【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の概況当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、長期化する新型コロナウイルス感染拡大防止対策の中で経済活動の抑制と緩和が繰り返されてきましたが、コロナ禍3年目となり、医療提供体制の強化やワクチン接種の促進等の取組み状況から感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る政策への転換となり、コロナ禍であるものの行動制限がない経済回復活動の推進となりました。こうした中、個人消費の回復が期待されましたが、ウクライナ・ロシア情勢の長期化に伴う原材料価格高騰、急速な円安進行、光熱費を含めた全般的な物価上昇等により消費者の節約志向が強まるなど、引続き厳しい経営環境が続いております。当社グループが主力事業を展開するカラオケルーム運営事業におきましては、長期化した新型コロナウイルス感染拡大防止対策による勤務形態の多様化や企業運営のリスク回避志向によるビジネス層の利用控え、コロナ禍での余暇活動の変化による個人利用の減少などにより、厳しい経営環境が続いております。当社グループでは、引き続き、コスト削減や効率的な事業運営の推進に取り組んでおります。 このような状況の中、当社グループでは、従業員への感染防止管理を徹底し、カラオケルーム内備品の消毒・清掃その他の感染防止策を徹底し、お客様及び従業員の安全・安心に努めた店舗運営を行いました。また、収益力の回復が難しいと思われる店舗の譲渡又は閉店を積極的に推進するとともに、本社・本部コストのスリム化と事業運営コストの見直しを図り損益分岐点売上高の低減に取組んでおります。これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,422百万円(前年同四半期比4.0%増)、経常損失166百万円(前年同四半期経常利益57百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失180百万円(前年同四半期親会社株主に帰属する四半期純利益91百万円)となりました。セグメントの業績は次のとおりです。(カラオケルーム運営事業)当第1四半期連結累計期間におけるカラオケルーム運営事業の売上高は752百万円(前年同四半期比32.5%減)、セグメント損失104百万円(前年同四半期セグメント利益183百万円)となりました。コロナ禍でのビジネス層の利用控えや個人利用客の節約志向の影響により厳しい経営環境となりました。運営面においては、経済回復の歩調に合わせ販売促進活動を再開いたしました。また、引続き、コスト効率的な運用を推進し、事業面においては、不採算店舗3店舗の閉店や多層階店舗のグループ内事業への業態変更(飲食事業1店舗、美容事業2店舗)による収益重視の対応を実施いたしました。比較可能な既存店※は38店舗で売上高は前年同四半期比74.2%となりました。(飲食事業)当第1四半期連結累計期間における飲食事業の売上高は214百万円(前年同四半期比27.2%増)、セグメント利益3百万円(前年同四半期セグメント損失0百万円)となりました。飲食事業は、子会社である株式会社直久が運営する「直久」をブランドとしたラーメン店舗(直営5店舗、FC9店舗、業務受託2店舗)を主力とするほか、「赤から」、「京都勝牛」を運営しております。比較可能な直営・既存店※は7店舗で売上高は前年同四半期比112.8%となりました。飲食事業においては、経済回復へのシフトにより日常の生活を取り戻しつつあることから日常的な外食活動の持ち直しが見受けられましたが原材料価格や光熱費の高騰の影響が出はじめたこともあり、引続き厳しい経営環境が続いております。こうした中、新メニューの提供や自動券売機の導入による繁忙時間帯の効率的運用により収益性の向上に努めてまいりました。(美容事業)当第1四半期連結累計期間における美容事業の売上高は409百万円(前年同四半期比698.8%増)、セグメント利益44百万円(前年同四半期セグメント利益0百万円)となりました。美容事業は、中京エリアを商圏とする株式会社Rich to(11店舗)と首都圏エリアを商圏とするビアンカグループ(41店舗)により運営しております。当事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が軽微であることからスタイリストの採用・教育活動に積極的に取り組むとともに出店戦略を加速しております。ビアンカグループは、当第1四半期連結累計期間においては積極的に3店舗出店し、直営店40店舗となりました。比較可能な既存店※は株式会社Rich toの10店舗で売上高は前年同四半期比107.6%となりました。(メディア・コンテンツ企画事業)当第1四半期連結累計期間におけるメディア・コンテンツ企画事業の売上高は19百万円(前年同四半期比14.4%減)、セグメント利益は16百万円(前年同四半期比11.1%減)となりました。「カラオケの鉄人モバイル」サイトを中心に運営を行っておりますが、フィーチャーフォンからスマートフォンへの乗換えが進み減収・減益となっております。(その他)当第1四半期連結累計期間におけるその他の売上高は27百万円(前年同四半期比149.0%増)、セグメント損失は14百万円(前年同四半期セグメント損失17百万円)となりました。
※
比較可能な既存店とは、営業開始後12ヶ月を経過して営業を営んでいる店舗で前年対比が可能なものをいいます。
(2) 財政状態の概況(資産)当第1四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比較して156百万円増加し、4,658百万円となりました。流動資産は1,667百万円となり106百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金が104百万円、ビアンカグループの美容事業が加わったことによる原材料等が19百万円、クレジット等の売掛金が16百万円や店舗賃料の前払費用22百万円などが増加し、仕入割戻し40百万円に係る未収入金が70百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は2,990百万円となり50百万円増加いたしました。主な要因は、建物及び構築物をはじめとした有形固定資産が77百万円増加し、償却によりのれんが7百万円及び閉店店舗の差入保証金等が18百万円減少したこと等によるものであります。(負債)当第1四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比較して337百万円増加し、4,618百万円となりました。流動負債は1,374百万円となり63百万円増加いたしました。主な要因は、1年内返済の長期借入金が17百万円と飲食事業の新店設備の未払金が35百万円増加し、未払法人税等が15百万円と未払費用が25百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は3,243百万円となり274百万円増加いたしました。主な要因は、長期借入金が322百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末に比較して180百万円減少し、40百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の欠損金補填に伴う資本剰余金442百万円の減少と利益剰余金442百万円の増加、並びに当第1四半期純損失による利益剰余金180百万円の減少によるものであります。
(3)
経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当第1四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について基本的な考え方に変更はありません。
(6) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間において、研究開発費はありません。
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