人営業部隊、各グループ会社を通して提供しております。また、物販事業、店舗設計事業との連動で顧客に対し、開業支援から経営支援まで幅広いサービスをワンストップで提供することが可能となっております。当第2四半期連結累計期間におきましては、各種サービスのうち、店舗リース、提携ビジネスカード、損害保険が堅調に伸長したことにより、当事業の売上高は730,142千円(前年同期比61.6%増)、セグメント利益は75,906千円(前年同期比96.7%増)となっております。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて2.8%増加し、8,447,179千円となりました。これは、主に売上債権及びたな卸資産の増加によるものであります。
(固定資産)当第2四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べて5.3%減少し、2,208,413千円となりました。これは、主に有形固定資産の減少によるものであります。
(流動負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて1.4%増加し、3,981,967千円となりました。これは、主に仕入債務、未払法人税等及び賞与引当金の増加によるものであります。
(固定負債)当第2四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べて19.4%減少し、927,232千円となりました。これは、主に長期借入金の減少によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて5.1%増加し、5,746,392千円となりました。これは、主に配当金の支払に伴い利益剰余金の減少100,963千円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が348,655千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ373,142千円減少し、2,297,847千円となりました。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、22,951千円(前年同期は193,516千円の資金増加)となりました。これは、主に引当金及び仕入債務の増加があったものの、棚卸資産及び売上債権の増加があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果増加した資金は、61,667千円(前年同期は276,901千円の資金減少)となりました。これは、主に無形固定資産の取得及び敷金・保証金の差入れによる支出があったものの、子会社における有形固定資産の売却による収入があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、426,495千円(前年同期は45,327千円の資金増加)となりました。これは、借入債務の返済による支出及び配当金の支払による支出があったことによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績当第2四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
生産高(千円)
前年同四半期比(%)
店舗設計事業
1,319,953
△26.2
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.金額は製造原価によっております。
② 仕入実績当第2四半期連結累計期間における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
仕入高(千円)
前年同四半期比(%)
物販事業
7,337,497
+18.4
その他周辺ソリューション事業
471,598
+77.0
合計
7,809,096
+20.8
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.金額は仕入価格によっております。
③ 受注実績当第2四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高(千円)
前年同四半期比(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比(%)
店舗設計事業
1,648,779
△19.2
467,941
△10.0
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
④ 販売実績当第2四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
販売高(千円)
前年同四半期比(%)
区分
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
物販事業
8,958,438
10,403,972
+16.1
理美容機器
3,981,086
4,333,188
+8.8
化粧品等
4,691,448
5,790,488
+23.4
金属スチール家具
285,904
280,295
△2.0
店舗設計事業
2,065,589
1,510,477
△26.9
その他周辺ソリューション事業
451,959
730,142
+61.6
合計
11,475,987
12,644,593
+10.2
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
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