【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第2四半期累計期間については四半期財務諸表を作成していないため、前年同四半期累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績に関する説明当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が徐々に緩和され、経済活動活性化への動きがみられた一方で、ウクライナ情勢等の地政学リスクや世界的な金融資本市場の変動の影響等により、先行きが不透明な状況が続いております。このような経済環境の中においても、当社の注力市場である医療・介護・福祉分野におきましては、依然として人手不足が大きな課題になっており厚生労働省が発表した2023年度2月の有効求人倍率は、医療業界が2.71倍と全職業合計の有効求人倍率は1.41倍を大きく上回っております。当社では医療・介護・福祉分野の医療従事者の不足や偏在、また、介護事業者・介護従事者の不足を解消するため、医療提供機関、医療従事者の良きパートナーとなり、人材サービスをベースにした経営サポートを行うなど、新たなサービスの開発にも取り組んでまいりました。この結果、売上高は1,207,398千円、営業利益は458,142千円、経常利益は455,879千円となり、四半期純利益は308,936千円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 人材サービス事業人材サービス事業では、医療・介護・福祉業界における主に有資格者に対応した求人サイト「GUPPY」において、中途転職者においては求人広告事業、就職新卒者においては国家試験過去問アプリの提供、求人広告、就職情報誌、また求職者全体への就職合同説明会などを展開し、国家試験対策から就職活動、転職までのサポートを提供しております。当第2四半期会計期間においては、医療・介護・福祉業界に特化した求人サイト「GUPPY」において、歯科職種向け求人広告が堅調に推移いたしました。また病院・薬局・介護施設・保育所等向けには新しい採用サービスを開始いたしました。以上の結果、売上高は1,115,496千円、セグメント利益は613,955千円となりました。
② ヘルスケア事業ヘルスケア事業では、スマートフォンによる健康アプリ「グッピー ヘルスケア」を企業、自治体及び健康保険組合向けに提供しております。当第2四半期会計期間においては、東京ガス株式会社向けに従業員の健康活動によって獲得したポイントを寄附できる新たなサービスを提供いたしました。また自治体についても広島県へのサービス提供を開始いたしました。 以上の結果、売上高は91,902千円、セグメント損失は30,184千円となりました。
(2)財政状態に関する説明
① 流動資産当第2四半期会計期間末における流動資産は2,468,730千円と前事業年度末比1,127,954千円増加しました。これは主に四半期純利益の計上及び増資に伴う現金及び預金1,039,817千円の増加によるものであります。
② 固定資産当第2四半期会計期間末における固定資産は177,480千円と前事業年度末比8,852千円増加しました。これは主にヘルスケアアプリの開発及び歯科集患サービスサイト開発等に伴うソフトウエア27,960千円の増加及び繰延税金資産16,681千円の減少によるものであります。以上の結果、当第2四半期会計期間末の総資産は2,646,210千円となり、前事業年度末比1,136,806千円増加しました。
③ 流動負債当第2四半期会計期間末における流動負債は724,030千円と前事業年度末比73,146千円増加しました。これは主に当座借越の実行に伴う短期借入金100,000千円の増加及び決算賞与が支払われたこと等に伴う未払費用39,805千円の減少によるものであります。
④ 固定負債当第2四半期会計期間末における固定負債は25,864千円と前事業年度末比9千円増加しました。これは主に1年内返済予定の長期借入金振替による長期借入金1,854千円の減少及び健康ポイント引当金2,073千円の増加によるものであります。以上の結果、当第2四半期会計期間末の負債合計は749,895千円となり、前事業年度末比73,156千円増加しました。
⑤ 純資産当第2四半期会計期間末における純資産は1,896,315千円と前事業年度末比1,063,650千円増加しました。これは主に増資に伴う資本金377,390千円の増加、資本剰余金377,390千円の増加によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して1,039,817千円増加し、2,148,185千円となりました。当第2四半期会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は227,523千円となりました。これは主に減少要因として売上債権の増加額87,168千円、法人税等の支払額84,393千円があった一方で、増加要因として税引前四半期純利益455,879千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は30,852千円となりました。これは主に減少要因としてソフトウエアの取得による支出29,251千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は843,146千円となりました。これは主に増加要因として株式発行による収入754,781千円、当座借越の実行に伴う短期借入による収入100,000千円があったことによるものであります。
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