【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第2四半期累計期間については四半期財務諸表を作成していないため、前年同四半期累計期間との比較分析は行っておりません。
(1) 経営成績の状況当第2四半期累計期間(自 2022年9月1日 至 2023年2月28日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が継続しているものの、政府による各種政策の効果もあり、社会経済活動の正常化の動きが継続しております。一方で世界的なインフレ傾向が継続しており、各国の政策金利引き上げの影響による円安もあり、国内経済の先行きは不透明感が増しております。当社が属する国内の情報サービス産業においては、デジタル化の推進による効率化への需要は引き続き強く推移しております。特にアナログな事務作業のデジタル化や、オンプレミスで運用されているレガシーシステムのクラウド化へのニーズは非常に強く、エンジニア不足の状態が継続しております。このような環境下、当社はクラウドネイティブカンパニーとして、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」をミッションに掲げ、世界一クラウドネイティブなシステム開発力と最高位パートナーに認定「Azure Expert MSP」のマネージドサービスの提供を通じて、日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に取り組んでまいりました。具体的には、プロジェクト型サービスで開発したシステムを、Microsoft Azureを中心としたパブリッククラウド上で保守・運用を請け負うマネージドサービスと、パブリッククラウドの販売を行うリセール、顧客ニーズの高い機能をプラットフォーム化した高付加価値のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供してまいりました。2020年8月期より開発・運用を請け負ってきた厚生労働省の新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)において、追加改修を行った他、ライセンスの高水準での利用が継続しております。健康観察業務を支援する自動架電サービス(SaaS)では、利用が前回の想定を若干上回ってております。公益財団法人の大型AWS(Amazon Web Seavices)移行案件については、開発スケジュールの若干の見直しを行っておりますが、概ね順調に推移しております。コスト面では将来の成長を支える人材採用を積極化するなど、成長投資の強化に取り組んでおります。以上の結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高6,479,326千円、営業利益1,545,952千円、経常利益1,524,083千円、四半期純利益956,372千円となりました。なお、当社の事業はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
(2) 財政状態の分析(資産)当第2四半期会計期間末における総資産は7,164,128千円となり、前事業年度末に比べて24,429千円減少しました。これは主に、現金及び預金が253,492千円、投資その他の資産が151,570千円増加した一方で、売掛金及び契約資産が496,619千円減少したことによるものであります。投資その他の資産の増加は、主に東京本社増床等により敷金が189,275千円増加したことによるものであります。
(負債)当第2四半期会計期間末における負債は1,878,875千円となり、前事業年度末に比べて2,097,761千円減少しました。これは主に、買掛金が1,376,620千円、未払法人税等が368,786千円、流動負債のその他が230,412千円減少したことによるものであります。流動負債のその他の減少は、主に未払消費税等が166,008千円減少したことによるものであります。
(純資産)当第2四半期会計期間末における純資産は5,285,253千円となり、前事業年度末に比べて2,073,332千円増加しました。これは、資本金が558,480千円、資本剰余金が558,480千円増加し、四半期純利益956,372千円を計上したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ253,492千円増加し3,938,628千円になりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、支出した資金は512,979千円となりました。これは主に、税引前四半期純利益が1,524,083千円、売上債権の減少額が496,619千円あった一方で、仕入債務の減少額が1,376,620千円、未払金の減少額が101,288千円、法人税等の支払い額が894,023千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、支出した資金は281,356千円となりました。これは主に、敷金の差入による支出が192,758千円、有形固定資産の取得による支出が91,956千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、獲得した資金は1,047,828千円となりました。これは主に、株式の発行による収入1,116,960千円によるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。
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