【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績に関する説明 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウクライナ戦争の長期化及びそれに起因するエネルギー・食料品の供給不足からくる物価の上昇が継続する中、国内における物価上昇に拍車をかけていた円安については日米金融当局の物価情勢を踏まえた金融政策の変更見極めから小康状態となっております。消費行動に大きく影響を与えてきた新型コロナ感染症については、当四半期においては5類への移行を含め、消費行動の平常化が一段と進み、年初来見られているリベンジ需要の顕在化がより一層明確になってまいりました。 各セグメントの業績は次のとおりであります。
[カラオケ]主力のカラオケ事業では、新型コロナ感染症の拡大第8波を受けた出控え等により11月下旬から最盛期の12月にかけ伸び悩みを見せたものの、1月以降は既存店においてコロナ前を上回る推移となり、5月には客数において既存店ベースでコロナ前を上回る水準まで回復いたしました。コロナ禍中にも行ってきた積極出店は、当第3四半期連結累計期間も継続し、41店舗(内、カラオケまねきねこ41店舗)を開設しました。また、2019年9月にスタートした中期経営ビジョン「エンタメをインフラに」の実現に向け、「PG」「ミラPon!」などカラオケ以外のエンターテイメントの提供、コンテンツコラボの積極的展開、採用・教育体制の拡充を進めた他、新規エンターテインメント及び各種業務効率化に向けたDX施策の開発・導入準備を進め、新たなPERアクティビティとしての「メタカラ」を一部店舗にて導入いたしました。また海外においても、東南アジアでの新規出店を再開し、マレーシアに4店舗、タイに2店舗をオープンいたしました。当第3四半期連結累計期間末のカラオケセグメントの国内店舗数は、前連結会計年度末比31店舗増加し613店舗、海外店舗数は同6店舗増の4か国17店舗(韓国4店舗、マレーシア10店舗、タイ2店舗、インドネシア1店舗)となりました。この結果、カラオケセグメントの売上高は382億34百万円(前年同期比48.7%増)、セグメント利益は67億57百万円(同265.4%増)となりました。
[温浴]カラオケセグメント同様、新型コロナ感染症拡大第8波の影響を受けた後、年初以降客足は戻りつつあるものの、コロナ前の水準には到達しておりません。また、水道光熱費の高騰が利益を圧迫いたしました。この結果、温浴セグメントの売上高は7億88百万円(前年同期比18.9%増)、セグメント利益は19百万円(同74百万円改善、黒字化)となりました。
[不動産管理]主要物件である「アクエル前橋」、「フルーレ花咲ビル」とも期初よりほぼ満床にて推移いたしました。また、店舗用不動産を取得する一方、当第3四半期連結会計期間において自社物件「スポルト名古屋」を譲渡し、固定資産売却益43億33百万円を計上いたしました。この結果、不動産管理セグメントの売上高は11億31百万円(前年同期比38.9%増)、セグメント利益は2億3百万円(同96.5%増)となりました。
以上により、当社グループ(当社及び連結子会社)の当第3四半期連結累計期間の売上高は399億81百万円(前年同期比47.9%増)、営業利益59億55百万円(同356.4%増)、経常利益61億43百万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は68億43百万円(同175.5%増)となりました。
(2) 財政状態に関する説明当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ84億58百万円増加し、557億31百万円(前連結会計年度末比17.9%増)となりました。
(流動資産)当第3四半期連結会計期間末における流動資産は20億87百万円増加し、119億98百万円(同比21.1%増)となりました。これは主に、現金及び預金が12億64百万円、流動資産のその他が3億38百万円、それぞれ増加したことなどによるものです。
(固定資産)有形固定資産は50億88百万円増加し、321億90百万円(同比18.8%増)となりました。これは主に、土地が24億56百万円、建物及び構築物が21億42百万円、それぞれ増加したことなどによるものです。無形固定資産は97百万円増加し、5億36百万円(同比22.2%増)となりました。投資その他の資産は11億84百万円増加し、110億5百万円(同比12.1%増)となりました。これは主に、敷金及び保証金が11億56百万円、長期前払費用が5億98百万円、長期貸付金が4億12百万円、それぞれ増加した一方、繰延税金資産が9億24百万円減少したことなどによるものです。固定資産の総額は63億71百万円増加し、437億33百万円(同比17.1%増)となりました。
(流動負債)流動負債は29億25百万円増加し、125億68百万円(同比30.3%増)となりました。これは主に、未払法人税等が15億11百万円、その他流動負債が2億7百万円増加したことなどによるものです。
(固定負債)固定負債は1億77百万円減少し、179億43百万円(同比1.0%減)となりました。これは主に、資産除去債務が6億96百万円増加した一方で、長期借入金が8億54百万円減少したことなどによるものです。負債の総額は27億48百万円増加し、305億12百万円(同比9.9%増)となりました。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産は57億10百万円増加し、252億19百万円(同比29.3%増)となりました。これは主に、利益剰余金が57億70百万円増加したことなどによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は0百万円であります。
(5) 主要な設備新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動はありません。
#C2157JP #コシダカHD #サービス業セクター