【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する各種政策の効果や経済活動の段階的な再開により景気回復の兆しが見えつつあるものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源価格や物価の高騰に加え、金融資本市場の変動等により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような経済状況のもと、国内の人材市場については緩やかな回復が見られ、厚生労働省調査による2023年5月の有効求人倍率が前年同月比で0.07ポイント上昇し、1.32倍となりました。(※2022年5月は1.25倍)当社の事業領域と相関の高いIT市場におきましては、デジタルトランスフォーメーションへの投資案件も増加基調は続いており、ITエンジニアに対する企業の採用意欲は依然として高い水準にあることから、デジタルシフトを進める企業にITエンジニアを提供する当社の役割は、より重要なものになると認識しております。このような事業環境下におきまして、当社は企業のデジタル化を推進すべく、企業に対しITエンジニアリソースの提供を行うとともに、社員へのデジタル教育を行いたいというニーズに応えるために、ITエンジニアの独立支援を行うMidworks事業の拡大に注力いたしました。この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高7,127,989千円(前年同四半期比49.0%増)、営業利益289,997千円(前年同四半期比66.3%増)、経常利益286,859千円(前年同四半期比58.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は199,571千円(前年同四半期比63.9%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりです。
① エンジニアプラットフォームサービス エンジニアプラットフォームサービスは、企業とフリーランスエンジニアをマッチングするMidworks事業を中心に、ITエンジニア特化型転職支援サービスであるTechStars事業、個人・法人双方に対してプログラミング教育を提供するtech boost事業、システムの受託開発やエンジニア組織のコンサルティングを行っているFCS事業等で構成されております。 主に、Midworks事業においては、前期に引き続き新規取引策の獲得に注力するとともに、サービス登録エンジニア数を増加させるための施策としてWEB広告への投資を積極的に行いました。また内製化したシステムを用いて、エンジニアにはスキルに適した案件を紹介し、企業に対しては適切なスキルを保有したエンジニアリソースの提供を行うなど、稼働エンジニア数及び取引企業数の増加に努めました。この結果、本報告セグメントの売上高は6,600,158千円(前年同四半期比59.7%増)、セグメント利益は718,194千円(前年同四半期比51.4%増)となりました。
② マーケティングプラットフォームサービス マーケティングプラットフォームサービスは、自社メディアの運営及びWEBメディアコンサルティングサービスである「Digital Arrow Partners」等で構成されております。 当第3四半期連結会計期間においては、主にWEBメディアコンサルティングサービスに尽力しております。この結果、本報告セグメントの売上高は513,224千円(前年同四半期比18.9%減)、セグメント利益は140,582千円(前年同四半期比6.8%減)となりました。
③ その他事業その他事業は、投資用不動産販売事業等で構成されております。本報告セグメントは設立間もない事業群で構成されており当期は赤字の計画ですが、順調に受注を積み上げて早期の黒字化を見込んでおります。当期は事業の地固めのための先行投資や人員の配置を実施いたしました。この結果、本報告セグメントの売上高は14,605千円(前年同四半期比12.4%減)、セグメント損失は2,870千円(前年同期はセグメント損失27,589千円)となりました。
(2)財政状態の状況当第3四半期連結会計期間末における総資産は、3,343,673千円となり、前連結会計年度末に比べ832,294千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が171,467千円、売掛金が357,817千円、仕掛品が47,580千円、のれんが285,968千円増加したことによるものであります。負債は、2,417,434千円となり、前連結会計年度末に比べ642,972千円増加いたしました。これは主に買掛金が195,086千円、一年内返済予定の長期借入金が112,516千円、短期借入金が100,000千円、長期借入金が188,813千円増加したことによるものであります。純資産は、926,238千円となり、前連結会計年度末に比べ189,322千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が176,429千円増加したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動該当事項はありません。
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