【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況 当第3四半期連結累計期間における日本経済は、入国制限措置の緩和後の訪日外国人の増加によって、インバウンド需要が顕著な回復傾向にあり、さらには、新型コロナウイルスが5類感染症に移行され、経済活動の正常化に向けた動きが進展しました。 また、中国において、ゼロコロナ政策の転換が図られ、厳しい行動制限が解除されるなど、当社グループが拠点を有する地域では、国境を越えた人の移動や企業投資が活発化しております。 このような状況のもと、当社グループは、この数年間注力してきたリアルとデジタルの両面でクライアントのコミュニケーション活動を支援するためのサービス提供に努めました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は5,009百万円(前年同四半期比4.7%増)、営業利益は597百万円(前年同四半期比87.8%増)、経常利益は611百万円(前年同四半期比89.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は370百万円(前年同四半期比309.3%増)となりました。
セグメントごとの経営成績などの概要は、以下のとおりです。
①コミュニケーションサービス事業 当社単体を含むコミュニケーションサービス事業では、コミュニケーション戦略策定などのコンサルテーション、メディアやインフルエンサーとの関係性を構築するリレーション活動や、情報をメディアを通じてステークホルダーへ伝えるパブリシティ活動を含めた情報流通のデザインなど、コミュニケーション活動において包括的なサービス提供を行っております。 国内では、クライアントのニーズが高まっているサステナビリティ関連のコミュニケーションコンサルティング、豊富な経験と実績を有するヘルスケア・IT関連の案件などにおいて、収益性の高い案件を中心に受注獲得を図りました。また、前期に実施した本社移転に伴うオフィス関連費用の削減効果もセグメント利益の増加に貢献しました。 海外では、営業体制の強化によって、中国事業は増収増益を実現し、東南アジアにおいては、訪日観光客向けプロモーションや日系企業の東南アジアでのマーケティング支援といったインバウンド・アウトバウンド案件の受注が拡大しました。
これらの結果、コミュニケーションサービス事業の売上高は4,274百万円(前年同四半期比3.3%増)、セグメント利益は586百万円(前年同四半期比79.7%増)となりました。
②デジタルソリューション事業 デジタルソリューション事業では、広報PRのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するクラウドツールの提供、デジタル広告やソーシャルメディアの運用、動画・バナー・WEBサイト等のクリエイティブ制作といったサービスを提供しております。プラップノードが提供する広報PR業務のSaaS型クラウドサービス「PRオートメーション」は、広報PRのDX推進に向けて、クライアントのニーズに対応した機能追加・改善を継続的に実施しながら堅調に導入クライアント数を増やしており、さらなるクライアント獲得に向けた投資を実施しました。 また、プレシジョンマーケティングは、継続してクライアントのニーズが高いデジタル広告やSNS運用といったデジタルマーケティング関連サービスの受注が拡大しました。 これらの結果、デジタルソリューション事業の売上高は921百万円(前年同四半期比18.8%増)、セグメント利益は69百万円(前年同四半期比49.3%増)となりました。
② 財政状態の分析(流動資産)当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、5,605百万円と前連結会計年度末に比べ605百万円の増加となりました。これは、売掛金177百万円が減少したものの、現金及び預金564百万円、有価証券200百万円が増加したことが主な要因であります。
(固定資産)当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、1,135百万円と前連結会計年度末に比べ270百万円の減少となりました。これは、差入保証金242百万円が減少したことが主な要因であります。
(流動負債)当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、1,451百万円と前連結会計年度末に比べ104百万円の増加となりました。これは、支払手形及び買掛金87百万円が減少したものの、契約負債75百万円、未払法人税等49百万円、賞与引当金44百万円が増加したことが主な要因であります。
(固定負債)当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、105百万円と前連結会計年度末に比べ34百万円の減少となりました。これは、固定負債その他に含まれる長期未払金32百万円が減少したことが主な要因であります。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産は、5,183百万円と前連結会計年度末に比べ265百万円の増加となりました。これは、利益剰余金196百万円が増加したことが主な要因であります。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析当第3四半期連結累計期間における四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。
(3) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
#C2449JP #プラップジャパン #サービス業セクター