【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
①経営成績に関する説明
当第3四半期累計期間における当社を取り巻く経営環境につきましては、新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行し、対面を含む英語学習需要の回復傾向が見られます。また、2022年10月からは新型コロナウイルス感染症に関する水際対策緩和を受け訪日外客数も徐々に増え始めるなど、国際間の移動の再開も確認されております。このことから、企業における海外転勤や個人の海外渡航への意欲が回復傾向にあるものと見ております。
さらに、国内市場の縮小や少子高齢化への懸念を持つ企業の海外市場への進出、グローバル人材の確保といった中長期的視点での英語学習への意欲は依然として高く、期待した成果を上げられていなかった従来型の英会話サービスから英語コーチングサービスへの乗り換えの動きも散見されるようになりました。このような動きに対応する形で、従来型の英会話サービス提供会社が英語コーチングサービスを展開する等、着実に英語コーチング市場が拡大しているものと見ております。また、個人での英語学習だけでなく、従業員育成・福利厚生の一環として英語学習の導入を検討する企業のニーズも存在することから、中長期的に英語学習市場全体が堅調に推移していくものと考えております。
このような環境の中、当社におきましては、英語コーチングサービス「プログリット」において、集中学習によって飛躍的に英語力を向上させるために、①顧客ごとにカスタマイズしたカリキュラムの設計、②英語学習を継続させる習慣を身につけるためのコンサルタントによるサポート、という主に2つの特徴において、継続的な品質向上と改善に取り組んでおります。当第3四半期累計期間においては、2022年9月29日に東京証券取引所グロース市場への上場後積極的に取り組んだメディア対応等を通じた知名度向上により、特に個人顧客の予約数・契約数は増加傾向にあります。また、サブスクリプション型の英語学習サービスである「シャドテン」はYouTuberとのタイアップ動画等の効果的なプロモーションによる申込数の増加、学習コンテンツの拡充やアプリの顧客体験改善等による平均継続期間の増加等により、有料課金ユーザーは増加の一途を辿っており当社の収益基盤として順調に成長しております。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は2,130,247千円(前年同四半期比29.4%増)、営業利益は438,636千円(前年同四半期比84.3%増)、経常利益は433,667千円(前年同四半期比83.6%増)、四半期純利益は296,391千円(前年同四半期比83.8%増)となりました。
なお、当社は英語コーチング事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしておりません。
②財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は2,265,499千円となり、前事業年度末に比べ755,780千円増加しました。これは主に、現金及び預金が744,918千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は1,250,849千円となり、前事業年度末に比べ150,757千円増加しました。これは主に、契約負債が252,670千円増加し、長期借入金が53,991千円、未払法人税等が37,570千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は1,014,649千円となり、前事業年度末に比べ605,023千円増加しました。これは主に、資本金、資本剰余金が154,570千円それぞれ増加し、利益剰余金が296,391千円増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社では、研究開発活動として新機能及び新サービスの開発等を行っております。
当第3四半期累計期間における研究開発活動の総額は6,284千円となっております。
#C9560JP #プログリット #サービス業セクター