【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響は落ち着きつつあるものの、ロシア・ウクライナ情勢や円安などに起因した資源価格の高騰等の影響により、先行きは不透明な状況が続いております。
出版流通業界におきましては、書籍・雑誌ともに依然として市場は縮小傾向にあります。また、個人の消費支出の動向としては、エネルギー価格や食料品価格の高騰により生活必需品に圧迫され、教養娯楽使用品への支出は減少し、厳しい業績推移が続いております。
このような状況下において、当社グループにおきましては、2019年9月27日に成立した事業再生ADR手続において同意を得た事業再生計画に基づいて、引き続き事業構造改革に取り組んでまいりました。
各事業の運営状況は次のとおりであります。
主力の書店事業については、引き続き厳しい経営環境の下、売上高拡大と利益率の改善のため、販売数に応じた出版社からの単品報奨金の獲得を強化する一方で、一部雑誌タイトルについて買い切り方式での仕入に転換することによって仕入原価を抑え、発売から一定期間が経過した商品については値下げ販売を行い売り切るスキームを進めてまいりました。また、横須賀MORE’S店の大規模改装を行い、お客様からは好評を得ており、好調に推移しております。
教育プラットフォーム事業では、「プログラミング教育 HALLO powered by Playgram × やる気スイッチ TM」へFC加盟し、事業展開しておりますプログラミング教育HALLOを横須賀MORE’S店に併設いたしました。これにより、プログラミング教育HALLO導入店舗は4店舗となりました。各店舗、順調に生徒を獲得し、進行しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は全国書店平均の前年対比は上回っているものの、書籍・コミックスの大幅減収により3,670百万円(前年同四半期比8.0%減)となりました。また、営業損失においては、販管費は計画どおりとなったものの、売上の減少に伴う売上総利益が減少し、営業損失は41百万円(前年同四半期は営業損失46百万円)、経常損失は34百万円(前年同四半期は経常損失38百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は38百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失43百万円)となりました。
なお、当社グループの報告セグメントは販売業及び教育プラットフォーム事業でありますが、教育プラットフォーム事業の全セグメントに占める割合が僅少であり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、10,240百万円となり、前連結会計年度末に比べて113百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金が252百万円減少した一方、商品が375百万円増加したことなどによるものです。
負債合計は9,107百万円となり、前連結会計年度末に比べて151百万円増加いたしました。主な要因は、借入金が158百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が335百万円増加したことなどによるものです。
純資産合計は1,133百万円となり、前連結会計年度末に比べて38百万円減少いたしました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が38百万円減少したことによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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