【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症の社会的影響が緩和されてきている一方で、世界各地の地政学的問題、資源価格の高騰やインフレの影響等により、先行きが不透明な状況が継続しました。
このような経営環境の中、プラスチック成形事業は、原料・購入部材価額の高止まりや一部増産設備の稼働に伴う減価償却費、労務費の増加があったものの、半導体市場の旺盛な需要が継続し、工場の高稼働が維持されたこと等により比較的堅調に推移しました。成形機事業は、設備投資が回復基調にあり受注は堅調であったものの、資材価格の高騰や深刻な部品供給不足の影響による工場稼働率の低下等により、利益面で厳しい状況となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は10,564百万円(前年同期比27.5%増)、営業利益は1,839百万円(前年同期比49.2%増)、経常利益は1,884百万円(前年同期比46.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,291百万円(前年同期比39.3%増)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(プラスチック成形事業)
当第3四半期連結累計期間の売上高は9,755百万円(前年同期比28.8%増)、営業利益は2,148百万円(前年同期比44.4%増)となりました。
(成形機事業)
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,034百万円(前年同期比21.8%増)、営業利益は133百万円(前年同期比3.8%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて260百万円減少し、17,092百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加803百万円があったものの、現金及び預金の減少1,043百万円があったこと等によるものであります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて2,264百万円増加し、9,401百万円となりました。これは主に、有形固定資産の増加2,186百万円があったこと等によるものであります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,187百万円増加し、4,854百万円となりました。これは主に、電子記録債務の増加579百万円、賞与引当金の増加285百万円があったこと等によるものであります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて33百万円減少し、757百万円となりました。これは主に、繰延税金負債の減少39百万円があったこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて850百万円増加し、20,881百万円となりました。これは主に、配当金の支払450百万円、退職給付に係る調整累計額の減少30百万円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益1,291百万円の計上があったこと等によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は14百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。