【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、経済活動正常化に向けた動きが見られたものの、ウクライナ情勢による資源・エネルギー価格の高騰、インフレリスクに対応した欧米諸国での政策金利の引き上げや急激な為替変動等、引き続き先行き不透明な状況で推移いたしました。
半導体・液晶関連事業(当社等)におきましては、スマートフォン・パソコン向けの半導体需要が減少したことにより、投資計画の先送り等が見られました。また、米国の中国に対する先端半導体関連装置等に対する輸出規制により地政学リスクが高まる中、各国において新たな投資計画の公表等が行われました。
当社等においては、対中輸出規制等による半導体業界の調整に伴い受注環境が急速に悪化いたしましたが、獲得している受注対応のため、部材確保に注力したことにより概ね部材納品遅延を解消することはできました。なお、資源・エネルギー価格の高騰等を受けて製造原価等のコストが上昇したことにより、売上は堅調に推移したものの、利益は低調に推移いたしました。
研究機関・大学関連事業(IDX)におきましては、シリコンウエハ引揚用装置向け電源の出荷等が安定して行われるとともに一般産業用向け製品の出荷により、売上・利益は堅調に推移いたしました。
この結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高9,385百万円(前年同期比5.2%増加)、営業利益1,642百万円(前年同期比17.6%減少)、経常利益1,572百万円(前年同期比28.5%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,153百万円(前年同期比26.3%減少)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
半導体・液晶関連事業(当社等)におきましては、売上高8,538百万円(前年同期比3.0%増加)、営業利益1,571百万円(前年同期比17.5%減少)となりました。
研究機関・大学関連事業(IDX)におきましては、売上高847百万円(前年同期比33.6%増加)、営業利益29百万円(前年同期比14.0%増加)となりました。
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、次のとおりであります。
単位:百万円
項目
前第3四半期連結累計期間
(自 2021年9月1日
至 2022年5月31日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2022年9月1日
至 2023年5月31日)
売上高
8,923
9,385
売上総利益
3,948
3,764
営業利益
1,992
1,642
経常利益
2,198
1,572
親会社株主に帰属する四半期純利益
1,566
1,153
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
単位:百万円
項目
前第3四半期連結累計期間
(自 2021年9月1日
至 2022年5月31日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2022年9月1日
至 2023年5月31日)
売上高
営業利益
売上高
営業利益
半導体・液晶関連事業(当社等)
8,290
1,904
8,538
1,571
研究機関・大学関連事業(IDX)
633
25
847
29
合計
8,923
1,930
9,385
1,600
(注)1.売上高は、各セグメントの外部顧客に対する売上高を表しております。
2.営業利益は、各セグメントの営業利益を表しております。
② 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は25,685百万円であり、前連結会計年度末と比較して4,852百万円増加しております。
これは、現金及び預金の増加(1,304百万円)、受取手形、売掛金及び契約資産の増加(479百万円)、原材料及び貯蔵品の増加(2,590百万円)等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は15,629百万円であり、前連結会計年度末と比較して3,951百万円増加しております。
これは、短期借入金の増加(2,350百万円)、未払法人税等の減少(700百万円)、長期借入金の増加(2,309百万円)等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は10,056百万円であり、前連結会計年度末と比較して901百万円増加しております。
これは、利益剰余金の増加(1,016百万円)等によるものであります。
(注)文中表記について
(当社等)
当社、Adtec Technology, Inc.、Adtec Europe Limited、ADTEC Plasma Technology Vietnam Co., Ltd.、
ADTEC Plasma Technology Korea Co., Ltd.、ADTEC Plasma Technology Taiwan Ltd.、ADTEC Plasma Technology China Ltd.及びAdtec Healthcare Limitedを表しております。
(IDX)
株式会社IDXを表しております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、売上高経常利益率及び1株当たり当期純利益を指標等として選定しており、2023年4月14日付で2023年8月期の目標値は以下のとおり変更しております。
売上高(百万円)
経常利益(百万円)
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)
1株当たり当期純利益(円)
変更前
14,800
3,200
2,250
262.36
変更後
12,400
1,700
1,200
139.86
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、540百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。
会社名
事業所名
所在地
セグメントの名称
設備の内容
完了年月
当社
佐野事業所
栃木県佐野市
半導体・液晶関連事業
部材倉庫
2023.5
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