【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する各種政策の効果や経済活動の段階的な再開により景気回復の兆しが見えつつあるものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源価格や物価の高騰に加え、金融資本市場の変動等により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような経済状況のもと、国内の人材市場については緩やかな回復が見られ、厚生労働省調査による2023年2月の有効求人倍率が前年同月比で0.13ポイント上昇し、1.34倍となりました。(※2022年2月は1.21倍)当社の事業領域と相関の高いIT市場におきましては、デジタルトランスフォーメーションへの投資案件も増加基調は続いており、ITエンジニアに対する企業の採用意欲は依然として高い水準にあることから、デジタルシフトを進める企業にITエンジニアを提供する当社の役割は、より重要なものになると認識しております。このような事業環境下におきまして、当社は企業のデジタル化を推進すべく、企業に対しITエンジニアリソースの提供を行うとともに、ITエンジニアの独立支援を行うMidworks事業の拡大に注力いたしました。この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高4,585,994千円(前年同期比54.0%増)、営業利益140,563千円(前年同期比96.1%増)、経常利益139,669千円(前年同期比78.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は97,885千円(前年同期比152.6%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりです。なお、2023年1月1日にグループ経営の機動性・柔軟性を高め、迅速な経営判断を可能にするグループ運営体制を構築することを目的として当社を存続会社とし、株式会社Care Technology及び株式会社X Investorsを消滅会社とする吸収合併を行いました。
① エンジニアプラットフォームサービス エンジニアプラットフォームサービスは、企業とフリーランスエンジニアをマッチングするMidworks事業を中心に、ITエンジニア特化型転職支援サービスであるTechStars事業、個人・法人双方に対してプログラミング教育を提供するtech boost事業、システムの受託開発やエンジニア組織のコンサルティングを行っているFCS事業等で構成されております。 主に、Midworks事業においては、前期に引き続き新規取引策の獲得に注力するとともに、サービス登録エンジニア数を増加させるための施先としてWEB広告への投資を積極的に行いました。また内製化したシステムを用いて、エンジニアにはスキルに適した案件を紹介し、企業に対しては適切なスキルを保有したエンジニアリソースの提供を行うなど、稼働エンジニア数及び取引企業数の増加に努めました。この結果、本報告セグメントの売上高は4,230,201千円(前年同期比67.1%増)、セグメント利益は426,709千円(前年同期比48.9%増)となりました。
② マーケティングプラットフォームサービス マーケティングプラットフォームサービスは、自社メディアの運営及びWEBメディアコンサルティングサービスである「Digital Arrow Partners」で構成されております。 当第2四半期連結会計期間においては、主にWEBメディアコンサルティングサービスで受注が堅調に伸びました。この結果、本報告セグメントの売上高は346,378千円(前年同期比21.4%減)、セグメント利益は74,241千円(前年同期比21.3%減)となりました。
③ その他事業その他事業は、投資用不動産販売事業で構成されております。当第2四半期連結会計期間においては、グループ経営の機動性・柔軟性を高め、迅速な経営判断を可能にするグループ運営体制を構築することを目的として当社を存続会社とし、株式会社Care Technology及び株式会社X Investorsを消滅会社とする吸収合併を行いました。この結果、本事業セグメントの売上高は9,414千円(前年同期比52.9%増)、セグメント利益は5,600千円(前年同期はセグメント損失24,926千円)となりました。
(2)財政状態の状況 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、2,719,516千円となり、前連結会計年度末に比べ208,136千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が52,061千円、売掛金が131,093千円、のれんが18,581千円増加したことによるものであります。
負債は、1,896,835千円となり、前連結会計年度末に比べ122,372千円増加いたしました。これは主に買掛金が59,254千円、短期借入金が100,000千円、1年内返済予定の長期借入金が48,575千円、前受金が34,026千円増加、未払法人税等が33,682千円、長期借入金が29,045千円減少したことによるものであります。
純資産は、822,681千円となり、前連結会計年度末に比べ85,764千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が74,470千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は926,773千円となり、前連結会計年度末に比べ52,061千円増加いたしました。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは4,980千円の収入となりました(前年同期は34,309千円の支出)。主な内訳は、売上債権118,003千円が減少した一方で、税金等調整前四半期純利益の計上132,009千円、仕入債務が59,254千円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によって支出した資金は62,383千円となりました(前年同期は219,350千円の支出)。主な内訳は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出37,519千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュフローは、109,464千円の収入となりました(前年同期は564,702千円の収入)。主な内訳は、長期借入金の返済による支出130,470千円があった一方で、短期借入れによる収入100,000千円、長期借入れによる収入150,000千円があったことによるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(8)研究開発活動該当事項はありません。
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