【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する各種制限の緩和等により経済活動の正常化が進み、緩やかな持ち直しがみられるものの、ウクライナ情勢の長期化に伴うエネルギー・原材料価格の上昇、物価高騰や円安の進行など、引き続き不確実性に直面しており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。このような情勢の中、当社グループは、引き続き既存事業における収益の維持・拡大、新規サービスの企画・開発並びに顧客獲得に注力してまいりました。しかしながら、占い新規コンテンツがヒットに恵まれず、ISP各社における占いコンテンツの配信停止等による影響を補うに至らなかった他、SNS事業における売上が僅少に留まっていることから、売上が前年同期比で減少いたしました。営業利益については、売上減少に伴う利益減少の他、インドアゴルフ店舗運営に係る固定費、新規サービスに係る外注費及び管理職候補人材の獲得に係る採用費の増加、並びにM&Aの検討に係る費用の発生により、前年同期比で利益幅が縮小しております。なお、当第3四半期連結累計期間において、将来的な取引可能性等を理由として前連結会計年度に取得した未上場企業株式(取得価額20百万円)を、同社事業の状況や当社の今後の事業展開等を勘案し、売却することを決定いたしました。売却は当第3四半期連結累計期間以降となる6月に実行いたしましたが、意思決定の実質的要因が当第3四半期連結累計期間に存在することから8百万円の特別損失を計上しております。以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,531百万円(前年同期比8.4%減)、営業利益37百万円(前年同期は営業利益162百万円)、経常利益30百万円(前年同期は経常利益154百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益13百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益109百万円)となりました。
セグメントごとの取組み内容及び経営成績は、以下のとおりであります。なお、当社は、当第3四半期連結累計期間において、国内外企業との提携により、韓国食品EC及び韓国コスメECの企画・制作を推進しておりますが、当第3四半期連結累計期間においては企画・制作段階のため、各セグメントいずれにも記載はございません。また、韓国食品EC「アイゴー」は本短信提出日現在リリースを完了(2023年6月リリース)、韓国コスメEC「CoréelleJAPAN」については本年7月下旬から8月上旬頃にリリースを予定しておりますが、いずれも2023年8月期業績への影響は軽微であるとして、通期業績予想数値には売上高・利益ともに見込んでおりません。
① デジタルコンテンツ事業デジタルコンテンツ事業においては、自社Webサイト、ISP、各移動体通信事業者及びApple や Google 等のプラットフォーム向けに占い鑑定や女性に向けた記事コンテンツを企画・制作・配信する、1対N向けのサービスを行っております。当第3四半期連結累計期間においては、新規コンテンツが不調となり、ISP各社における占いコンテンツの配信停止・縮小による売上減少を補うことが出来ず収益が減少いたしました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるデジタルコンテンツ事業の売上高は933百万円(前年同期比10.9%減)、営業利益336百万円(前年同期比19.5%減)となりました。
② One to One 事業One to One 事業においては、ユーザーと占い師をはじめとするキャストを電話等で直接結び付ける、双方向のやり取りを特徴とした1対1向けのサービスを行っており、サービスの内容は「占い」と「非占い」の二つに分類されております。当第3四半期連結累計期間においては、占いサービスの提供先プラットフォームの方針が集客に影響し、前年同期で収益が減少しております。営業利益においては、売上減少に伴う利益減少の他、顧客・取引先管理システムに関する減価償却負担及び積極的な採用活動による採用費の増加が利益を一時押し下げております。以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるOne to One 事業の売上高は592百万円(前年同期比3.1%減)、営業利益68百万円(前年同期比26.1%減)となりました。
③ XR 事業当第3四半期連結累計期間のXR 事業においては、全社リソースの配分を勘案した結果、開発人員をSNS事業の新規サービス開発に投入したため、XR事業としての売上は発生しておらず、一部人件費等の固定費が費用として計上されております。以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるXR事業の売上高は-百万円(前年同期は売上高0百万円)、営業損失8百万円(前年同期は営業損失9百万円)となりました。
④ SNS 事業SNS 事業においては、ソーシャルプラットフォームの企画・運営及び株式会社LoungeRange(本社:東京都品川区 代表取締役:古川 真一)とのフランチャイズ契約に基づく会員制インドアゴルフの店舗運営を行っております。当第3四半期連結累計期間においては、ゴルフSNS「CarryGo!」を4月にリリースした他、フォトグラメトリー技術による仮想共同空間を搭載した団体性マッチングアプリ「OneRoof」の改修及びインドアゴルフにおける会員獲得に注力してまいりました。売上については、リリース後のアンケート調査・意見募集をもとにサービスの改善・改修を図るため、現時点において広告宣伝を行っていないことから、各サービス僅少となりました。一方、インドアゴルフ店舗及びソフトウェア償却費等の固定費が発生しておりますため、営業損失を計上しております。以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるSNS事業の売上高は2百万円(前年同期比67.5%減)、営業損失99百万円(前年同期は営業損失104百万円)となりました。なお、「CarryGo!」については本年7月、「OneRoof」については秋頃に改修版のリリースを予定しております。
⑤ その他当社グループは、2020年8月期から2021年8月期にかけて、事業の選択と集中のため、ゲームコンテンツ事業及びインバウンド・アウトバウンド事業から撤退しておりますが、一部については取引等を継続しております。当第3四半期連結累計期間において発生したこれらの撤退事業に関連する取引等の売上については、一括して「その他」セグメントとして区分し、計上しております。以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるその他の売上高は1百万円(前年同期比53.1%減)、営業損失11百万円(前年同期は営業損失6百万円)となりました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況当第3四半期連結会計期間末の当社グループの財政状況は以下のとおりです。なお、資本の財源及び資金の流動性にかかる情報については、当第3四半期連結累計期間において、重要な変更等はございません。
(資産の状況)当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して151百万円減少し、2,854百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少166百万円、売掛金の減少23百万円及び無形固定資産の増加58百万円によるものです。資産の内訳は、流動資産2,533百万円、有形固定資産32百万円、無形固定資産92百万円及び投資その他の資産196百万円となっております。
(負債の状況)当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して119百万円減少し、1,530百万円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金の返済による減少71百万円、未払法人税等の減少11百万円、未払消費税等の減少18百万円及び長期借入金の返済20百万円によるものです。負債の内訳は、流動負債940百万円、固定負債590百万円となっております。
(純資産の状況)当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して31百万円減少し、1,323百万円となりました。これは主に、利益剰余金の減少31百万円によるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
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