【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で、社会経済活動の正常化が進みつつある中、緩やかな持ち直しが続いています。一方で、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。
このような経営環境の下、水処理及び環境機器の営業を一部アウトソースするなど営業の効率化に取り組んでまいりました。動力重機等事業におきましては、船舶、プラント機器需要が依然として堅調推移していることから関連機器の製造受託需要獲得に重点をおいた営業を展開してまいりました。全体としては、環境関連市場の需要獲得など、環境・エネルギー事業部門の牽引により、経営成績は堅調に推移しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高3,214百万円(前年同期比10.6%増)、営業利益144百万円(前年同期比25.2%増)、経常利益153百万円(前年同期比20.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は94百万円(前年同期比0.3%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(環境・エネルギー事業)
水処理機器の卸販売が堅調に推移するとともに、養殖市場に対する海水用ヒートポンプチラーの製造販売事業が引き続き好調に推移したことで、当第2四半期連結累計期間の経営成績は順調に推移しました。
以上の結果、環境・エネルギー事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は1,808百万円(前年同期比14.8%増)、セグメント利益100百万円(前年同期比119.9%増)となりました。
(動力・重機等事業)
船舶、プラント関連市場及び工作機械関連市場において需要は前期から堅調に推移しております。こうした環境にある中、受託案件の進捗もゆるやかに推移したことで、売上高は前年同期を若干上回りました。一方、一部の大型案件について、受注時での価格競争を受けて、利益率が減少しました。
以上の結果、動力・重機等事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は1,193百万円(前年同期比5.5%増)、セグメント利益88百万円(前年同期比18.1%減)となりました。
(防災・安全事業)
新型コロナウイルスの感染被害状況は徐々に改善しつつあり、病院等における消防設備の導入がやや活発となり売上高は増加しました。また、新規開拓にテレマーケティングをアウトソースして導入しているなど販売促進費用が上昇したことなどにより、係るコストが増加したことで利益は減少しました。
以上の結果、防災・安全事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は212百万円(前年同期比17.0%増)、セグメント利益7百万円(前年同期比29.7%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は8,673百万円(前連結会計年度末は8,141百万円)となり、532百万円増加しました。
流動資産は4,204百万円(前連結会計年度末は3,730百万円)となり、473百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が178百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が158百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
固定資産は4,469百万円(前連結会計年度末は4,410百万円)となり、58百万円増加しました。これは主に、建物及び構築物が179百万円増加した一方、主に建設仮勘定の減少によってその他が126百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は5,992百万円(前連結会計年度末は5,465百万円)となり、527百万円増加しました。
流動負債は3,499百万円(前連結会計年度末は3,122百万円)となり、376百万円増加しました。これは主に支払手形及び買掛金が106百万円、短期借入金が300百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
固定負債は2,493百万円(前連結会計年度末は2,342百万円)となり、151百万円増加しました。これは主に、長期借入金が156百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は2,680百万円(前連結会計年度末は2,675百万円)となり、4百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が4百万円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、1,401百万円(前連結会計年度末に比べ234百万円増加)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は13百万円(前年同期は168百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の増加により210百万円の支出等があった一方、税金等調整前四半期純利益により146百万円、仕入債務の増加により106百万円の収入等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は90百万円(前年同期は174百万円の支出)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入139百万円等があった一方、定期預金の預入による支出83百万円、有形固定資産の取得による支出143百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は338百万円(前年同期は253百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出542百万円があった一方、短期借入金の増加により300百万円、長期借入れによる収入677百万円等があったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当社は環境・エネルギー事業において、微細気泡技術の実用化を目的としてナノバブル発生装置の研究開発を進めております。当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は10百万円であります。