【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大に対する各種政策の効果もあり、景気に緩やかな持ち直しの動きが見られた一方、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる国際情勢不安の長期化など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社の主な販売分野である半導体分野におきましては、半導体需要の鈍化を受け装置市場にも停滞感が見られました。FPD分野におきましては、G6 OLED(有機EL)で投資計画は続くもののG10.5液晶パネル投資が減少したことにより、市場は停滞いたしました。これらの市場環境のもと、半導体分野では市場に停滞感が見られたものの、これまでの受注残をこなし過去最高水準を継続いたしました。FPD分野では市場の停滞を受け低調に推移いたしました。その他分野では太陽電池製造装置向けの出荷検収が本格化し好調に推移いたしました。費用面につきましては、工場の稼働が上がったことと受注損失引当金及び棚卸資産の評価減が減少したことなどから売上原価を低減することができました。
これらの結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高が2,487百万円(前年同期比28.3%増)、営業利益は668百万円(前年同期比12.4%増)、経常利益は663百万円(前年同期比11.8%増)、四半期純利益は467百万円(前年同期比10.7%増)となりました。
なお、当社は精密部品事業のみの単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
精密部品事業の販売分野別の経営成績を示すと、次のとおりであります。
(半導体分野)
半導体分野においては、受注高が1,307百万円(前年同期比30.2%減)、売上高は1,873百万円(前年同期比29.7%増)となりました。ただし、受注高には有償受給材分が含まれております。
(FPD分野)
FPD分野においては、受注高が136百万円(前年同期比77.9%減)、売上高は223百万円(前年同期比39.6%減)となりました。
(その他分野)
その他分野においては、受注高が371百万円(前年同期3百万円)、売上高は341百万円(前年同期比441.6%増)となりました。
(2) 財政状態に関する説明
(資産)
前事業年度末に比べ、353百万円増加し12,906百万円となりました。主な内容は、有形固定資産が529百万円、電子記録債権が140百万円増加、現金及び預金が297百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)
前事業年度末に比べ、214百万円増加し5,468百万円となりました。主な内容は、長期借入金が673百万円増加、未払法人税等が350百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
前事業年度末に比べ、138百万円増加し7,438百万円となりました。主な内容は、配当金328百万円の支払いに対し、四半期純利益467百万円の計上により利益剰余金が138百万円増加したことによるものであります。
以上の結果、自己資本比率は、前事業年度末の58.1%から57.6%となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、33百万円であります。
なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。