【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期累計期間(自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が低下し、社会経済活動の正常化を背景に、緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方で世界的なインフレ傾向が継続しており、国内経済の先行きは不透明な状況が継続しております。 当社が属する国内の情報サービス産業においては、デジタル化の推進による効率化への需要は引き続き強く推移しております。特にアナログな事務作業のデジタル化や、オンプレミスで運用されているレガシーシステムのクラウド化へのニーズは非常に強く、エンジニア不足の状態が継続しております。このような環境下、当社はクラウドネイティブカンパニーとして、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」をミッションに掲げ、世界一クラウドネイティブなシステム開発力と最高位パートナー認定「Azure Expert MSP」のマネージドサービスの提供を通じて、日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に取り組んでまいりました。具体的には、プロジェクト型サービスで開発したシステムを、Microsoft Azureを中心としたパブリッククラウド上で保守・運用を請け負うマネージドサービスと、パブリッククラウドの販売を行うリセール、顧客ニーズの高い機能をプラットフォーム化した高付加価値のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供してまいりました。2020年8月期より開発・運用を請け負ってきた厚生労働省の新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援シ ステム(HER-SYS)において、ライセンスの高水準での利用が継続しております。一方で、感染者数の減少や新型コロナウイルス感染症の5類相当への移行に伴い、健康観察業務を支援する自動架電サービス(SaaS)の利用が大幅に低下しました。公益財団法人の大型 AWS(Amazon Web Seavices)移行案件については、開発スケジュールの見直しを行っております。コスト面では将来の成長を支える人材として、4月に83名の新卒エンジニアが入社し大幅な増員となりました。引き続き積極的な採用活動にも取り組んでいる他、生成型 AI (Azure OpenAI Service)を活用した エンタープライズ GPT プラットフォーム「GaiXer」を開発し、提供を開始する等、成長投資の強化に取り組んでおります。 以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高8,895,509千円(前年同期比31.4%増)、営業利益1,877,041千円(前年同期比16.2%増)、経常利益1,855,312千円(前年同期比15.0%増)、四半期純利益1,169,341千円(前年同期比17.1%増)となりました。なお、当社の事業はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
(2) 財政状態の分析(資産)当第3四半期会計期間末における総資産は6,916,263千円となり、前事業年度末に比べて272,294千円減少しました。これは主に、現金及び預金が1,540,251千円、有形固定資産が182,836千円増加した一方で、売掛金及び契約資産が2,171,475千円減少したことによるものであります。有形固定資産の増加は、主に東京本社増床等により建物付属設備が101,071千円増加したことによるものであります。
(負債)当第3四半期会計期間末における負債は1,414,085千円となり、前事業年度末に比べて2,562,551千円減少しました。これは主に、買掛金が1,488,362千円、未払法人税等が767,384千円減少したことによるものであります。
(純資産)当第3四半期会計期間末における純資産は5,502,178千円となり、前事業年度末に比べて2,290,257千円増加しました。これは、資本金が560,496千円、資本剰余金が560,496千円増加し、四半期純利益1,169,341千円を計上したことによるものであります。(3) 経営方針・経営戦略等当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
#C5129JP #FIXER #情報通信業セクター